中国ドラマの備忘録

中国ドラマの備忘録

中国・台湾ドラマの備忘録。注目する俳優さんの紹介。

 ロマンスの降る街(原題:在暴雪时分)観ました。

2024年2月2日。  全30話×約46分。  ネタバレ注意!

原作:墨宝非宝  小説〈在暴雪时分〉改編。

監督:黄天仁、俞波

脚本:墨宝非宝

【あらすじ】

 天才スヌーカー選手・林亦扬/林亦揚(リン・イーヤン)と9ボール選手・殷果(イン・グオ)の片想いから両想いに。遠距離恋愛を乗り越え…

 

 

 雪が吹雪く異国の街・ハルを一人歩く林亦扬/林亦揚(リン・イーヤン)は、観光客に名前を呼ばれても人違いだと否定した。

 同じ街で殷果(イン・グオ)は生まれた時間が3時間しか変わらない従弟の孟晓天/孟暁天(モン・シアオティエン)を連れてパブに入りホテルを探すが、なかなか見つからなかった。

そんな彼女をガラス越しに見かけた林亦扬もパブに入った。そして林亦扬は殷果にお酒をごちそうした。そしてホテルが見つかったらタクシーで送ると言うが、警戒されてしまう。そこで身分証を見せ安心させた。

ホテルまで送り届け部屋に戻った林亦扬だったが、部屋の鍵を忘れ、吴魏/呉魏(ウー・ウェイ)はスマホの電源を切っていて連絡が取れないと中華料理屋で一晩寝かせてもらうことにした。

 林亦扬の学生証を見せてもらった時に殷果は親友の郑艺/鄭藝(ジョン・イー)と同じ大学だと気づき驚いたと孟晓天に話した。翌朝、孟晓天が林亦扬の微信を殷果に送り、お礼にごちそうしたいとメッセージを送らせた。林亦扬が大学に戻ったことを知った孟晓天は密かに列車の切符を買ったため、ヘルシンに半ば強制的に殷果は向かうことになった。ヘルシンに着いた殷果たちだったが、林亦扬は吴魏とハルに戻ってしまった。

 微信のタイムラインで殷果、孟晓天と郑艺で林亦扬のことを話していると、林亦扬からおすすめの海鮮料理屋を教えられた。そこでようやく殷果は彼が読んでいると知って気まずさこの上なかった。

 ハルに戻った林亦扬と吴魏は、吴魏の母親の姉弟子をもてなしていた。 

 ハルに戻った殷果は練習三昧だった。一週間後、殷果は孟晓天に付き合いカフェに行き、林亦扬と再会した。殷果は郑艺に頼まれたコーヒー豆を買うため、林亦扬に案内してもらうが、用事がある彼は帰ってしまった。

 殷果は友人の苏薇/蘇薇(スー・ウェイ)とその友人のベリーと火鍋を食べに行き、自分の従兄は孟晓东/孟暁東(モン・シアオドン)だと教えた。そしてビリヤード場でプロ選手が集まるからと誘われ行くことにした。試合が始まると見に行くと、そこには林亦扬が選手として出ていた。

殷果は本当の林亦扬を知った。林亦扬はノーミスで試合を進めていき、試合に圧勝した。ベリーが気を利かして2人きりにさせ、ここでようやく殷果は自分がプロで試合に出ると伝えた。林亦扬は殷果を地下鉄で送っていくことに。会話が続かなくて気まずい雰囲気が続くため、殷果たちは改めて自己紹介をし合った。が、お見合いみたいで余計気まずくなった。

 偶然メッセージの内容が目に入った林亦扬は、吴魏にラーメン店の店を確保させ、誘われたと殷果を連れて行った。殷果は林亦扬のさりげない優しさに触れ、ラーメン店に着いた。 

 吴魏は自分も試合に出ると殷果に教えた。2人は幼馴染で吴魏は林亦扬が卒業するのを待っていると話した。そして3LDKの部屋を借りてて2部屋空いているからルームメイトにどう?と誘った。ホテルに戻ると、カップルがキスをしていて気まずくなった殷果は、林亦扬に不味いホットドッグの店を教えた。林亦扬は帰りにそのホットドッグを買いに行った。(店員にも不味いって言われるホットドッグってどんなんなの?)

 吴魏がタイムラインに林某扬に好きな人ができたと書いていたのを見た殷果は、林亦扬のこと?となり動揺した。殷果は孟晓天に部屋を借りることを相談し、林亦扬とのチャットを楽しんだ。吴魏は今日が林亦扬の誕生日だと気づいて、もっと豪華なものを食べろと話した。孟晓天も吴魏のタイムラインを見ていて、殷果に早く仲を深めろと勧めた。

 林亦扬が目を覚ますとリビングには江杨/江楊(ジアン・ヤン)や以前所属していた东新城/東新城(ドンシンチョン)のメンバーがいた。昨日の店に行き店主に林亦扬は昨日連れてきた女性が、一目惚れした人だと。何度も食事をごちそうすると言うのは、まだお互いのことを知らないから会話するより簡単だと思っているからだと話した。林亦扬を見つけた江杨はビリヤードに誘った。江杨と林亦扬は同じ贺文丰/賀文豊(ホー・ウェンフォン)が師匠だった。林亦扬は贺文丰の6番目の弟子で最後の弟子だ。江杨は林亦扬を戻そうと説得しようとした。

 殷果たちが無事入居できることになったと知った林亦扬は吴魏の部屋からソファや机を持ってきたり、自分がよく見える服装を吴魏に相談したりと準備に余念がなかった。吴魏は林亦扬が大家に口利きしてくれことや、ホテルに送った日に中華料理屋に泊まったことを殷果たちに教えた。

