おばんです。


猫の妖怪(?)は猫又が有名ですね。

今回はそれらと関連妖怪に関するちょっとした紹介です。


※昔から広い地域で親しまれてきた(?)存在なだけに、これらについては様々な言い伝えや伝承が遺されています。私が今回紹介するデータはその一例にすぎませんし、皆さんの知るデータと相違がある場合もありますのでご了承ください。




*化け猫


猫又よりひとつランクが下の妖怪猫。昔は猫は外飼いオンリーで平均寿命も6年足らずしかなかったためそうそう居なかったようですが、現在は至るところでふつーに居る存在です。


猫は10年も飼われると知識と霊力を蓄え、喋ったり人間並みの知力を発揮することができるそうです。

しかし2本足で立ち歩いたり変身したりすることはできず、姿もごくごくふつーの猫。


無念の死を遂げた猫や人に対し恨みを持った猫が化け猫になって人に怪異を起こす場合がありますが、こちらは妖猫などと呼ばれて区別されます。


悪い化け猫や妖猫は死者を操ったり呪いを行ったり、人に憑いたりします。

一方よい化け猫は災いや疫病から主人家族を守ったり、恩返しもしてくれるそうです。



資料や地域によって猫又と混同されていますが、化け猫はしっぽが1本しかありません。



全国各地にかなりの伝説が残っていますが、宮城県にも化け猫が人に変身して相撲をとった伝説があります。



今日は10年生きる猫は普通になり栄養状態も大幅に向上、人との接触も濃くなり大切にされるようになったため、もはや伝説上の妖怪ではなくなりました。

10年たたずに普通に喋ったり人間並みの頭を持つ子も増えましたからねえ。


うちの化け猫の一人、ジュニア(推定15歳)。

耳は聞こえませんが飼い猫生活にも慣れ、外見以外も「化け猫」になってきました。
※写真は正式に家族になる前のもので、現在より顔が怖いです。



*仙狸(センリ)


もともとは中国原産(?)の妖怪で、一説によると日本に伝わったことで化け猫(妖猫)・猫又になったのではないかとも言われています。


漢字「狸」はタヌキではなく「ヤマネコ」で、年期を重ね修行を積んだ「ヤマネコ」が神通力を用いて化けたり人間の生気を吸う妖怪です。


見た目は普通のトラネコで、しっぽは1本です。


尚、この「ヤマネコ」というのは動物のヤマネコ(山猫)であるという説と、中国原産のチャイニーズ・リー・キャットという猫種であるという説があり、現在後者が有力だとも言われているようです。


※チャイニーズ・リー・キャット

中国語表記は(中國)狸猫。日本のキジトラ猫そのまんまの姿で、頭がよいと言われています。

どう見てもうちのまんじゅうでした(汗




*猫又


ステレオタイプの猫又は化け猫が10年以上生き、更に進化したもの。霊力の向上でしっぽの先が2又に割け、2本足で立つことも可能になったもの。一説には条件に体重4キロ以上の大猫であることも必要とのこと。


人前ではしっぽを束ねて2足で立つこともせず、ふつうの化け猫としてふるまっているため全く分からないそうですえっ



かつては年老いた猫は人里から離れ山で猫又となって暮らしているといわれてきましたが、現在そういうのに適した山が少なくなり、独立するより主人家族のもとで過ごしたほうが居心地がよいため猫又であることを隠して生活する猫がほとんどだそうです。



尚、西日本では長いストレートテールだと猫又になりやすいという迷信により、カギシッポやダンゴシッポの猫が好まれ多数派になっているのは有名な話です。しかし、実際には曲がっていようがいまいが関係はないらしいです。

稀に生まれつきしっぽの先が二股になっている尾曲がり猫もいます。



化け猫から10年経過ということで、飼い猫が猫又になるのは20歳になってからということになりますね

なかなか大変です汗



うちのまんじゅう↑も、実はしっぽ二股だったりするのかなあ・・・?




*猫ショウ


猫又よりさらに上があったとは…汗

あるのは知っていたのですが、水木サンの話以外資料が無く、資料に欠けて言い伝えというより近年の創作ではないかとも思われるのですが、詳細は不詳。


但し「ショウ」の漢字表記が「鬼肖」だというのは分かりました。


人間と相違ない知能を持つだけでなく強力な霊力と判断力を持ち、猫又や化け猫、魑魅魍魎を従える妖魔の総統にすらなりうる力を持ちます。


しっぽは根元からわかれて3本になり、束ねるとかなり太く見えるようです。


猫又がさらに10年生きることでなるとのことで、飼い猫が30歳になると猫ショウになれるようですが…日本で30年生きた猫の記録が無いので善良な猫ショウがどんなものかは全く不明。



まんじゅうたちも猫ショウになれますように・・・。



皆さんの飼い猫に猫又さんはいますか?

居なかったら目指して、元気で長生きさせてあげられるようにお互い頑張りましょうねニコニコ




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はみだしめも


猫のギネス公認世界最高齢記録を持つ猫は、猫ショウの境地を突破しています。




こちらのグランパさん(スフィンクス)、1998年4月1日に34歳2ヶ月で亡くなりました。

飼い主さんはグランパが生まれた時からずっと一緒に暮らしてきたようで、正確な記録には34年と2か月と4時間とかなり詳しい生存記録が残されています。

何故か好物はブロッコリーブロッコリー☆やアスパラアスパラガスの先っぽ

パリ生まれのテキサス育ち、活発で明るく社交的、そして最晩年まで猫じゃらしや仲間とのじゃれあいが大好きだったとのことです。

ジジイジジイ言われていますが、本名はアレンだったとか…汗



グランパさんの没後30歳を超える猫はなかなか現れませんでしたが、最近アメリカにてクレームパフという猫が猫ショウの境地に到達、しかも上のグランパさんの長寿記録を破るという快挙を達成しました。




クレームパフさん。

2005年に38歳3日で亡くなりました。



又、グランパさんとクレームパフさんは同じ飼い主の元で愛され、2人とも一緒に暮らしていたというのは驚くべき話です。


長寿の秘訣を教えてほしいなニコニコ