おばんです。
私はおそらく、宮城で一番のシュロ好きです。
ツイッターのほうでは言及しましたが、先日世の中がコナンで盛り上がるなか、一人でシュロの調べものをして楽しんでいました
日本で一般的にみられるのは長毛のワジュロと毛が短いトウジュロ、及びその雑種であるアイジュロくらいなんですが、世界にはさらに沢山の種類のシュロがあって目が輝きました
そんな数々のシュロ種の中、特に目に留まったのがシュロ王子でした。
学名はトラキカルプス・プリンケプス(Trachycarpus princeps)。
トラキカルプスはシュロ、プリンケプスが王子(プリンス)なのでまんまな通称になっています。
別の名前はストーンゲートパーム。
シュロと言えば毛並みが特徴ですが、王子の最たる特徴は、毛皮ではなく青銀色の美しい葉を持つ事…!
うぃき英語版より、シュロ王子の子ジュロちゃん。
写真でうつすと白い粉を吹いただけに見えがちですが、生で見るともっと青白く綺麗なんだそうです。
こちらはパームペディア(ヤシ専門解説サイト)の王子のページより。こんな銀色な個体も…!?
葉っぱの色合いは個体差がありますが、ベースがエメラルドのような深い緑色の葉であることは共通だそうです。
毛並みはどっちかというと短めらしい(個人差あり)。
※日本でもおなじみのワジュロがそもそもシュロの中でも珍しい長毛種だった模様…。
シュロ王子は中国の雲南省原産の地域固有種でしたが、近年美しさが注目され、タネが採取されヤシ・植物愛好家に育てられるようになったばかりの珍獣だそうです。
身体が丈夫で、他のシュロと同様に幼少期を乗り越えれば元気に育ちます。
高さは地植えすると樹高10mくらいになり、それにワジュロのような枝や指先の長い葉が枝垂れ、見事なルックスになります。
鉢植えとしても楽しめ、種族柄成長がゆっくりなので長く小さなサイズで可愛がることも可能とのことです。
実は日本でもごく少数栽培がおこなわれていて、販売もあるようです!
…ところが、種も子ジュロもあっという間にソールドアウト…。
なかなか売っている所を見つけることができません…。
ぜひとも育ててみたいので、もし売っているサイトやお店がありましたら、私まで教えて下さいね
もちろん、大きくなる事や冬季の管理などは理解済みです。
よろしくお願いします。
ps
ワジュロの学名はfortunei(フォーチュネイ)、トウジュロの学名は何故がかっこよくwagnerianus(ワグネリアヌス)です。
トウジュロは現在ワジュロの園芸改良種とみられています。
トウジュロのコンパクトで(そこそこ)小さく収まる育成具合(と言っても10m大に育つ事も)や毛並みや葉先がしっかりしている事から、他の珍しいシュロ種と交配させてその特徴や育てやすさを改善した愛玩種?を生み出す事も行われています。
意外とシュロ種は他のシュロと雑種作りやすいのかも?