 ヘルシンで講義を終えた林亦扬はビリヤード場へ向かった。中華料理屋の店主に無理言ってお金を返してもらってたのは、ここのオーナーになるためだった。だから金欠だったのだ。試合に出るメンバーに練習メニューを渡して帰っていった。引っ越しを終えた殷果がビリヤード場を案内してもらうと、そこにいる人たちは皆、林亦扬を知っていた。しかも彼のビリヤード台を使わせてくれた。まるで彼の世界に飛び込んだようだった。練習していると林亦扬がやってきたため、練習に付き合ってもらう。殷果は手加減されているように思えて、ハンデはいらないというと…

 家に戻ると2人はオペラを観に行って誰もいなかった。そこで2人で火鍋を作って食べることに。お酒を飲んだ殷果は誰かを好きになったの?とタイムラインを見たことを話し、成功することを祈っていると伝えた。殷果の祖母からビデオ通話がかかってきた。これにより林亦扬と孟晓东はお互いの存在を知る。彼らは子供の頃のライバルだった。殷果は孟晓东は厳しいけれど名コーチだという。 

 ようやく戻ってこれた吴魏は、林亦扬から殷果が孟晓东の従妹だと聞いて驚き、ご愁傷様というしかなかった。吴魏たちは殷果も誘って食事に行く。林亦扬は郷土料理のサーモンスープを殷果のために注文したりと世話を焼いていた。その様子に吴魏たちは席を外して2人きりにしてあげた。アイスを食べに知り合いの店に行き、店主と林亦扬はビリヤード場で知り合ったと聞いた。殷果は林亦扬にプロになったら?と勧めるが…

 林亦扬が金欠なのに高い酒を出したり、タクシーを呼んだりしているのを見た吴魏は本気なのだと思うが…

 コーチから電話がかかってきた殷果は、それとなく林亦扬を知っているか聞くと、东新城のスヌーカーの選手で以前はプロだったこと、孟晓东と同期で、彼の過去を知ってしまった。

 殷果が家に帰ると中には孟晓东のライバル江杨が东新城のメンバーと共にいた。江杨は林亦扬が狙っている相手が殷果だと知った。殷果がみんな帰ったと思ってドアを開けたら、みんないて、しかも今週は来ないって言ってた林亦扬がいた。気まずいっったらありゃしない。林亦扬はチャットで殷果を洗濯室で会おうと誘った。 

 殷果は孟晓东が北城(ベイチョン)クラブを再開し運営していることを話していると、別の住人がやってきたため沈黙が続いた。そこで2人はメッセージで話をした。林亦扬は意を決してあるメッセージを送った。殷果はびっくりして返事を考えていると、林亦扬は洗濯室から出てしまった。殷果はどんな顔して会えば…。

 陈安安/陳安安(チェン・アンアン)を呼んだ林亦扬は十数年ぶりに会話をした。陈安安も孟晓东の従妹とうまくやれるか心配したが、いい返事がもらえると思うと伝えた。

 部屋に戻った殷果はごちそうするって話いつにする?という。林亦扬はドア越しに時間を決めた。林亦扬の告白に困った殷果は、外に出て郑艺に連絡して相談した。

 2人は食事をしに行き、殷果は东新城から来たコーチに林亦扬のことを聞いたと話すが、なぜ引退したのか聞いた。駅に向かうと別れたはずの林亦扬が路面電車に乗ってきて驚くが、彼の膝が自分の膝に触れてドキドキする。

 孟晓东から電話が入り、悪い噂を聞いたら会いに行くぞと言われる。忙しいから本当に来ないよね?と思うが…

 家に帰ってから殷果は林亦扬に彼氏はいないと返事をした。林亦扬とのチャットにニヤついているのを吴魏が見てしまい、すぐに林亦扬に知らせた。

 孟晓天が誰かと話しているのを聞いた殷果は、林亦扬が来たと思うが…孟晓东が本当にやってきた。孟晓东はやってきた目的は林亦扬だと言い、自分のことは言わずにいつ来るのか聞けと言われる。仕方なく聞くと、マンションの下まで来ていた。殷果たちはまさかケンカするつもり?と思う。2人は会うなり険悪な雰囲気に。耐えきれず孟晓天の部屋に逃げた殷果たちはケンカになった時の対応を相談する。中学以来の再会だったが、孟晓东は林亦扬に辞めたのはもったいない、ビリヤードで殷果にふさわしいか確かめると言う。林亦扬は勝負してくると言い出かけて行った。

2人は9ボールの台でスヌーカーの勝負を行った。結果は…。孟晓东は殷果にあいつはいい奴だと、結婚する時両親の説得は俺がするという。説得して帰国させろ、才能を埋もれさせるなと伝えた。絶対結婚しろよと、予想外の言葉だった。

 林亦扬は殷果の手を握って離さなかった。そしてハグしたいと言うが、照れた殷果は逃げた。そして食事をしに行くと歩き出し、2人は手をつないで歩いた。

 焼き肉を食べに行くはずが、アイスホッケーで盛り上がる人が多すぎて、二人は近くの店に入る。殷果はペンネが好きではなかったが、林亦扬は知らずに注文してしまった。まずすぎて喉に通らないと思っていると、口に合わないから家で何か作ると言われて助かった。

