おばんです。

ケンネル(ブログ)の保健所情報内でまれに紹介される行旅死亡動物情報について、あれは何なのかという質問があったため、今回記事を作って説明することにしました。

 

行旅(こうりょ)死亡人とは、身元不明で遺体の引き取り手が無い故人の事をさします。

その動物版という事で、路上で発見された飼い主不明の伴侶動物遺体行旅死亡動物と呼んでいます。

紹介される行旅死亡動物は伴侶動物であることが前提で、カラスやキツネといった野生動物はそれとして扱いません。

 

宮城県では路上等で逝去した犬、首輪をした猫、足環のあるハトなどが発見された場合、その場所を管轄する役所が遺体を回収・一時保管し、定めた帰還以内に飼い主が名乗り出ない場合自治体に則った方法で火葬・埋葬されます。

 

ちなみに仙台市の場合遺体は松森の仙台市ペット斎場にて合同葬され、石積埋立処分場の特定のエリアへ埋葬されます。

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又、遺灰の一部は隣接墓地の慰霊碑・葛岡のペット合同墓地(写真)などに収められ、こちらは墓参が出来ます。

 

 

行旅死亡動物は遺体の状態・死因を問わず回収されますが、遺体の状態によっては霊安不可(保存不可)で直葬となるケースもあります。

霊安保管される場合は冷凍となり、発見時身に着けられていた所持品(首輪・足環や引きずっていた鎖・リードなど)は外されて保管されます。

 

 

 

私が行旅死亡動物を保健所情報に掲示するようになったのは、迷子になった犬猫さんを捜されている方の元へ情報が届くようにし、収容された子がせめて身体だけでも帰還できるようにしてあげたいという想いがきっかけです。

ちょうどその頃から岩沼国道維持出張所さんが管轄区内で発見した行旅死亡動物の情報をHPの特設ページ、及び公式ツイッターで紹介するようになり、これはと思い一緒に掲載をする事としました。

 

他の保健所情報と同じく、収容情報があった場合のみ記事にセクションが登場します。

セクション位置は仙南さんの下・愛護センターさんの前になります。

 

※保健所情報は北から南へかけて並び、その後にそれらを総括する愛護センターさん、そして完全独立運営のアニパルさん、という形で並んでいます。

 

 

私が見ている限りではまだここから帰還に至ったケースがありませんが、各清掃課や道路交通課などに問い合わせをして発見され再会・顛末確認が出来たケースはいくつか報告例があります。

 

 

収容動物でもないし、心が痛むだけなので不要だと思う方も多いかと思いますが、少しでも愛犬・愛猫を捜されている方の手助けになればと願い、掲載をさせて頂いています。

ご理解の程、今後とも帰還・家族決定のための呼びかけのご協力をよろしくお願いします。