味の素の素[]

【道具解説】 ひみつ道具である『味の素の素』を振りかけると、どんなまずい料理でもおいしくいただけるようになる。

 

【使用目的】 のび太たちはジャイアンの料理研究発表会に招待され、ジャイアンのまずい料理をどうしても食べなければいけなくなった。そのことをドラえもんに相談すると、「味の素の素」を出してくれた。

 

【使用結果】  ジャイアンの家に行くと、「ひき肉とたくあんとしおからとジャムとにぼしと大福…」などから作られたジャイアンシチューが出された。その料理は「ドロ~リ」として、不気味なにおいのするものであった。スネ夫もしずちゃんもおいしいといっているが、すごい形相で食べているので、ジャイアンは「あんまりうまそうじゃないなあ。おれおせじはきらいなんだ」と怒り出した。

 

しかし、となりでのび太が「モリモリ ガッガッ ムシャムシャ バクバク」と食べ、「こんなうまいものはじめて食べたよ。おかわりほしいな」というので、ジャイアンはのび太の両手を握って、「きみだけだ、わかってくれるのは。きみこそ親友だ。心の友だ」と大感激である。

 

ジャイアンが「ありったけくってくれ」と差し出すと、のび太は「味の素の素」を「パッ パッ」と振りかけた。ジャイアンが「みせろっ」と、取り上げようとした瓶の中身が「ドバ」と、ジャイアンの全身に振りかかってしまった。すると、しずちゃんもスネ夫ものび太もホークやナイフを持って、「うまそう。ひと口でいいから食べさせて」とジャイアンを追っかけ出した。顔を真っ赤にして、ジャイアンは「たすけてぇ!」と絶叫しながら、逃げ回っていた。

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「味の素の素」は「味の素」のパロディ版である。