 吴魏は孟晓天に殷果を狙う男がいるか聞くと、予備軍はいると答えた。幼馴染で、向こうは長年殷果に片思いしていると。 

 吴魏は林亦扬のためにライバルが李清严/李清厳(リー・チンイエン)と言い、同じくスヌーカー選手で孟晓东のお気に入りだと情報を仕入れてきた。

 孟晓东は江杨を呼び出し、林亦扬に会ったこと、すっかり変わったこと、現役時代と同じ練習をこなしていることを話し、江杨は心を開いてくれる日が来るまで待とうと話した。

 眠れなかった殷果はリビングに誰かいると思い、林亦扬にメッセージを送ってみる。リビングにいるから部屋から出てくる?と言われたので出ようとしたら、林亦扬が部屋に入ってきた。孟晓天がトイレに起きたからだ。林亦扬は足に傷を負っていた。あのアイスホッケーで盛り上がっている人ごみの中で負った傷だったが、列車の中でと林亦扬はごまかした。殷果に手当してもらい、林亦扬は家族の話をした。質問もなく、気まずそうな殷果を見て帰ろうとした時、殷果に以前あげた試食用のコーヒー豆が置いてあったことに気づいた。リビングでコーヒー豆は俺があげたやつ?とキスしそうな距離で聞いてきた。

 吴魏は林霖(リン・リン)から3時間もお説教を聞かされていた。林亦扬は殷果に眠れないのは君のせいとメッセージを送った。昨日の夜も朝も殷果はドキドキさせられっぱなしだ。

 吴魏が林霖の話をするので、林亦扬と関係が?と殷果は思うが、林霖が孟晓东に何度もアプローチしていたことを知らされ驚いた。ホテルに移るという殷果に林亦扬は送っていくという。そんな2人の雰囲気に孟晓天は耐えられず逃げた。いい感じだったのに江杨たちがやってきて邪魔され、林亦扬は不機嫌に。江杨はご祝儀を包まないと、という。 

 ホテルに着いた殷果は、孟晓东がホテルのビリヤード場を貸し切ったからと林亦扬を誘った。しかし北城の選手たちが既に来ていて練習していて驚いた。殷果がコーチに会っている間に選手たちが林亦扬を挑発し、林亦扬は赤い球を50回打って3つ残ったら自分の負けのルールで勝負することに。林亦扬が勝負していることを知った林亦扬が見に行くと全球入れて終わったところだった。

 林亦扬は気持ちを抑えられず、屋上へ殷果を連れていきキスをした。殷果は林亦扬のことで頭がいっぱいになり、やっぱり駅まで見送りに行くことにした。

 ヘルシンに戻った林亦扬は疲れからか風邪をひいていた。メッセージを送ったつもりが送信せずに寝てしまい、殷果は心配していた。

 孟晓东と江杨がいた。孟晓东に順調か?と聞かれ、「とっても」と答える殷果を見て江杨は嬉し笑いを必死でこらえた。东新城もビリヤード場を使うことになり、东新城の主将・承妍(チョン・イエン)が殷果を観察していた。

 林亦扬が忙しくて会いに来れなくても自分には気遣ってくれる優しさが殷果には嬉しかった。  

 殷果は一人でヘルシンに向かい、林亦扬に駅の写真を送って驚かせた。待っててと林亦扬が迎えに来てくれた。忙しいのではなく、のど風邪をひいていたのを知り焦るが、林亦扬は殷果を抱きしめ、心配させたくなかったという。

林亦扬の部屋は狭く、椅子も壊れていたため、2人はベッドに座り、チャットして話をした。そして狭いベッドに入って2人は寝ることに。殷果は郑艺に彼氏ができたと報告していた。

 朝、林亦扬は殷果のために必要な品を買いそろえた。殷果は普段の生活が見たいから特別な外食とかは無しねと念を押した。4時間の練習をしなければならない殷果を、林亦扬はビリヤード場に連れて行った。殷果は孙洲/孫洲(スン・ジョウ)や弟の孙尧/孫堯(スン・ヤオ)に嫂さんと呼ばれ、ここのオーナーが林亦扬だと察した。林亦扬は経営不振になったビリヤード場を買い戻したこと、普段は孙洲/孫洲(スン・ジョウ)に任せていること、一番困窮していた時に殷果と出会ったことを話した。 ビリヤード場を買った理由を一種の衝動だと林亦扬は話した。林亦扬は地元の選手の打ち方を教えるという。

 林亦扬が新しいチョークを出したのを見た孙尧は、殷果に林亦扬が普段は倹約家だと教えた。殷果にはお金を惜しまない林亦扬は、殷果の残したものを食べるのは身内だから平気だと話し、養子に出した弟と似ていると、弟の話をした。午後は林亦扬が面接に、殷果は一人で過ごしてビリヤード場で待っているという。しかし、林亦扬はベッドが狭くて寝不足だろうと考え、ホテルを予約していた。

 殷果は孙洲から赤字続きで毎月林亦扬が補填していることを聞いていた。そこで2人の間では割り勘にしようと提案する。林亦扬はビリヤード場以外の全財産を殷果に教えた。殷果も自分の全財産を教え、資金繰りに困ったら言ってと伝えた。林亦扬は面接を受けるのをやめ、殷果がハルに戻るまで一緒にいるとホテルに戻ってきた。

コンパスのネックレスをつけている話になり、林亦扬は方向が決まったら、作家に針をつけてもらうと。殷果は林亦扬が博士課程もやめると知った。いい雰囲気から逃げた殷果は本当に眠ってしまい、起きると上半身裸の林亦扬にドギマギする。

 林亦扬はバスのナイトツアーに殷果を参加させる。殷果はガイドする林亦扬を新たな一面として見ていた。

林亦扬は殷果が大会に集中できるよう日を早めてハルまで送っていくことに。  

 殷果は試合を観に来れるか聞くが、必ず行けるとは限らないと言われる。忙しいと納得する殷果。トンボ帰りする林亦扬を殷果は抱きしめた。

殷果は林亦扬に大会の日程が出たと話し、準々決勝に進出できたら、試合は土曜になるから観に来れるか聞くが…

殷果が林亦扬に観に来てほしいのは、これがデビュー戦だからだったが、卒業間近で忙しいのだと思った。

 林亦扬は師匠に破門された時のことを思い出していた。過ちを犯し、江杨たちから謝れと言われても、師匠に謝らなかったのだ。 

林亦扬は殷果に過ちを犯した時、改める機会をくれるか聞いた。殷果は心が広いから機嫌を取ってくれたら忘れると答えた。

 練習しに行った殷果に承妍が林亦扬について聞いてきた。このことを林亦扬に伝え反応を見た。が、承妍について反応がなかった。だが、林亦扬は吴魏に練習場に行けと連絡した。誤解されたくないからと。吴魏は殷果のために向かった。

