おばんです。


なうでいきなり「ああああああ!」というつぶやきを見てなんのこっちゃとお思いの方もいらっしゃると思いますが、あれはですね・・・


鏡見て自分の目の下にソバカスを見つけてしまってショックで打ち込んだものですガーン


日焼け止めとかして結構気にしていたのですが、防ぎきれませんでしたショック!


一回なったら消えないんですよねコレ・・・。

化粧なんて嫌だーーー!!






さて、今日の話題はグレート・デーンの寿命についてです。



黒狗の犬小舎-done
凛々しい立ち姿と、大柄にもかかわらずとても穏やかで物静かな性格が人気の犬種です。


現在犬生15年と言われている世の中でも、グレート・デーンの平均寿命はたった5年と言われています。これは一体なぜなのかについて説明します。


犬は種類によって寿命が異なり、小型で15年、中型で13年、大型で11年くらいが目安になっています。もちろんあくまでこれは平均ですので、その子その子の体質や犬種、生活、避妊の有無などで変わってきます。


ちなみに大型種・超大型種は上の通り11年くらいで、何故かデーンより大きいアイリッシュ・ウルフハウンドの平均寿命も10年くらいとなっています。不思議ですね。



実はグレート・デーンが短命傾向にある正確な原因については解明されておらず、現代の飼育技術や医学を駆使してもまだそれを改善できない状況にあるのだそうです。


挙げられている説はいろいろあるのですが、それのほとんどが仮説に過ぎません。



一番有力な説は、その体の大きさに大して内臓のスペックが足りないという説です。

犬種は改良に際して一緒に内臓機能も進化していくものなのですが、グレート・デーンは何故かそうはいかず、スーパーカーのボディを持ちながら一般的な自動車のエンジンを背負った不釣り合いな状態になってしまいました。



それ故普通に生活していても心肺機能に負担がかかりやすく、それらが早期に疲弊することで老衰を早めるというのがその内容です。



又、若くして骨肉種を患う子も多く、それによる夭折も平均寿命を大きく縮めている原因の一つです。

人間と同じくらいの体重(60~70kg)以上にもなる大型犬のため足に負担をかけ、骨肉種に蝕まれやすいのはよく知られたことです。

もちろん癌は若いうちに発症すると進行が速いので、早く病院に行かないと手遅れになることもほとんどなのです。

かつて世界最高の体高だったことでギネスに登録されていた子の多くも骨肉種で亡くなっています。

ジョージ君は大丈夫かな・・・?


骨肉種はデーンの飼育スペースにクッションを敷くなどの配慮で予防することができます。



骨肉種だけでなく、胃の疾患もデーンの命取りとして警告されています。


他の大型犬種よりも早食いや一気食いによる胃捻転が起こりやすいので、エサ台を高くしたり、数回に分けて食事を与えて予防します。


また、近親が胃疾患を起こしている場合、ガスロペキシーと言う胃を腹壁に縫い付ける予防手術が去勢手術と同じ頻度で行われているとのことです。


このように病気による早逝ややスペック不足が平均寿命を大きく縮めている大きな原因と考えられているわけですが、体が大きすぎるために代謝が速く、体内で活性酸素を生じやすくて老化が速いという説もあります。



また、かつては世界的に犬の寿命と言えば10年やそこらしかなかったのですが、愛犬ブーム発生以降犬の飼育技術が飛躍的に向上、平均寿命が大幅に伸びたことが原因でこのことが更に目立つようになってしまいました。



もちろん、このことに関してデーンの愛好家も黙って見ているわけではありません。

より元気で長生きできるようにする改良を加え続けており、少しずつですが寿命が延び始めています。


尚、各国のデーンのサイズのスタンダードは体に負担をかけないよう、小さめに設定されています。これゆえスタンダードをはみ出して大きくなる子も多く、結果アイリッシュ・ウルフハウンドより大きくなることもさほど珍しくありません。



まだ解明されていない短命の理由の解明も進められていますが、こちらはまだ進んでいないようです。



近年世界的に現代の犬種に健康を取り戻すためのオールドタイプ犬種ブーム(原種復興活動)が起こっていますが、私の調べではデーンに関するそれは行われていないようです。


と、いうのも、デーンを先祖の姿に戻すとさらに体が大きくなり、獰猛な猟犬になり寿命もより縮んでしまうためなんです。


近代ドッグショーの隆盛により改良された犬種はすべて堕落しているとお考えの人も多いかと思いますが、確かに極端な改良によって健康を害した種も多い一方、しっかりしたブリード計画によって犬質が向上したり、絶滅の危機を脱せたり、健康的になった犬種というのも少なくないんです。有名どころではトイ・マンチェスター・テリア、イタグレなどがショー用に使われるためにスタンダードを改善、健康を取り戻すことができています。


デーンもショードッグとして目を付けられたことによりメンタルヘルスがかなり改善され、寿命も延びました。でも、それでも・・・。



尚、グレート・デーンの寿命のヤマ1回目は平均寿命の5歳ですが、ここを超えられる子は少なくないものの2度目のヤマである10歳まで生きられる子はごくわずかです。

でも、これを超えればもっと頑張って生きてくれると思います。




寿命が他の犬種に比べて短いとはいえ、デーンが名犬種であることに変わりはありません。


私はデーンについて無知なため何も言うことはできませんが、一刻も早くこの原因の深層の解明と、飼育技術のさらなる向上を願うばかりです。