そっくりクレヨン[★]
[初出誌] 『無題』、「小学一年生」1971年11月号、5頁、26コマ
[単行本] 『そっくりクレヨン』、「てんとう虫コミックス ドラえもん短編第3巻」1974年10月1日 初版第1刷発行、5頁、26コマ
[大全集] 『そっくりクレヨン』、「藤子・F・不二雄大全集 4」2009年12月30日 初版第1刷発行、5頁、26コマ
【初出誌vs.大全集】
タイトル『無題』が『そっくりクレヨン』に変更
「え、いぬなの」が「えつ、イヌなの」に変更[40(2)]
「あーつ、ドラえもんもばかにした」が「ああん、ドラえもんもばかにした」に変更[40(3)]
「ちょうしにのっちゃだめっ」が「ちょうしにのっちゃだめ」に変更[42(4)]
[梗概] のび太、しずちゃん、スネ夫が犬を写生していた。しずちゃんの絵は「やあ、うまいなあ」、スネ夫の絵は「じょうずよ」というものであったが、のび太の絵は「まるでネコみたい。あはは」と笑われてしまった。
家に帰って報告すると、ドラえもんは「なに、ばかにされたって」と激怒し、絵を見て「へたなもんか。こんなにうまく、ネコをかいてあるのに」と擁護した。しかし、イヌと聞いて思わず「へただなあ」と漏らしてしまった。のび太は「ああん。ドラえもんもばかにした」と怒って泣き、ドラえもんを背にしていつもの彼独特のポーズですねてしまった。
のび太のご機嫌を取るため、ドラえもんはひみつ道具『そっくりクレヨン』を取り出している。ドラえもんがこのクレヨンで花瓶を描くと、のび太から「へただなあ」と言われてしまった。しかし、「かかれたものが、絵とそっくりになるクレヨン」であった。
先ほどのイヌの前で写生していると、スネ夫から「アハハ。また、ネコになった」と言われたが、のび太がネコを描いたと主張すると、描かれたイヌはのび太の描いたネコになり、「ニャオ」と鳴いている。
のび太はスネ夫の顔を描くことになった。スネ夫から「そっくりかかないとひどいぞ」と言われたが、描き終わるとひどい顔になり、スネ夫の顔もその通りになってしまった。駈けつけたドラえもんは「ちょうしにのっちゃだめ」と注意している。
[S0408・A0310・017111]