通りぬけフープ[★]
[初出誌] 『ぬけあなフープ』、「小学一年生」1974年2月号、5頁、31コマ
[単行本] 『通りぬけフープ』、「てんとう虫コミックス ドラえもん短編第9巻」1975年11月25日 初版第1刷発行、5頁、31コマ
[大全集] 『通りぬけフープ』、「藤子・F・不二雄大全集 6」2010年3月30日 初版第1刷発行、5頁、31コマ
【初出誌vs.大全集】
タイトル『ぬけあなフープ』が『通りぬけフープ』に変更
「エヘヘヘ」が「エヘヘヘヘ」に変更[81(8)]
「「ぬけあなフープ」だ」が「「通りぬけフープ」だ」に変更[82(3)]
「ああつ、さかみちつ」が「ああつ、坂道だ」に変更[83(6)]
[梗概] のび太がいたずらばかりするので、ママに物置に入れられ、鍵をかけられてしまった。ドラえもんは開けることを厳禁されてしまったが、ひみつ道具『通りぬけフープ』を出し、鍵を開けないで、物置の中に入って、泣いているのび太の肩を「ポン」とたたいている。このフープは壁に当てるだけで自由に出入りできるようになる。
のび太は壁にフープを当て、新聞を読んでいるママをくすぐって、「キャハ ハハハ ゲラゲラ」と大笑いさせたので、近くにいたパパが嫌疑をかけられて、ママに叱られていた。外で、小犬が大きな怖い犬に追い掛けられているのを見て、のび太は塀にフープを当てて小犬を逃がし、「サッ」とフープを外して、怖いイヌを「ビタン」と塀に激突させている。
もっとおもしろいことはないかと思って、フープを「コロ コロ」回しながら歩いていると、坂道のためフープがどこかへ消えてしまった。たなたな道路に止まったそのフープの中へ、女の子やおじさんたちが次から次へと落っこちてしまった。ドラえもんとのび太が探していると、フープの中から助けてという声が聞こえたので、ロープで助け出そうとした。すると、八人の男の人と女の人とネコ一匹が出てきた。そのうちのひとりの男性は「こんないたずらしたのはだれだっ」と、のび太やドラえもんに向かって怒鳴っている。
[S0611・A0905・017402]