おくれカメラ[★★]

[初出誌] 『おくれカメラ』、「小学一年生」19763月号、7頁、46コマ

[単行本]  『おくれカメラ』、「てんとう虫コミックス ドラえもん短編第12巻」19761225日 初版第1刷発行、7頁、46コマ

[大全集] 『おくれカメラ』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 82010630日 初版第1刷発行、7頁、46コマ

 

【初出誌vs.大全集】

 変更なし

 

 [梗概]  のび太のパパはたばこを買った帰り道、財布をなくしたと、大きなためいきをついていた。そして、ママには内緒にし、あしたからたばこすえない、おでんも食べられないと、しょげきっていた。かわいそうになったので、ドラえもんはひみつ道具『おくれカメラ』を取り出している。このカメラの目盛りを三十分前にセットして、「カシャ」と写すと、三十分前を写すことができる。

 

 二人はたばこ屋の前に行って、パパがたばこを買った四十分前にセットして写すと、パパはまだしっかりと財布を手に持っていた。ここから家までの間を、カメラで順番に写すことにした。途中、しずちゃんが珍しいカメラなので、写してと頼むので、電柱に手を当てたポーズを「カシャ」と写した。できあがった写真には、ジャイアンが電柱に小便しているシーンが写っていた。

 

 その後、「パシャ パシャ」と何枚も写真を写すと、パパの姿が写らなくなってしまった。さらに続けて、写真を写すと、パパは広場で子どもたちの野球をコーチしていた。また、パパがバッターに立って打つと、大きな当たりになり、三塁ベースに滑り込んでいる。そのとき、財布を落としているのが、写真にバッチリ写っていた。現場を調べても、財布は落ちていなかったので、写真を取ると、イヌがくわえ、猛犬に追われ、窓からラーメンを食べているの小池さんの家に入り、そして、その庭でイヌの前に落ちている財布を発見することができた。

 

 すばらしいカメラであるとパパから感謝された。すると、ママが「とだなのドラやきを、こっそりたべたのは、だれかうつしてみるわ」と、そのカメラを借り出している。なぜか、ドラえもんは冷や汗を出して、うろたえていた。

[S0807A1219017603]