空手ドリンク[★★]
[初出誌] 『からてドリンク』、「小学一年生」1976年8月号、6頁、40コマ
[単行本] 『空手ドリンク』、「藤子不二雄ランド ドラえもん短編第12巻」1985年5月10日 初版発行、6頁、40コマ
[大全集] 『空手ドリンク』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 9」2010年8月30日 初版第1刷発行、6頁、40コマ
【初出誌vs.大全集】
「わあい。ジャイアンがおこった、にげろっ」が「わあい。ジャイアンがおこった、逃げろ」に変更[42(8)]
「なんだと」が「なんだとお」に変更[43(5)]
「あっ、ころされちゃうぞ」が「あれまっ、殺されちゃうぞ」に変更[43(5)]
[梗概] テレビでは、空手使いが重ねたレンガ五枚を気合いもろとも、鉄みたいに硬い手の平で粉々に粉砕してしまった。テレビのレポーターは「まねしないでくださいな」と訴えていた。のび太が真似したいと、ドラえもんに頼むと、『空手ドリンク』を出してくれた。これを飲むと体が鉄みたいに強くなる。
パパが金づちを持ってきてと頼んだが、のび太は金づちを持たないで、代わりに釘を手で打ち付けた。土管のある広場では、ジャイアンが大暴れしていた。のび太ひとり、悠然と土管の上に座っていると、ジャイアンがのび太を空手で殴りつけたり、跳び蹴りをしたりして、攻撃してきた。見物していたスネ夫たちは残酷で見ておれないと言って、目をつぶっていた。
仰向けに倒れていたのはジャイアンであったので、みんなびっくりした。さらに、のび太が空手で土管を「ドカン ドカン」と粉砕すると、恐れてジャイアンは逃げて行ってしまった。のび太は、みんなにやっつけて欲しい人がいたら頼んで欲しいと訴えたが、誰ひとりいません。怖くなってみんなどっかへ消えてしまった。
帰りに、猛犬にうなられたので、「かむならかんでみろ」と腕を差し出すと、ガブリとかまれてしまった。薬の効き目が切れ、ドラえもんは「あぶないからみんなはこんなまねをやめようね」と片手をあげて、読者に訴えていた。
[S0905・I1222・017608]