正典とは(その2

(1) 遺稿作品となり、途中から藤子プロのスタッフによって描かれた『のび太のねじ巻き都市冒険記』は「ドラえもん作品」とカウントした。

 

(2) 世界名作童話(五作品)の中で、ドラえもんたちの登場する唯一の作品『ジャックと豆の木』は「ドラえもん作品」とカウントした。

 

(3) てんとう虫コミックス短編の第11巻『ドラえもん大事典』に一部登場する小学四年生掲載の『未来の遊び百科』は独立した「ドラえもん作品」とカウントした。

 

(4) てんとう虫コミックスの第11巻に登場している「ドラえもん大事典」は小学四年生19754月号『ドラえもん大事典』、19758月号『夏休みのための道具いろいろ』、19761月号『ドラえもんのお正月用品ベスト11』、小学三年生19762月号『ドラえもん入門百科』及び小学四年生19763月号『未来の遊び百科』のひみつ道具の部分から構成されている。

 

  なお、「ブログ」では、以上の五つの作品をまとめて一つの「ドラえもん作品」とカウントした。そして、てんとう虫コミックス第11巻の「ドラえもん大事典」で代表させた。てんとう虫コミックスの「ドラえもん大事典」に採択されなかった上記の五つの初出誌にのみ登場したひみつ道具合計5個は[16]という新しい雑誌番号を設け、さらに、新しく設けられた単行本番号(1346  てんとう虫コミック短編)を付与することにした。

 

(5) 「コロコロコミックデラックス  ドラえもん藤子不二雄の世界」に登場する『ドラえもん誕生』は「ドラえもん作品」  とカウントした。

 

(6) 「てんとう虫コミックス アニメ版」に登場する『映画2112年ドラえもん誕生』は「ドラえもん作品」の定義(2)に反するけれども、藤子先生が巻末で二頁にわたって、「混乱しているドラ情報、本作が決定版です」とコメントされているため、「ドラえもん作品」とカウントした。それ以外の「てんとう虫コミックス アニメ版」はすべて「ドラえもん作品」とカウントしなかった。

 

(7)  小学三年生の昭和558月号と昭和568月号に掲載されている、読者に公募した「ひみつ道具」をマンガ化した、短編の『さよならハンカチ』、『シューズセット』、『人間そっくりたまご』を「ドラえもん作品」とカウントした。なお、「道路光線」は小学五年生の昭和564月号に内容を膨らませて『歩け歩け月までも』といった作品になっているので、「ドラえもん作品」とカウントしなかった。

 

(8) 1978年の「入学準備号」に掲載されている『きりがみクレヨン』を「ドラえもん作品」とカウントした。

 

(9) 19711月号の「小学三年生」に掲載されている『ドラえもんのおとしだま』を「ドラえもん作品」とカウントした。

 

(10) 19761月号の「小学五年生」に掲載されている『ドラえもんの大ひみつ』を「ドラえもん作品」とカウントした。

 

(11) てんとう虫コミックス短編第6巻(197611日初版第一刷)の「ドラえもん百科」の「ポケットに出てくるすばらしい道具」では、69個のひみつ道具が登場を果たしている。短編の初版発行以後に登場したひみつ道具は『主役はめ込み機』ただひとつである。「主役はめ込み機」は「小学五年生」19785月号に始めて登場したひみつ道具である。

 

 ひみつ道具の初出誌へ登場した内訳は「小学一年生」7個、「小学二年生」12個、「小学三年生」12個、「小学四年生」14個、「小学五年生」5個、「小学六年生」7個、「よいこ」2個、「幼稚園」5個、「小学生ブック」5個である。こうした69個のひみつ道具が単行本に登場した内訳は、てんとう虫コミックス短編46個、てんとう虫コミックス ドラえもんプラス1個、てんとう虫コミックスカラー作品集6個、てんとう虫コミックス未収録作品3個、ぴっかぴかコミックス ドラえもんカラー版2個、藤子不二雄ランド ドラえもん2個である。単行本に収録されなかった作品にも9個のひみつ道具が登場している。

 

 「ドラえもん百科」には新しいひみつ道具がひとつも登場していないので、「ドラえもん百科」は上記の新しく設けられた単行本番号(1346  てんとう虫コミック短編)に合併して活用された。