先日、税理士試験の結果発表がありましたね。


官報合格された方は、合格祝賀会に参加してそして税理士登録ですね。
登録関係の書類の作成が結構大変です。
ただ、税理士証票伝達式で各税理士会会長から直接税理士証票が渡されます。
やっと税理士になれたと感慨深い気持ちになれます。


科目合格された方は、次の科目の受験ですね。
会計科目に合格した場合は、次は税法科目です。
税法科目の受験が税理士試験のヤマ場です。
競争率が高くなりますが、ポイントは税法科目の理論ですね。
理論は租税法律主義の考え方が基本となるため、解答事項を正確に暗記して解答する必要があります。
ですので、正確な理解と暗記が必須です。


不合格になられた方は、次年度に向けてまずは切り替える事ですね。そして不合格には必ず原因があります。この原因分析は綿密にする必要があります。
ここで、勉強不足というのは原因になりません。
勉強不足という事は、そもそも試験対策が出来ていない事なので、自分自身の試験対策つまり合格戦略を考える必要があります。

仕事が忙しくて中々勉強時間を確保出来ないのであれば、一日で勉強出来る時間を意識して必ず作る必要があります。 
何となく勉強している内は、残念ながら合格という結果は出ません。

問題は今年ギリギリで不合格になった方ですね。
得点で言いますと、59点や58点ですね。
私はこの1点2点は、大変差があると考えます。

要は、合格点である60点のプラスマイナス1点から2点の間に何百人の受験生が固まっています。
ここで60点と61点、62点の差はほとんどありません。
単に字が綺麗だとか、計算パターンが非常に丁寧だとかの差です。

反対に58点59点と60点の差は歴然に現れます。
試験委員からすると、受験科目について根本的な理解不足を露呈したが故に不合格の分類に位置づけられたからです。
決してこの差を甘く見てはいけないと思います。
来年も同じ科目を受験されるのであれば、圧倒的な実力をつけるくらいの気概が必要ですね。
理論や計算パターンについて、正確にアウトプット出来る事ですね。 



官報合格された方は、税理士になって初めてスタートラインです。税理士として何が出来るか。もっと言えば税理士として稼げるかがポイントになります。

科目合格された方はひとまず結果を噛み締めつつ、
気を引き締めて次の科目です。

不合格になった方は、受験生としての自分ときちんと向き合うことですね。向き合う中で自らの成長と自信が生まれて来ます。

今回は税理士試験後について書いてみました。