かたづけラッカー[★★]
[初出誌] 『かたづけラッカー』、「小学一年生」1977年1月号、8頁、55コマ
[単行本] 『かたづけラッカー』、「てんとう虫コミックス ドラえもん短編第17巻」1979年7月25日 初版第1刷発行、8頁、55コマ
[大全集] 『かたづけラッカー』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 9」2010年8月30日 初版第1刷発行、8頁、55コマ
【初出誌vs.大全集】
「きれいになったわ」が「きれいになったわね」に変更[74(6)]
「いつもきちんとしなさい」が「これからもきちんとしなさい」に変更[74(7)]
「そう、目に見えないだけさ」が「そう、目に見えなくなっただけさ」に変更[75(4)]
「きゅうにおきゃくさんがきたときべんりだよ」が「急にお客さんがきたときなんか便利だよ」に変更[75(5)]
「ジャイアンが、くるよ」が「ジャイアンに追われてるんだ」に変更[77(7)]
「よし、こっちか」が「こっちか、よし」に変更[78(1)]
「ドラにきいてくる」が「ドラえもんにきいてくるよ」に変更[79(2)]
[梗概] のび太は部屋中におもちゃや本をちらかして、寝っ転がって本を読んでいると、ママから五分以内に片付けないと捨てちゃいますと言われてしまった。五分ではとうてい片付けることができないので、「みんなすてられちゃうよう」とパニクっていた。それを聞いてドラえもんがひみつ道具『かたづけラッカー』を、「シュー シュー シュー」と部屋にまくと、あっという間にみんな消えてしまった。
ママにはきれいに片付いたとほめられたが、のび太は消えたものがどこへいったか、大変気になった。ドラえもんの出してくれたメガネで見ると、部屋は元通りで、全然片付いていなかった。目に見えないだけであったけれども、急にお客さんが来たときなんかはとても便利なものであった。
のび太はおもしろいので、部屋にあるものにこのラッカーをかけて遊んでいた。新聞代を取りに来た人に間違って「シュー」とかけてしまった。ママが玄関に出ると、声だけは聞こえるが、姿が見えないので、「オバケエ」と絶叫して逃げるとき、消された襖に「ドシン」と激突してしまった。パパも消されたテーブルにつまずいて、「ドン」とぶっ倒れてしまった。
外に出ると、ジャイアンに追っかけられているスネ夫に、「シュ」とかけて姿を消してやり、消した電柱にジャイアンを「ガツン」とぶつからせて楽しんでいた。しずちゃんの家の壁に吹き付けると、しずちゃんが寝っ転がって焼き芋をぱくついていた。
いたずらばかりするので、のび太はしずちゃんやジャイアンに追いかけられ、家でも、パパやママに叱りつけられたので、自分にラッカーをかけて消えようとした。のび太は木陰に隠れながら、ドラえもんに「ラッカーがたりなくて服だけが消えたよ」と、スッポンポンの姿で助けを求めていた。
[S0910・A1711・017701]