ひらりマント[★]
[初出誌] 『無題』、「小学一年生」1973年5月号、7頁、32コマ
[単行本] 『ひらりマント』、「てんとう虫コミックス ドラえもん短編第5巻」1974年12月1日 初版第1刷発行、7頁、32コマ
[大全集] 『ひらりマント』、「藤子・F・不二雄大全集 6」2010年3月30日 初版第1刷発行、7頁、32コマ
【初出誌vs.大全集】
タイトル『無題』が『ひらりマント』に変更
「なぐってやるぞ」が「ぶんなぐってやるぞ」に変更[19(1)]
「こんどあったら、やっつけちゃうからなっ」が「おぼえてろっ。こんどあったら、ただじゃおかないからな」に変更[19(2)]
「ずうっとうちにいよう」が「ジャイアンにあわないように、ずうっとうちにいよう」に変更[19(3)]
「いいものかしてやるよ」が「これを持っていくといいや」に変更[20(2)]
「なんだい、そのマントみたいなもの」が「なんだい、そのふろしきみたいなもの」に変更[20(3)]
「よこへとんでっちゃうの」が「横へすっとんでいっちゃうの?」に変更[21(2)]
「いいマントだね」が「雨がよけていくよ」に変更[23(2)]
「かわかしとこう」が「かわかしておこう」に変更[23(4)]
【単行本vs.大全集】
「どうせ遊んでるんなら、お使いぐらいしてくれたっていいでしょ」が「もう、一ねんせいでしょ、おつかいぐらいしなさい」に変更[19(5)]
[梗概] のび太はジャイアンから「ぶんなぐってやるぞ」と言われながら、家まで追いかけられ、玄関前で「こんどあったら、ただじゃおかないからな」と怒鳴られた。そのため、ジャイアンに会わないようにずっと家にいようと思った。しかし、ママから手紙を出してきてほしいと言われたので、断ったが聞き入れてもらえず、とても困っていた。
すると、誰が襲ってきてもひとふりすると、さっと逃れることのできるひみつ道具『ヒラリマント』をドラえもんが出してくれた。往来に出ると、ジャイアンが「うおう」と襲ってきたので、マットをさっと振ると、ジャイアンをかわすことができた。再度、襲ってきたので、さっとかわすと、ジャイアンは「どしん」と先生とぶつかり、先生からお説教を食らうことになった。のび太は「これがあれば、なにがきてもこわくないや」の心境になった。
家に帰る途中、怖い犬に「ワン ワン」吠えられてもさっとかわし、さらに、雨が降っても、マントを使えば、雨がよけていってくれた。家に帰ると、マントがグショリ濡れたので、物干しにしばらく干しておくことにした。
マントが風にあおられて、ふわりと玄関前まで飛んで行ってしまった。そこへ、パパが会社から帰ってきたので、玄関から家に入ろうとすると、ひらひらするマントに翻弄されて、「ドシン」、「ゴチン」と壁や塀にぶつかっていた。パパは玄関前で、「どうしても、家へ入れないよう」と疲れ切って、腰を落として嘆いていた。
[S0602・A0510・017305]