 林亦扬は正直に承妍に告白されたこと、殷果に一目惚れしたことを話した。吴魏は承妍に殷果を林亦扬の彼女だと紹介し、林亦扬との関係を分からせた。吴魏からも林亦扬は君に一目惚れだと言われ、殷果はニヤついた。殷果は吴魏から林亦扬がモテモテだった話を聞かされ、助っ人に来たのか、ぶち壊しに来たのかと言う。

 

 殷果は死の組、強豪ばかりのグループに入っていた。林亦扬は中継を観ながら実力が出せていないと言うが、殷果は連勝して準々決勝進出を決めていた。

 林亦扬が控室にやってきて、江杨たちを驚かせた。そして第一声は「ただいま」だった。イヤホンをして、入り口に背を向けていた殷果は林亦扬に肩をたたかれたのに、孟晓东だと思い、自分の気持ちを打ち明けた。林亦扬は孟晓东ではなくオレに打ち明けてくれよと言う。殷果は心臓が止まりそうなほど驚き、喜んだ。 

 2人がイチャつく姿を承妍は見ていられず、席を外した。殷果は思わず涙が出た。林亦扬は11年ぶりに会場へ足を運んだ。

 準々決勝が始まった。殷果は対戦相手にブレイク権を与えてしまい、なかなか自分の番が回ってこなかった。が、チャンスがやってきた。次々とショットを決めていき…ノーミスで勝利を収めた。殷果は観客席にいる林亦扬の所へ駆け寄り、手を握った。「今日の勝利はあなたに贈りたい、今日からはあなたと栄光を分かち合う」と伝えた。

 江杨の提案で林亦扬は孟晓东たちと酒を飲むことになった。その前に殷果との時間を過ごそうとするが、殷果は急に帰国が近づいていると悲しくなった。そこに李清严から電話が。林亦扬が代わってくれと言うので殷果は緊張したが、飲みの時間等の確認だけだった。李清严はかなり動揺していた。

 孟晓东は李清严が殷果の両親に好かれていること、林亦扬の最後の試合に殷果の母親が副審判長を務めていたから、過去を知られていることを林亦扬に教えた。そしてまだ間に合うから復帰しないかと言うが…林亦扬は李清严と勝負をした。というより、李清严は何もさせてもらえなかった。林亦扬は李清严に的確なアドバイスを送った。そして「殷果にどんな気持ちがあっても出番はない、彼女は俺の妻だから」と言いたいことだけ言って帰った。

 林亦扬は酔いが回りながら、審判員に逆らった最後の試合を思い出していた。殷果は誰も戻ってこないと吴魏に連絡を取ると、部屋に来たら?と部屋番号を教えられる。 

 部屋に行くと林亦扬は酔いつぶれていた。殷果は林亦扬がこんなに自分に尽くしてくれて、ド直球で、優しいんだろうと思う。江杨と吴魏はケーキを買いに行ったが閉まっていたことや、殷果が林亦扬にとってどれだけ特別な存在なのか教えた。殷果は林亦扬がなぜ引退したのか尋ねた。スランプに陥った時、負けん気が強かった林亦扬は、ある試合で審判と衝突し、半年間出場停止になった。それで師匠と口論し东新城を飛び出したと。今も過去のわだかまりを抱えていると教えられた。

 次の試合も殷果は勝ち、決勝進出を決めた。決勝の対戦相手は东新城の刘希冉/劉希冉(リウ・シーラン)だった。刘希冉は家族を養うために復帰してきた選手だった。そして…

 ようやく林亦扬は目覚めた。昔の友人に会って昔の出来事を思い出し、やけ酒したという。ようやく決勝戦が終わっていることに気づいた林亦扬に、殷果は準優勝だったと報告した。

 林亦扬は日の出を見にホーラン島まで旅行しようと殷果を誘った。レンタカーを借り、2人の時間を思う存分楽しんだ。 

 林亦扬は決勝戦が終わった後、あまり眠っていない殷果のためにロッジで仮眠させ、夜は山へ向かった。殷果が星空を満喫していると林亦扬がチャットで「立ち直させてくれてありがとう。こんな何もないオレに委ねてくれてありがとう」と伝える。涙を流し殷果は林亦扬を抱きしめた。林亦扬は殷果のそばにいたいと帰国することを決めた。

 朝早くに吴魏のアパートに戻った殷果は帰国の準備をし、空港へ向かう出発の時間までコーヒーを飲みながら過ごした。空港で別れる寂しさがこみあげて涙を流す殷果に、林亦扬は毎日連絡しようと約束し、何度も抱き合った。一人になっても涙を流した殷果は帰国した。

 アパートに戻った林亦扬を江杨は待っていた。その気になったら連絡先を交換しようと。そして師匠の電話番号を林亦扬に渡した。体調を崩していると。江杨は腕の古傷を手術することになったこと、东新城が気がかりなことを酔いがさめた林亦扬に伝えていた。その時に林亦扬に东新城を率いてもらいたいこと、師匠には相談済みだと言われていた。林亦扬は長かった冬を終わらせようとしていた。 

