おかしなおかしなかさ[★★]

[初出誌] 『おかしなおかしなさかな』、「小学一年生」19781月号、7頁、46コマ

[単行本]  『おかしなおかしなさかな』、「てんとう虫コミックス ドラえもん短編第19巻」1980725日 初版第1刷発行、7頁、46コマ

[大全集] 『おかしなおかしなさかな』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 1020101030日 初版第1刷発行、7頁、46コマ

 

【初出誌vs.大全集】

「あつ、しずちゃん」が「あ、しずちゃん」に変更[78(2)]

「なんだと。しずちゃんばかりにかして、おれにはかさないのか!!」が「なんだと。しずちゃんばかりに貸して、おれには貸せないのか!!」に変更[79(5)]

「こんなのさしてあるけないよう」が「こんなのさして歩けないよっ」に変更[81(4)]

「たすけてえ」が「助けてえ~」に変更[83(4)]

 

 [梗概] 雨が降り出したので、のび太はパパのカサを持って、駅に出迎えに行った。途中、店の前で、しずちゃんが雨宿りしているので、カサを一本貸すことにした。しばらくすると、ジャイアンがやってきて、強引にカサを借り、どっかへ持っていってしまった。

 

 のび太のパパからママに電話がかかってきて、のび太はまだついていないという内容であった。ドラえもんがひみつ道具『人さがしかさ』を出して、のび太を探しに出かけると、店の前でシクシク泣いていた。一緒に駅まで行くと、パパは駅前で待っていたので、『お祝いの時に使う傘』を出した。さすと、「パンパカ パ~ン」の音とともに、テープや紙吹雪が舞ったので、こんなのさして、歩けないということになった。次に、赤ちゃんの喜ぶ「コロリン コロリン」と音の出る『オルゴールがさ』も同様であった。

 

 腕の強くなる『鉛のカサ』、その次に、「バサ バサ」と空中を飛ぶことのできる『コウモリがさ』を出すと、空高く飛び上がって、遠くの高い木の上までとばされてしまった。高い木の上から下りるために、『パラシュートがさ』を「ぱっ」と開いて、「ゆら ゆら」下りることができた。

 

 雨がやんで太陽が出てきたが、ドラえもんは「せっかくもってきたんだから使ってよ」と、最後に出したカサは『さすと雨の降る傘』というおかしなものであった。

[S1010A1910017801]