ばくはつこしょう[★★]

[初出誌] 『くしゃみでとおくへとんでいけ』、「小学一年生」197711月号、8頁、56コマ

[単行本]  『ばくはつこしょう』、「てんとう虫コミックス ドラえもんプラス第3巻」20051025日 初版第1刷発行、8頁、56コマ

[大全集] 『ばくはつこしょう』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 1020101030日 初版第1刷発行、8頁、56コマ

 

【初出誌vs.大全集】

 タイトル『くしゃみでとおくへとんでいけ』が『ばくはつこしょう』に変更

「わあ、ねぼうした」が「わあー、ねぼーしたー」に変更[63(1)]

「あしたから早おきするとやくそくする?」が「明日から早おきすると約束するかい?」に変更[64(6)]

「ものすごいくしゃみで学校までふきとばしてくれるの」が「ものすごいくしゃみで学校までふきとばしてくれる」に変更[64(8)]

 

「おつかいにいくよ」が「おつかいに行きましょう」に変更[67(3)]

「きゅうなようじなんだよ。たのむよ、かして」が「急なようじなんだよ。たのむよ、貸してよ」に変更[68(1)]

「えつ」が「え?」に変更[69(3)]

 

 「あんなものがあると、あてにばかりするから、とられてよかったんだよ」が「あんなものがあったら、あれを当てにして毎朝ねぼうするだろ」に変更[69(4)]

「どこへいってたんだよ」が「どこへ行ってたんだよっ」に変更[70(1)]

「とびまわっているんだよ」が「飛びまわってるんだよ」に変更[70(5)]

 

 [梗概] いつものように、今朝も「わあ、ねぼうした。学校におくれる」と大騒ぎになった。ドラえもんは癖になると言って、冷淡に対応していたが、あまりにもしつこく頼むので、つい『ばくはつこしょう』というひみつ道具を出す羽目になってしまった。このこしょうを「学校」と言いながら、そばにいる人に振りかけると、ものすごいクシャミで振りかけた人を学校まで吹き飛ばしてくれるひみつ道具である。

 

 のび太はドラえもんのクシャミで、始業のベルの鳴る時刻に教室に入ることができた。のび太は下校時、ジャイアンに振りかけて、クシャミで家に帰ることができた。ジャイアンはどうしてもこの道具がほしかったので、スネ夫の知恵を借りて、電話でのび太を呼び出した。ドラえもんが嫌がったので、ママにクシャミをしてもらって、飛んでいくと、ジャイアンが庭でバットを持って立っていた。そこで、近くの屋根の上で寝ていたネコにクシャミをしてもらって、引き返そうとした。

 

 ネコのクシャミのため、遠くまで飛ぶことができないので、ジャイアンにこのこしょうを奪われてしまった。スネ夫や近所の子どもたちにクシャミをさせて、ジャイアンは空を飛び回って楽しんだ。食事時に帰宅すると、かあちゃんからこしょうが切れたから、借りるよといって「ぱっぱ」と振りかけられると、クシャミが止まらなくなってしまった。食卓が飛んでいってしまったので、ジャイアンがドラえもんに相談すると、「行き先をいわなかったのが、まずかった」と説教された。

[S1008B0314017711]