理想の評価とは? | 考える会社、シンクス 駆け出し社長の『くろブログ』

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合同会社シンクスの駆け出し社長で
バンド『mute vox』のGt&Voであり
エンジニアでもある黒田啓一のブログです。

ビジネス、時事、音楽など幅広いエントリーを書きたいと思います。

最近、facebookなどで情報を交換している
僕が前に勤めていた会社の社員の方と評価制度の話で盛り上がりました。
(現在も継続中。)

その会社では今の時期に社員の業績評価が行われ
社員に評価内容がフィードバックされて給与の改訂が行われるそうです。

評価の結果について僕が話を聞いたほとんどの社員が納得していませんでした。
しかもこれから評価制度が新しく変わるらしく
その制度についても理解し難いということでした。

僕もつい最近までこの会社で働いていたので
評価制度については疑問に思っていました。
その時に感じた事を書いたのがこのエントリーです。

評価制度を評価しよう

このエントリーにも書いていますが
『完璧な評価制度』は存在しません。

低評価の人と高評価の人がいた場合、
前者の人は何かしら評価制度に不満を持つからです。

全社員が高評価だったら良いのでは?と思う方もいらっしゃるかも知れませんが
高評価の中でも給与の上昇額などで差があるはずですから
やはり何かしらの不満を持つ人が出てくるでしょう。

じゃあ逆に評価などは実施しないで
横並び一線で『完全年功序列』のようにして
毎年全社員5万円給与が上がるとしたらどうか。

これだと頑張っても頑張らなくても給与が上がるので
会社として成り立たなくなってしまいますね。

こう考えると制度の内容で全社員を納得させるのは不可能に思えてきます。

そこで僕は考えました。

評価で問題が起きる原因は
制度の問題ではなくて評価する側とされる側で
持っている情報の差が大きいからではないかと。

もっと言うとどんな制度でもする側とされる側とが
ちゃんと制度の内容を完璧に理解して
それに従って完璧に評価すれば問題など発生しないのでは?ということです。

『完璧に』と何度も書きましたが
人と人のやり取りである以上、そんなことは不可能です。

でも、努力をすれば少しでも近づくことができると思います。
人を何かの制度で従わせる時には、
・なぜその制度が必要なのか
・制度の中身
・どのようにその制度を運用するのか
・いつから運用を開始するのか
など事細かく説明をし、納得した上でやらなければなりません。

前述した僕が前に勤めていた会社は
評価制度を社員に明確に説明しませんでした。
説明が曖昧なまま評価を行い、そしてなぜか毎年見直しが行われていました。
もちろんその場合も社員に詳しくは説明してくれませんでした。

やり取りしていた方と議論していて
最初は評価の結果について不満なのかな?と思っていたのですが
どちらかと結果ではなく、評価の仕方についてなのではと感じてきました。

つまり評価制度についての説明が足りていなかったのです。

そして今回いろいろ議論をしましたが
最終的に僕が行きついた結論はかなりドライなものになってしまいました。

"会社は社員を辞めさせられないけど社員は自由に辞めることができる。
会社の方針に納得がいかないのなら自分で動いて方針を変えるか、他を探すしかない"

評価制度を決めることやその説明責任は僕は会社の役割だと思っています。
でもそれを実際にどのようにやるか、もしくはやらないのかというのは
会社の自由なわけです。

そこに納得がいかないのなら自分で何とか変えていくか
別の会社を探すしか道はないと思うんですよね。

というわけで理想の評価というタイトルで書き始めましたが
結論としては自分次第というものになってしまいました。。。
それくらい難しい話ってことですね。。

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