とばしあな[]

[初出誌] 『とばしあな』、「小学一年生」197511月号、7頁、44コマ

[単行本]  『とばしあな』、「藤子不二雄ランド ドラえもん短編第17巻」19851011日 初版発行、7頁、44コマ

[大全集] 『とばしあな』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 82010630日 初版第1刷発行、4頁、44コマ

 

【初出誌vs.大全集】

「べえ」が「べー」に変更[30(4)]

「ああんくやしい」が「あ~ん、くやしい」に変更[33(5)]

 「ここを、きっととおるよ」が「かならずここをとおるよ」に変更[30(8)]

「どうして水があがるのかしら」が「どうして水が空へあがるのかしら」に変更[32(2)]

 

「ここだ」が「ここだつ」に変更[32(3)]

「よし、やろう」が「おもしろい、やろう」に変更[33(3)]

 

 [梗概] のび太はジャイアンとスネ夫に呼ばれたので、行こうとすると大きな落とし穴に「ズシン」と落ち、うっかり者とばかにされた。悔しかったので、ドラえもんに相談すると、その仕返しに『飛ばし穴』を出してくれた。この道具を下に置くと見えなくなり、その上に乗ると、落とし穴と反対に、引力がないため、上に飛び出してしまう。

 

 土管のある広場において、二人を呼ぶと、「あのばかぼくたちのまねしてる。ひっかかるもんか」と笑って行ってしまった。悔しいので、先回りして、町角に置くと、二人は反対の方へ歩いて行ってしまった。頭の禿げたおじさんが山田さんの家を尋ねながら、近づき、その穴の上に乗ってしまったので、遠くまで飛ばされてしまった。幸運なことに、着陸したのが山田さんの庭であった。

 

 戻ってみると、穴は風に飛ばされて、どっかへ消えてしまった。しずちゃんがホースで水をまいていると、水が上にあがっていた。その穴を取り戻そうとしたが、再び、風に吹かれてどっかへ飛んでいってしまった。町のあちこちで、人や車が飛び上がっていた。

 

 二人は探し疲れて、石に腰を下ろして休んでいると、ジャイアンとスネ夫が「わっとおどかそう」と、「そろりそろり」と忍び寄ると、突然、飛び上がった二人が「ガツン」と近くの木の枝に激突してしまった。

[S0803I1716017511]