この紹介では大体の場合、結果を大々的に発表し、経緯はあまり語られません。
セミナーなどで聞いた成功事例をそのまま自分の仕事に適用する人がいます。
これは大変危険なことです。
最初からその成功事例を元に企画提案しているならともかくとして
既に要件が決まった後で過去の成功事例を取り入れようとすると前提が違うのでうまくいきません。
まあ成功事例を元に提案したところで
お客様は他と差別化したかったりしてそれもうまくいかなかったりするのですが。。。
一番の問題は『成功』という言葉が付いているせいで
それを使えば『成功』すると思い込む思考停止状態になることです。
事例とは状況も内容も違うのに取り込めば成功するなんて
少し考えればありえないとわかるはずです。
大事なのは今の状況を正確に把握し、内容も充分理解した上で最善の策を『考える』こと。
でも成功事例を聞くことが無駄かというとそうでもない。、
一番注目すべきなのは『何をしたか』ではなく『なぜそれをしたか』なのです。
どういう問題があってそれを乗り越えるためにどのようなことをしたのか。
その部分の考え方について学ぶのは意味があります。
面白いですね。
自分がやる仕事では『結果』が大事なんだけど
人から聞いたり教わったりすることについてはその『プロセス』が大事。
人の話を聞くときは
「なぜそれをしたか」
に注目して聞いてみましょう。話に出てこないなら質問しましょう。
逆説的ですがそれに答えられない人はたまたまうまくいっただけの人かもしれませんね。
成功事例に学ぶマーケティング戦略の教科書
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