兄弟シール[★]
[初出誌] 『きょうだいシール』、「小学一年生」1978年2月号、7頁、43コマ
[単行本] 『兄弟シール』、「てんとう虫コミックス ドラえもん短編第28巻」1983年8月25日 初版第1刷発行、7頁、43コマ
[大全集] 『兄弟シール』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 10」2010年10月30日 初版第1刷発行、7頁、43コマ
【初出誌vs.大全集】
「するんだっ!」が「するんだ」に変更[87(5)]
「やったな」が「やったなっ」に変更[87(8)]
「うちにかえる」が「うちへ帰る」に変更[89(3)]
[梗概] のび太はジャイアンにいつもいじめられて、泣いて帰ってくるので、ドラえもんはひみつ道具『兄弟シール』を出して、シールを貼り付け、のび太をジャイアンの弟にしている。キャッチボールをしていて、スネ夫にいじわるされると、兄さんとなったジャイアンが助けにやってきてくれた。
ジャイアン兄さんが広場で遊んでいた男の子のラジコン自動車を強引に借り、「ほしいものがあったら、なんでもいいなよ。とってきてやるから」と言ってくれるが、のび太は「ガ~」とラジコン遊びをしても、恥ずかしくて、心から楽しむことができなかった。
帰りが遅いので、ドラえもんはのび太を心配して探しに出掛けると、ジャイアンの家からのび太の泣き声が聞こえてきた。「おうちへ帰る~」と泣き叫ぶのび太に対して、ジャイアンが「おまえのうちは、ここだってのに。わからないやつだな」と説教しているので、ドラえもんはシールを「ペタ ペタ」と、兄弟を逆にして貼り替えた。
ジャイアンが弟になっても、窓ガラスを割ったり、お菓子を取り上げたり、怖い学生さんに追いかけられて、「兄ちゃん助けて」と、次から次へと問題を引き起こした。あんな乱暴はいやだとのび太が言うので、妹のシールに貼り替えると、ジャイアンは「お兄ちゃん、あの子たち、わたしを入れてくれないのよ」と泣きついてきた。
[S1011・A2803・017802]