 帰国した殷果は郑艺に出迎えられた。刘希冉は东新城のコーチで孟晓东の元カノの林霖(リン・リン)に林亦扬の彼女として殷果を紹介した。殷果は林霖を一目見て好きになった。とてもきれいだと。刘希冉は东新城のメンバーに祝勝会を開いてもらった。殷果は郑艺と両親から祝勝会をしてもらうことに。

 林亦扬はあと1年ヘルシンに残り、基盤を固めてチェーン店にして中国に店を持とうと考えていた。江杨の苦労は分かるが、东新城を引き継ぐのではなく、新たなクラブを作り、自分のやり方でプロ選手を育てたいと思っていた。まずは大会で賞金を稼ぐと言う林亦扬に、吴魏は驚くが、思わず嬉し涙が出てしまう。

 江杨から林亦扬が個人でマカオ大会に出ることを聞いた孟晓东は、マカオ大会を観に行くことにし、すぐに手配を頼んだ。

 マカオの試合会場に着いた林亦扬は殷果に電話した。申し分のない企業から内定も出ているが、復帰したいと不安な気持ちを殷果に伝えた。殷果は復帰すると聞き喜んだ。そして自分があなたの退路になると言った。林亦扬は気持ちが落ち着いた。(なぜこれから試合だと言わないんだろ?)そして順調に勝ち進み、決勝まで進んだ。その結果、優勝した。殷果はマカオ大会で林亦扬が優勝したことを文萧/文簫(ウェン・シアオ)から知らされた。すぐに電話した殷果はいいスタートだと喜んだ。

 林亦扬は複数の試合に出て好成績を収めていった。そしてランキングを上げていき、プロ大会に出られるようになった。

 殷果の誕生日。林亦扬は殷果に会うために一時帰国した。殷果の電話で察した孟晓东は、会いに行く殷果に大会に出っぱなしだと体が持たないと忠告してやれと声をかけた。目をかけるのは、ずっと待っていた貴重なライバルだからな、と。

 毎日ビデオ通話していても、やっぱり実際に会うのは違った。2人はお互いにプレゼントを渡し合った。林亦扬のプレゼントは、初めての賞金だった。殷果は受け取れないと言うが、これからもっと勝つからと渡した。2人がホテルでゆっくりと過ごしていると、殷果の母親からあまり遅くならないようにと電話がかかってきた。

殷果は試合以外は門限が11時だという。せっかく一時帰国してくれたのにと別れを惜しんでいると、孟晓东がやってきて2人を北城に連れていく。夜中の便で帰る林亦扬を今度は殷果が見送った。林亦扬の姿が見えなくなり、やっぱり殷果は泣いてしまった。

 

 1年半後。林霖と会った殷果は、彼女から林亦扬は借金でもあるのかと聞かれる。スヌーカーだけでなく、9ボールの大会にも出てるし賞金稼ぎしてるの?とからかわれた。吴魏から林亦扬との交際を両親に話しているのか聞かれた殷果は、林亦扬が帰国してから話せと,孟晓东から言われていると話した。両親は注目の的の林亦扬の話をよくしていて、当時の話も聞いていた。父親も林亦扬のことを知っていた。だが、印象はよくないようだ。殷果は家族のことで林亦扬にプレッシャーを与えたくなかった。完全帰国する林亦扬は、孙尧と一緒に帰国した。空港で出迎えた殷果を見つけた林亦扬は殷果しか見えないようだ。

 久々に会った孟晓东と林霖を林亦扬たちは2人きりにした。が、会話はあっさりしたものだった。 

 林霖は林亦扬に彼女の両親に会う覚悟はできた?と聞き、林亦扬は孟晓东と復縁した?と聞く。林霖は、復縁はあり得ないときっぱり否定した。孟晓东は林霖と3回も復縁を繰り返していると殷果に教えた。

 林亦扬が江杨たちと着いたのは、人気の一等地で便利な場所だった。ここに林亦扬は2階と3階にビリヤード場を開く予定で、3階は既にリフォームが終わり、居住スペースも確保してくれていた。

 清明節の日。林亦扬は実弟の林亦东/林亦東(リン・イードン)とその家族で両親の墓参りを。殷果も家族と墓参りをする。李清严や異父姉の吴桐/呉桐(ウー・トン)も一緒だった。殷果は李清严の車に乗ることに。李清严は林亦扬が帰国したこと、彼には負けっぱなしだと話した。殷果がメニューを見ていると、知らない女の子がいきなり抱き着いてきた。この子は林亦扬の姪っ子だった。

 林亦扬は殷果の母親にあいさつに行くが、プライベートだとそっけなかった。師匠の贺文丰のことを話し、冷たくあしらわれた。孟晓东と殷果は林亦扬のフォローをするが、吴桐に止められた。林亦扬は李清严が殷果に料理を取ってあげているところを見てしまう。気になって仕方ない殷果は林亦扬に会うが、初めて2人はケンカをした。帰り道に吴桐が昔、林亦扬が孟晓东を殴りかかったことがあり、問題児だという。母親も彼のことは好きではないと、気質は簡単に変わらないと言う。母親は同じ職場で働く吴桐にこのことを身内以外の人に話すな、あなたの一言で選手の人生を左右するからと釘を刺した。

 江杨は贺文丰に会いに行っていた。贺文丰は林亦扬のことは許していた。江杨は林亦扬が帰国したこと、これからの計画を伝えた。 

 江杨は东新城の運営が忙しく、まだ手術を行えていなかった。江杨の母親・贺佳/賀佳(ホー・ジア)は林亦扬を気にかけていた。うちの家族にとって彼は息子同然だと。(ハルで会った時に姉さんと呼んでただけだから、関係性がよく分からなかったけど、江杨の母親であり、師匠の娘で、江杨は師匠の孫なのね)

