おばんです。
さっき自分のアメーバなうを見返していたら、変換ミスによる誤字を発見してしまった黒狗です。
http://now.ameba.jp/kuro-inu-kennel/1577760729/
携帯だと、こんな風な変換ミスがしょっちゅうありますが、これはひどい・・・。
コジョンドさんごめんなさい
そうそう、携帯からおくったつぶやきではいちいち「・」を打つのが面倒なので、犬種の間にある・が省略されています(例:アルブアン・クヌク・ドッグ→アルビアンクヌクドッグ)。ご了承ください。
゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚
今日の話題はイギリスのシェットランド諸島原産のシェットランド・シープドッグです。
シェルティの愛称があまりにも有名ですが、シェットランド語でのニックネームは
ピアレ(妖精の犬)といいます。
狭い島の中で生活するのに適した犬種として発達し、且つ島の羊や馬のサイズにも合わせてコンパクトな大きさになった・・・と言われていますが、現在は生い立ちの時点ではラフ・コリー自体とはほとんどかかわりが無く、ノルウェイジアン・ブーフントとアイスランド・シープドッグがそのベースになっていることが確認されています。
ワーキング・コリーやラフ・コリーが掛け合わされたのは19世紀以降の事だったとか・・・。
↑ノルウェイジアン・ブーフント
犬種名の「ブー」はほったて小屋を意味します。
詳しくは拙書ですみませんが、こちら:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8E%E3%83%AB%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%82%A4%E3%82%B8%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%96%E3%83%BC%E3%83%95%E3%83%B3%E3%83%88
ブーフントの子孫ですが、親指が一本多かったり毛の量が多かったりとかなりの違いがあります。
↑このもこもこは短毛種です。
こっちは長毛種です。
なんとなくシェルティの面影が無いことも…。
シェルティの2大先祖はいずれも小ぶりの犬種で、その子孫であるシェルティも小さな犬種として成り立ったというわけです。
そういうわけで、シェルティの理想体高は♂で37cm、35.5cm程度となっています。
・・・しかし、シェルティの体高スタンダードは何センチから何センチまでという上下限がありません。
あくまで理想が上の通りであり、優れた種の特徴があれば41cmまで容認される、というふうに制定されています。
これはシェルティからよく極端なオーバーサイズの個体が生まれるためなんだそうです。
完全に固定されている犬種でこのような現象が起こるのはかなり珍しいことで、このほかに同じ現象が起きやすい傾向にある犬種はメジャー種ではヨーキー(ヨークシャー・テリア)などが確認されていますが、ジャンボサイズの出現はシェルティほどの高確率ではありません。
他の兄弟はノーマルサイズなのに、一匹だけ大きくて筋肉ムキムキ・・・。
そんなジャンボシェルティは、どんなに優秀な犬舎の血統書つきのノーマルサイズのシェルティにも生まれる、不思議な存在です。
このオーバーサイズのシェルティは体高50cm以上で、ラフ・コリー並みの60cmのものも存在するほどです。
標準サイズのシェルティが30cm台とは・・でかすぎです。
そうそう、私のいとこの愛犬もこのジャンボシェルティです。
↑彼はそのハリー君です。
去年の成人式の時に撮ったのですが、前を向いている写真や私らと写っている写真は心霊写真になってしまったためありません・・・。
今度遊びに行ったら撮ってきます。
ええと、体高・体重はいくらだっけ???
いとこ、この記事見てたら教えてくれ~m( )m
とにかく巨大なシェルティなのは確かで、50cmは少なくともあります。
毎日二回、1時間くらい散歩仲間と運動しているだけあって、かなりのマッチョです。
食いしん坊ですがおりこうさんでフレンドリー。
牧羊犬の習性を生かした追いかけっこが大好きです。
追いかけてタッチすると鬼が変わる仕組みを理解していて、むやみに人を追っかけて追突することはしません。
ハリー君の紹介はこのくらいにして、このようなジャンボシェルティが現れるようになった原因についての話をします。
もともとシェルティがシェットランドで牧羊犬として使われていたころはこのようなジャンボサイズが現れることはありませんでした。
コンパクトで可愛らしい犬この犬は19世紀ごろイギリス本島へ持ち出され、一躍ショードッグとして人気を集めました。
しかし、元から個体数が少なかったため、姿を整えるのと同時に遺伝子プールを拡張する目的でラフ・コリーが交配されることになりました。
もちろんシェルティの外見をあまり変えないよう計画的な交配が行われ、戻し交配によってその血は最小限にとどめられました。
この処置のおかげでラフ・コリーのように大きくなることもなく、無事遺伝子プールの拡張に成功したのですが・・・わずかに残されたこのラフ・コリーの血が作用することで、時々ジャンボサイズに成長するシェルティが生まれるようになりました。
ジャンボシェルティは先に述べたとおり、故郷を出てからすぐに現れだした存在であり、日本だけにいる犬ではありません。
米、英、豪・・・シェルティが広まっている国ならば、どこでもジャンボシェルティを見ることができます。
尚、ジャンボシェルティはただのオーバーサイズであり、中身は普通のシェルティです。
サイズが大きいことでラフ・コリーとの見分けが難しいのでは、とよく言われますが、サイズ以外では顔のパーツの位置やマズルの長さ・形で見分けをつけることができます。
よーく見ると、シェルティのほうが顔のパーツの位置が全体的に中央に寄っているのが分かります。
上がラフ・コリー、
下がシェルティの顔です。
顔のパーツが中央に寄っているだけでなく、シェルティのほうがマズルが短く細いのも見分けのポイントです。
又、コリーは頭部の形がボルゾイに近く頭頂部が突出、マズルと額の間(ストップ)が平らです。
それをポイントにして見分けてみてくださいね。
このようにジャンボ・シェルティが現れるのはミルとは一切関係が無く、健全な犬種として元気に存在するための処置がきっかけで現れるようになったものなのでした。
おまけ
1915年撮影のシェルティ。
今の姿とはだいぶ異なっているのが分かります。
アイスランド・シープドッグが強いかな?
現在のものより足が長く、この時期はラフ・コリーの影響が強かったことがうかがい知れます。
犬も時代変われば、姿もずいぶん変わるんですねえ・・・。