ドラえもん対ガチャ子[★★]
[初出誌] 『無題』、「小学一年生」1970年5月号、8頁、28コマ
[大全集] 『ドラえもん対ガチャ子』、「藤子・F・不二雄大全集 3」2009年8月28日 初版第1刷発行、8頁、28コマ
【初出誌vs.大全集】
タイトル『無題』が『ドラえもん対ガチャ子』に変更
[梗概] 藤本先生は『映画2112年ドラもん誕生』という本の中で、「ガチャコというアヒル型ロボットを出したことがあります。ライバルがいた方がよかろうという軽い思い付きでした。ちっとも良くなかった。焦点が分裂して全く違った性格の漫画になってしまうのです。ガチャコはいなかったことになりました」と述懐している。この作品はそのガチャコの貴重なデビュー作品である。
のび太が宿題をして欲しいと頼むと、ドラえもんとガチャコは「どたんばたん」と言い争って、ノートを破いてしまった。おやつが欲しいというと、二人は強引にのび太の口におやつを詰め込んだ。昼寝をするから、二人ともあっちへ行ってくれと頼むと、ドラえもんは昼でも暗くなる電球で部屋を真っ暗にし、ガチャコはママとお客さんの口に×印のテープを貼った。そして、枕元で二人は子守歌を大きな声でがなり立てた。のび太がトイレに行くというと、二人とも便器を持ってくる始末であった。
[S0302・M01004・017005]