まほうのとけい[★★]
[初出誌] 『まほうのとけい』、「小学一年生」1971年3月号、8頁、46コマ
[大全集] 『まほうのとけい』、「藤子・F・不二雄大全集 3」2009年8月28日 初版第1刷発行、8頁、46コマ
【初出誌vs.大全集】
変更なし
[梗概] 八時をすぎていたので、のび太が学校に遅れるとドラえもんに訴えると、ドラえもんは『魔法の掛け時計』の針を「ぐるぐる」とどんどん戻した。すると、お日さまが引っ込んで、夜に戻ってしまった。戻しすぎたので、七時半に針を戻した。
学校で先生が朝の出席を取っている時、ドラえもんがのび太の帰ってくる時間に針を進めた。すると、終了のベルが「じりり」と鳴り、先生は「ばかに早かった」とつぶやいて授業を終えている。家に帰ると、のび太は三時のおやつを食べた。おいしいおやつだったので、頼んで三度も時計を三時に戻してもらい、四回も食べることができた。
テレビの『ウルトラマン』がおもしろかったので、ニュースの時間を「ウルトラマン」の時間に戻した。何度も時計を戻したので、アナウンサーも「ウルトラマン」も怪獣もへとへとに疲れて、「ぐうぐう…」眠り出した。
パパが模型飛行機を買ってきてくれたので、時計を戻して、たっぷり外で遊んだ。寝るときに、時計をもとの時間に戻すと、朝になっていた。もう一度戻して寝ると、パパやママは暗い空を見ながら、「もうあさになっても、いいころだなあ」と呟いていた。
[S0312・M01013・017103]