 江杨は林亦扬の様子を見て、殷果とケンカ中だと分かった。恋愛経験の少なさが露呈していると。自分もその時は動揺したと言われる。林亦扬はメッセージを送ろうと思うが、いい言葉が浮かばず…。殷果はまだ怒っているから折れたくない。だから自分から電話をせずに林亦扬からの電話を待っていた。明日から強化合宿が始まるのに。

 林亦扬は江杨のアドバイス通り朝ご飯を持参して殷果の家に向かった。殷果が気づき電話をし、合宿所に向かっていると。電話をくれなかったから会えなかった。と愚痴った。林亦扬は帰ったら教えて、寂しいと告げた。バスの運転手の話を聞いた殷果は…

 林亦扬は林亦东に姪っ子を預かると言ってると、殷果が来て驚いた。林亦扬はペンダントを見せた。それには針がついていて“fruit”=“果実”、つまり殷果だと。2人は仲直りし、林亦扬は昨日渡せなかったサクランボを殷果に食べてもらった。

 殷果は中国オープンには強敵の孟晓东や江杨がいるけど、優勝できますようにと祈った。あるカップルがケンカしているのを見た殷果は、林亦扬に結婚観について語った。林亦扬は殷果のペースに合わせると。女子のコーチとして来た林霖とばったり会った孟晓东は、彼女が江杨の車に乗っているのに気づいた。  

 孟晓东は林霖に江杨は元気か?と様子を探ろうとした。次に殷果と林亦扬の話をし、林霖は江杨との仲を疑っていると分かり、江杨とそんな関係になってもおかしくないと軽くあしらった。孟晓东の態度と林亦扬の話から、林霖との仲を疑われていると察した江杨は、今日見合いしていたことを教えた。孟晓东が林霖のことをまだ好きなことはバレバレだった。

 贺文丰のために6人の弟子が家を買った。発案者は林亦扬だ。贺文丰の娘でもある江杨の母親は話を聞き、これの代わりに林亦扬に会わせてほしいと言うが、江杨はきっと優勝を果たして胸を張って帰る気なんだと話した。

 中国オープンが始まった。1回戦で林亦扬は孟晓东と戦うことに。試合前、孟晓东は殷果の母親は贺文丰ばりの頑固者だと話し、林亦扬はマカオ大会で殷果に電話した話をした。握手を交わした後、孟晓东は贺文丰が来ていることを伝えた。林亦扬は笑顔で手を振ってくれる贺文丰に頭を下げた。

 この様子をテレビで見ていた男子選手が林亦扬を守銭奴だと言うのを聞いた殷果は、男女対抗試合で対戦したいと林霖に申し出た。殷果は相手に順番を回さず勝った。そして林亦扬は口じゃなく、これで勝ってると告げた。林亦扬も孟晓东にマキシマムブレイクで完全勝利した。江杨から贺文丰が褒めてたと聞いた林亦扬は、ようやく会う決心をした。贺文丰は喜び、林亦扬は贺文丰の体を気遣った。そして家まで送った。 

 林亦扬は初優勝した時のトロフィーを見つける。江杨は林霖とビデオ通話をし、みんなでご飯を食べている様子を見せた。林霖は殷果を紹介した。殷果の母親が吴浅(ウー・チエン)だと知り、彼女をべた褒めした。

林霖の予想通り、林亦扬が自分の彼女だと贺文丰に伝えていた。贺文丰の妻が将来相手の親御さんにあいさつに行くことがあるだろう、その時は自分たちが親代わりになると言ってくれた。林亦扬は交際を秘密にしていること、向こうの家族は過去の件で自分のことをよく思っていないことを伝えた。

 贺文丰は吴浅に電話し、林亦扬にやり直すチャンスを与えてほしい、彼を導いてほしいとお願いした。吴浅も過去は過去だし、彼は若く才能もあり期待していると伝えた。他の人も林亦扬は穏やかになったと話した。吴浅も優勝してもらいたいと思っていた。

 江杨と李清严も勝っていたが、林亦扬が決勝に進んだ。殷果は林霖と喜んだ。林亦扬は勝利を掴んだ。殷果は壮行会が終わり、林亦扬から送られてきた画像を見て、自分のことのように喜んだ。江杨は弟弟子が帰ってきた、完全復活だと喜んだ。

 林亦扬は江杨に自分のクラブを作りたいこと、その方向性は东新城や北城と違うと例の件を断った。林亦扬は殷果に付き添ってハルに行くという。殷果は今注目の的だからとマスクをつけさせた。

 飛行機の中でも林亦扬は優しく、今日の勝利は君に贈ると、殷果は以前自分が言ったことを覚えてくれていたと、ドキドキと感動でいっぱいになった。 

 ハルに着いた2人は陈安安と一緒にあのアパートへ帰った。殷果の部屋もそのままにしてあった。孟晓天は一時帰国することになり、入れ替わりに出て行った。

 林亦扬がシャワーを浴びている間、殷果は中国オープンの記者会見の映像を見た。恋人がいるか質問された林亦扬は、自分には恋人がいると宣言していた。殷果は嬉しく思い、一人になってにやけた。2人は久しぶりに甘い時間を過ごした。

林亦扬は殷果にこの大会で陈安安が引退することを教え、知らないフリをしてほしいと頼んだ。今回同行したのは殷果のためと陈安安のためだと話した。外でもいちゃつく2人に陈安安は目のやり場に困った。

 孟晓东は东新城に江杨を呼んだ。江杨の手術のため、腕のいい医者を紹介するためだった。2人はビリヤードをしながら东新城の後継ぎについて話した。

 飲みすぎた陈安安は、林亦扬に东新城に継いでほしいと言うが、後は継げないと断られた。殷果に林亦扬は本音を語った。だが、江杨の考えを分かっていなかった。殷果は焦らずゆっくり考えればいいと伝えた。 

