依然風前の灯の経営が続く会社。原因を探るため、アオノリの後任の経理担当に売上げ、仕入れ、経費、原価率など経営面の数字を、ワカメがやっていた時期までさかのぼって出してもらう。(ちなみにアオノリにこれを頼んだが、できずに終わった)そしてワカメ時代から、製造部門はすでに赤字だったことが判明した。
この会社、トンデモない赤字体質であった。原因を探る。
原価率が高すぎる
この製造部門、利益が出るための原価率がある。損益分岐点であるが、それがワカメ時代そこからプラス25%。これではいくら売っても利益は残らない。ある製品は売れば売るほど損が出る。しかしワカメは計算できない。
ワカメ、利益がでる原価と原料代がほぼイコール。原料代の方が上回っていることもしばしばある。原料代に経費を加えて原価という考えがなかったらしい。そもそもワカメのアタマでは原価計算ということがムリだった。
『オレがいるんだから会社が続くんだ』と言っていたワカメがどうやって儲けをだそうとしていたかは、今でも謎である
殿様のような仕入れ
ワカメがいなくなった後、仕入れ業者と交渉のための場を設けたが、そこで仕入れ業者から驚くような話を聞いた。
ワカメからは『とにかくいい原料を持ってこい』と言われていたとのこと。そしてワカメは『安物もってきたら、承知しねえからな』とも言っていたらしい。そして見栄っ張りワカメは値段なんか見ないで仕入れていた。高く買ってやっているということで仕入れ業者にでかい顔していた。仕入れる物品の検品もしていたか怪しい、原料の相場も見ていない。
仕入れ業者からシャチョー、シャチョーとおだてられていい気になっていた状況が容易に想像できる。そして他社より高い値段で売りつけられていることに気付いていないまさにお殿様であった
『オレがいなけりゃこの会社潰れるわ』何回も聞いたが・・・、今ならはっきり言える。
オメエのせいで潰れるんだよ!!