恐山、2泊目の夜。

夕食は昨夜と同じ。

 

↓が昨夜のお膳。

 

サービス業ではなく、修行施設とゆうことで、食事にバリエーションは無い模様。

連泊する人があまり居ないとゆうのも、理由の一つだと思う。

精進料理は好きなので私的には問題はないのだけど、ゴマ豆腐じゃなくて普通の豆腐が良い…と、ちょこっと思った。

どうせなら湯葉も好きだし… ←贅沢w

 

お食事は体を維持するお薬なので、文句を言わずに頂きましょう。

 

皆があつまる食事の時に知ったのだけど、今夜は外人さんも宿泊されていた。

昨夜は居なかったな~。

 

 

18時からの夕食の後、19時から副住職さんの法話があるとのこと。

 

正直、悩んだ。

また極楽浜に行きたい。主人の気配を濃く感じられるかもしれないから。

でも…はっきり言って、外は暴風雨…

 

少し悩んで…昨夜は無かったし…せっかくの機会だからと、法話を受けることにした。
 
19時に地蔵殿へ。

法話をしてくださる方は部屋に著書が置いてあった南直哉さんとゆう方。

 

気さくな雰囲気の方で、「足崩して良いよ~。正座してたら足しびれちゃうから後悔するよ?ここには俺より偉い人は居ないから、大丈夫だよ~」「椅子が良い人は後ろに椅子があるからね~」と、最初から笑いを取りに来てた。

 

「天国はね~、1週間で飽きちゃうからね。花畑で羽根はやしてピヨピヨして飛んでるだけだけって、飽きるでしょ?

地獄はね、慣れるよ~w 元刑務官がね、僧侶になるって寺に修行しに来てね。夜になると俺の布団に寄ってきて泣くんだよ。40過ぎのおっさんが布団に来られてもうれしくないし、バレたら俺まで怒られるし…とても困ったね。ここは(寺の修行)は刑務所よりひどい。刑務所だと昼寝もできるし肉も食える。ここは地獄だ。ってね。言うんだよ。俺その地獄に20年いたからね。慣れるよ。」

「恐山ってね、名前だけで怖いと思ってる人が居てる。幽霊がでるとかね。テレビでみたことあるでしょ?恐山。石の塚に風車がカラカラカラ~って場面を。お化けのね取材にくるんよ。お化けでね、寺が成り立ってる寺なら定期的に出てくれないと困るんだけどね。一度もみたことないのよ。俺、夜に、お化けを探しに行ったのよ。副住職なら1度ぐらいは会っとかないと…って思ってね。真っ暗と思うでしょ?湖でね、青いんよ。夜は。恐山の夜は青いの。極楽浜がね一番怖かった。40分ぐらい外にいて。でも、会えなかったね。」

「人は死んだらどうなるんだろうね。よく聞かれるよ。次の世界に行くって、すんなり思える人は幸せだね。」

「お釈迦さまもね、弟子に聞かれてね、答えなかったんだよ」

「だってね?死ぬ人はいるけどね。死んだことを経験した人なんていないのよ。だって、死んだ人は喋れないでしょ。死んだらどうなるか誰も知ることはできないのよ。」

「死んだらどうなるか。わからない。コレを受け入れるのは苦しいよ。とても大変。だから次の世界に行くって思える人は幸せ。」

 

笑いを取りながら、仏教の…曹洞宗の教えをわかりやすく説いてくださる。

法話の間にも、何かが風でガタゴトと音を立てている。

 

「恐山でこんなに風の強い日は年に10日もないんだけどね。先日も強くて、5月3日だっけな?風でね。ガラスが割れちゃってね。大変だった。」

「今夜はね、風が強いからね。危ないから外のお風呂は行かない方が良いよ。明日の朝入りなさい。今夜はね、宿坊内の大浴場で温まってね。」

 

楽しい法話は20時に終わってしまった。

こんな楽しい、上手なしゃべりの人の法話なら、毎回聞きたい。

 

でもね、ネタが無くなってしまって同じ話ばっかりになっちゃって…話考えるの大変だから、俺が居るときばかり狙って来ないでね??って言ってたww

 

 

法話のあと、言われたように。宿坊内の大浴場でゆっくり温泉に入って、外に行くことなく、眠りについた。

 

 

 

翌朝…5時少し前。玄関が開いていたので、極楽浜へ。

 

少し風はあったけど、穏やかで、すがすがしい朝だった。

カラスが遊んでて、一羽そばに来て、しばらくしたら飛んで行った。

 

来てよかったと、本当に思った。

そして、また来たいと、思った。

 

 

 

6時半前には部屋に戻って、地蔵殿に行き、朝のお勤めを。

昨夜の南さんがお経を読んでくださった。

卒塔婆供養を頼んであったので、読み上げてくださって、お堂に。

 

主人の名が…戒名が書かれた卒塔婆が愛しくて、そっと抱き上げて、お堂に納めた。

 

 

 

 

2日目の朝食はこれ

 

初日の朝食はこれ↓

うん。お味噌汁の具がキノコかお揚げさんかの違いだけ。

私はキノコが好きだなー♪白菜のお浸しがショウガが効いてて美味しかった。あと、フキを甘く煮たやつも好き。

梅干しは小さいけど、酸っぱいよぉ~。

やっぱりおかずが多くて…ご飯のお代わりが欲しくなったけど…お腹いっぱいで、お代わりはできませんでした。

 

食事も修行なので、お残し無く、すべて頂きました。

 

お箸は夜と朝、同じものを使い、持って帰ることができます。

私は2泊したので2膳持って帰ることになりました。

 

 

 

^^

 

少し休憩して、9時ごろ、チェックアウトして出発しました。

14時に八戸に。イタコの口寄せを予約してあるので。

次回はイタコの口寄せについて書きます。

 

 

そして…宿坊に傘を忘れてきたことに…だいぶ後になってから気が付いた…orz