おはよう、こんにちは、こんばんは。



物語更新です。




ちゃんと季節通りの頃にって思ってたんですけど
まぁ、いいか。


こいつの話は本当にどれだけ書いても止まらないなぁ。
でも珍しくSSにできたんです。(できたんかな)

さて。


***

ここは小学校の入学式前、引越し先の街をうろうろしていた時に出会った場所だった。
「あれ?ここ、しってる……」
住宅街にある、初めて見るはずの単なる空き地。
少し向こうに海が見えて、その向こう岸に小さな島が見える場所。
夕焼けがきれいで一本だけ植わっている桜の木は四季折々いろいろな顔を見せてくれる。
夏には島の影に見えつ隠れつ花火が上がり、秋は色付く木々が眼下に広がる。雪が降り始めた頃には海の向こうに大きな船が小さく見える。
空き地にあるたったひとつの遊具のブランコにじっと座りながらそれらを眺めるのが日課になった。
まるでじじいみたいだがこの場所を見つけた10年前からそれは変わらない。
なんだか誰かを待っているような、そんな場所だ。

空き地の端っこにある小さな階段をのぼればこれもまた小さなお社が顔を覗かせる。
狛犬なのか狐なのか分からない石像にいつもお辞儀をしながら馴染みになった神様に挨拶をする。

「どうか彼らとまた会えますように」

わからない。どこの誰と会いたいのか、またとはどういう意味なのか。わからないが、祈っている。
高校の入学式を済ませた今日もまた、もう何千回、何万回と神様に祈った言葉を呟いた。
「どうか、彼らとまた会えますように…」

チリンと軽やかな鈴が鳴った。

ハッと顔をあげるとガサガサっと茂みが揺れ白黒の猫が現れた。
「猫、だ」
あの子も猫を抱き上げて笑っていた。
「猫…?いや、テディベアだ、った?」
不格好な熊とも猫ともつかない誕生日プレゼント。
プクリと不満そうに見上げてきた瞳は笑っていた。ような気がする。
「あぁ、もう!」
思い出しようがない思い出に、もどかしさだけが積もっていく。
落ち着こうとお社前の小さな階段に腰を降ろす。当然のように猫は隣に座り毛繕いを始めた。
「おーい、オセロどこだー?」
と、間延びした声と共に誰かがあの小さな空き地から上がってくる。
「オセロー?」
小さな何かを探すように身を屈めて近づく人物はなかなかこちらには気づかない。
「ああ…会いたかった……」
ぽつりと呟く言葉は余りに自然で、当たり前で。
だが、彼が呼んでいるのはきっと隣でくつろぐこの猫だろう。
「オセ…うわぁぁぁぁぁっ!」
声をかけそびれているとやっと気づいた相手が叫ぶ。
真新しい同じ制服を着た彼はこちらを見て目を見開いた。
「……サクラ?」
今度は俺が目を見開いた。
初めて会った…、カズネと俺は何も言わず固く抱き合った。
「……会いたかった」
わき出た感情はどう整理したらいいかわからないが、確かに溢れてくる感情だ。
「…おう」
言葉少なに再会を喜ぶ。サァっと気持ちのいい風が吹き抜ける。
「んなー」
置いてきぼりの猫が抗議の声を出した。

***


このあとロゼットに会いに行くんですけども
あれ、これちゃんと考えたらロゼット先輩か。
うわぁぁぁぁー!青春っ!!

うっわぁー、続き、書きたいっ。ぐっ
でもこれの続き?は、それぞれ想像に。ってことで。
あーでも、やっと会えたんだからきっと幸せだぜ?

サクラは泣きたくなるくらいいつまでもロゼットを愛するんでろうなぁ。
ロゼットは記憶戻りつつあるから思い出したら最強だけど
思い出さなかったら
えっいや、でもきっとロゼットは、いや、桜は、サクラを選ぶよ。

吹雪たちとも仲良くなってほしいなぁ。
って思う世界線だね。




ってことで
ユメリアAよりサクラ達の出逢い、再会でした。


それじゃぁまたね、風邪ひかないでね。