 林亦扬は手術直前の江杨とビデオ通話をし安心し、ヘルシンに向かった。

 女子9ボールの試合が始まった。地元選手に先攻を取られ、ブレイク権を保持されたまま第9ゲームに突入してしまった。ようやく殷果にチャンスが回ってきた。アウェー感が半端なかったが、殷果は強靭のメンタルで勝利を勝ち取った。

 孟晓东が孟晓天を帰国させたのは、林亦扬の心証をよくするための任務を与えるためだった。もちろん世話になった孟晓天は積極的に協力することに。

 江杨の見舞いに行った孟晓东は帰ろうとしたが、林霖と会って留まるが話が続かなかった。2人きりになり、林霖は孟晓东の調子を聞く。この1年負けっぱなしだからだ。林霖は引退せずに持ち直してほしいと伝えた。孟晓东も引退しないと伝えた。

 殷果の次の相手は友人の苏薇だった。けが人だから抵抗があると言う。林亦扬は試合が終われば友だちに戻ると元気づけた。この日は陈安安も試合で、林亦扬は観客席にいた。特別ゲストとして司会者から、今日は誰のために来たの?と聞かれた林亦扬は、殷果への気持ちを伝えた。公開告白された殷果は涙を流した。だが試合のために気持ちを落ち着かせた。そして試合は、殷果に軍配が上がった。次は陈安安の出番だ。殷果は自分の試合よりも緊張した。陈安安は自己新記録の準決勝に進むことができた。

 林亦扬は初めて会ったパブに連れて行って、あの時のお酒を殷果に渡した。 

 林亦扬はあの日の夜、殷果を見た時のことを話した。

 夜、林亦扬と陈安安が話していると、江杨から電話がかかってきて、陈安安のベスト4入りの祝いの電話だろうと思うが…。林亦扬は用事ができたからヘルシンに戻るから、試合は観られないと殷果に告げた。

 殷果の準決勝の対戦相手は承妍だ。东新城のメンバーは帰国していた。殷果は決勝へ進み、陈安安は棄権して帰国した。そのことを知った殷果は林亦扬と連絡を取る。試合が終わったことを知り、林亦扬は贺文丰が亡くなって帰国している途中だと教えた。そして試合に集中しろと伝えた。孟晓东からも試合に集中しろと言われる。殷果は動揺し涙を流した。林亦扬は飛行機のトイレで泣いた。

 贺文丰の遺影を前に林亦扬は涙を流し、何度も何度も額を床につけながら…

 江杨は贺文丰が亡くなる前日に病室に見舞いに来てくれて、いろんな話をしたこと、东新城については「林亦扬の好きにさせろ」と言っていたと話した。2人は林亦扬が弟子入りの日のことを話した。林亦扬は「俺は後継者にふさわしいか?」「跡を継いでもいい、でも贺文丰を思うと罪悪感が募る。自信がない。俺にできるのか?」と聞いた。

 決勝は刘希冉との対戦だったが、2人ともあまり眠れずに試合を迎えた。試合は均衡した。そしてついに勝敗がつき、殷果が優勝した。試合後空港に向かう殷果に、孟晓东から連絡が入り、林亦扬が东新城を継ぐことも知らされた。 

 林亦扬は久しぶりに东新城に足を踏み入れ、昔を思い出していた。中には吴魏たちがいて、偲ぶ会の手配をしてくれていた。

殷果は迎えに来てくれた孟晓东の車で偲ぶ会に向かうことになっていた。車中で孟晓东は吴浅が贺文丰から電話があった時に感づいて、2人の仲を聞いてきたから、自分が2人の仲を取り持ったと言ったこと、もともと口添えするつもりだったからと教えてくれた。

 偲ぶ会では江杨が挨拶をし、贺文丰の遺志に従い、林亦扬に东新城を託すことを宣言した。吴浅は殷果と一緒に帰ろうとするが、先に帰っててと言う。吴浅は少し考えて、殷果に早く帰ってくるようにと言い行かせた。林亦扬の車に乗った殷果は、母親が自分たちのことを知っていることを教えた。

2人は东新城に行き、林亦扬は昨日の夜に継ぐことを決めたこと、帰ってこられて安心したと話し眠った。林亦扬は林亦东から結婚を勧められていたことを思い出していた。

 目が覚めた2人は江杨のことや、継ぐことを決めた理由を話した。殷果を送る途中、江杨は贺文丰が林亦扬に期待していたこと、改革を望んでいたことを伝えた。そのあとも電話がかかってきて、話ができなかった。殷果は忙しい林亦扬を心配した。

 部屋に戻り、荷物を整理した林亦扬に、孙尧も結婚を勧めた。林亦扬は覚悟を決めているが、まだ見せていない一面を見せたら失望させるかもとか、卒業したばかりだから早いと思われるかもといろいろ考えていた。

 东新城に戻った林亦扬をコーチたちは待っていた。会議室で関係者みんな待っているからと。林亦扬は会議室に向かった。

 会議を終えた後も、小会を開いた。これからの計画を話し、3つの案を出した。林亦扬は东新城だけでなく、業界の将来を考えていた。だが、お金のいることばかりだ。林亦扬はみんなで試合に出て賞金を稼いでいけばいいという。

 殷果から週末祖母が食事に誘ってると連絡がきた。林霖から木曜に世界大会へ出発すると聞き、林亦扬は殷果に相談した。そこで殷果は世界大会から帰ってきた後、2週間後にしようと提案した。

 3人の古参たちは保守的な考えで、林亦扬の計画に難色を示していた。林亦扬の話を聞いた3人は江杨の所へ行くが、3人より江杨の方が上手だった。退院した江杨は林亦扬の後ろ盾になるためにビリヤード場の部屋に身を隠すことにした。

