しばらく更新が滞ってしまった。
母が取り乱すことも減り、トイレも汚さなくなり、以前に比べて落ち着いた生活を送れるようになったからだと思う。

でも、そうは言っても幻覚は激しいし、執着も強くて、その対応はしんどかった。
アルツハイマーなら忘れてよ!と思うが、気になったことは何日でも何週間でも頭にこびりついていて、こちらの返事にはどうやっても納得せず、いつまでも訊いてくる。
精神科の先生から、表情が乏しいこと、小刻みな歩行が見られることからパーキンソニズムが出てると言われた。
やっぱりレビー入ってるのね。
かなり進んでから検査したので、確定するのが難しくなってしまったらしい。
アルツハイマーだけではないとのこと。
それを聞いてホッとした。

今週から外壁の塗装をしなくてはならず、それを理由に母を入居させようということになり話が進んで行った。
話が始まった頃は一日でも一緒にいるのは無理!という切迫した状況だったのに、このところ急にしおらしくなって、私は気持ちが揺れ動く日々を送っていた。
でも家族は皆もう疲弊していて、このまま同居を続けるのは精神的に無理があると自分に言い聞かせていた。

それにしても、どうしてこのタイミングでおとなしくなってしまうんだろう。
同居を始めた頃のことを思い出すと、本当にひどい毎日だったなと思う。
今家族との関係が悪くなったのも、この時期の母の強硬な姿勢があったからだ。
部屋に入るな!眼医者についてくるな!あなたの作った料理なんか食べられるか!
何もさせてもらえず、文句ばかりの取りつく島のない毎日がどれだけ続いたろう…
それなのに、なぜ今なの?

そんな葛藤を繰り返しながら迎えた入居日。
今日母は入居しました。
たまたま振り替え休日だった小学生の甥っ子も来て、上機嫌で施設に向かった。
見に行くとしか伝えてなかったからかもしれない。
でも、部屋に入るなり置いてあるベッドを見て「病院じゃないの!!」と叫んだ。
それからがもう大変。
絶対こんな所には泊まらない!と始まった。
職員の対応も悪く、こちらがどう動いていいのかわからない。
デイの方がよっぽど手厚い。

そんな中、母をほったらかして長い時間契約にかかった。
その間妹と甥っ子が母と部屋にいたのだけど、母の怒りは激しくなるばかりで、職員のフォローもない状態に妹は切れてしまった。
甥っ子も泣き出してしまった。
私だってどうして良いかわからない。
なんとか契約を終えて部屋から出てみると、ちょうど夕食の時間になっていた。

母はおとなしくテーブルにつき、穏やかに食事を取り、自室に戻って来た時は機嫌がよかった。
でも、妹親子が帰ろうとすると「いっしょにかえろう」と言ってだんだん怪しい方向に…
とにかくここに泊まるのが嫌だから、ベッドに腰掛けようとしない。
トイレもいかない。
甥っ子もいい加減疲れてかわいそうな状態に…
だいぶ長い時間かかって二人を帰すことができた。

そのあと、母はフロア中をグルグル歩き回る。
他の部屋の表札をじっと見ては開けそうになったり、みんながテレビを見ている前を何回も通ったり、ハラハラしながらずっと後をついて回った。
そうこうしているうちに自室に戻り、初めてトイレに入った。
私が眠い眠いを連発し、あたかもここに泊まるような素振りを見せたら安心したのかベッドで寝ると言い出した。

いい加減疲れたのだろう。寝てしまったのを見計らって私は部屋を抜け出した。
目覚めた時にどうなってるのか考えると恐ろしいけど…
とにかく疲れた一日だった。

読んでくれてありがとうラブラブ

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