 世界大会から帰ってきた殷果は东新城の若手に囲まれていた。今大会は刘希冉が優勝した。殷果は無所属の刘希冉と契約するよう勧めた。

 殷果は父親は初めは林亦扬と会うのを嫌がっていたが、林亦扬が業界の発展を真剣に考えているのを知って褒めていたこと、父親から早く会って話したいと言われたことを教えた。殷果はアレが1週間遅れていると林亦扬に伝えた。林亦扬は殷果を抱きしめ、俺がついてると。まず検査薬を試すことにした。 

  結果は陰性だった。ひとまず大丈夫だと胸をなでおろした。

 林亦扬は殷果の家に訪れるが、吴浅は忙しくて夕食までに戻れず、まず祖母と父親に会うことに。2人は緊張していた。林亦扬は汗をかくほどに。孟晓东も居合わせた。父親は林亦扬の改革について理解を示し、支持してくれた。祖母も歓迎してくれ、和やかに食事をし、父親は外出した。過去の林亦扬を知る吴桐の態度を孟晓东は注意した。林亦扬は吴桐が同級生の元カノだと殷果に教えた。帰ってきた吴浅は林亦扬、殷果と孟晓东の3人を書斎に呼んだ。殷果は母親対策を話し、最期に一緒になる人はあなただけだと決めていると林亦扬に伝えた。

 吴浅はレストランであいさつに来た時から林亦扬を観察していたと、すべての試合や取材を観、贺文丰が来場した試合も観たし、一礼したのが印象的だった、ハルでの試合も観たと言う。孟晓天からも色々聞いたと。吴浅は林亦扬の努力を認めて褒めた。林亦扬は今の自分を見せる機会をもらえたことを感謝し、吴浅も今回はお茶を飲んだ。3人はホッとした。

 吴浅は室内スポーツ競技会の話を3人にする。林亦扬と孟晓东は協会に従うと伝え、林亦扬は選ばれた種目には全部出るという。殷果は体力が持たないと反対するが…吴浅は林亦扬が中国代表チームの主将だとお祝いを言った。先ほど決まったと言う。殷果は嬉し泣きして林亦扬に抱きついた。

 林亦扬は殷果をバイク店に連れていき、贈り物をすると言う。見せたのはハルの部屋の鍵とキーホルダー。あの部屋をローンで買ったと。殷果が帰国する日に、殷果を見ていて稼いだら買うと決めたんだと話した。相談もせずに買うなんて、中国に家もないのに、外国に家を買うなんてという言葉に、林亦扬はそれは結婚してから2人で住む家?と話していると、店主がバイクを持ってきてくれ、2人は殷果の家までバイクに乗って帰った。 

 協議会に向けて林亦扬たちは動き出した。林亦扬は古傷の肩に痛みが出ていたが、チームのメダル数を最多記録にすることを目標とした。殷果は9ボールと6レッド・スヌーカーに、林亦扬は全種目に出場することが決まった。そして正式に林亦扬は代表チームの主将として紹介された。

 殷果は林亦扬の昔の記録が見たいと东新城を訪ねた。贺文丰が林亦扬だけの記録を別の箱に保管していた。幼い頃の映像を観た林亦扬は感慨深い気持ちでいっぱいになった。

 代表チームの合宿が始まった。合宿中でも林亦扬と殷果は愛を育んでいた。殷果は林霖から林亦扬の過去を聞き、林亦扬は孟晓东と江杨との友情を深めていた。

 

 2か月後。空港には殷果の熱烈なファンが多く駆けつけていた。孟晓东が追っかけの長いファンが、殷果の父親に連絡し交際を申し出たと林亦扬に話した。林霖から彼氏は今頃やきもち焼いているだろうから慰めに行っておいでと言われた殷果が部屋を訪れると、林亦扬は想像以上に腹を立てていた。 

 林亦扬は一緒に住もうと言う。殷果は同棲はダメだけど半同棲みたいのならいいよと言うが、そうじゃないと言われる。そして、林亦扬は「結婚しよう」とプロポーズした。(殷果のペースに合わせるんじゃなかったの?)殷果は急に言われて戸惑った。

 試合1日目。吴浅はビリヤードは観なくても勝ち抜くから、決勝を観ると夫と話していた。

 林亦扬を初め、中国勢がメダルを獲得していった。林亦扬は男子9ボールの金メダルを殷果に贈り、殷果が金メダルを取れば、本物の9ボールのキングだと。殷果は林亦扬の肩を心配した。

 試合6日目。さすがに疲れがたまってきたのか、林亦扬は肩が痛んだ。試合8日目。殷果は9ボールの金メダルを獲得した。メダルと金の数で中国が優勝確定していた。それでも林亦扬は痛み止めを飲んで最後まで戦おうとした。殷果はネットで林亦扬の肩の故障を負けた時の言い訳だと批判しているのを見てしまったが、彼には何も言わなかった。そして団体戦、江杨、孟晓东と林亦扬の3人は団体決勝に出場し、苦しみながらも金メダルを獲得した。試合後、林亦扬たち3人は本音を語り合った。 “樹林の中の果実”というアカウントから連絡がきた林亦扬は周りを見渡すが、殷果の姿が見当たらない。サブアカウント?と思いながらタイムラインを見てと言われ… 

 林亦扬はタイムラインを辿っていき、当時を思い出していた。殷果は教えたサブアカウントは来年の誕生日プレゼントだったが、林亦扬の様子を見て今日教えることにしたと教えた。林亦扬は礼を言い治療を受けに行った。

 吴魏がSNSを見た?というので、てっきり批判コメントだと思った殷果。しかし林亦扬の裏アカウントだと教えられた。林亦扬のファンが根性で探し当てたという。それには殷果の記事や動画をシェアしていた。殷果に裏アカウントを持っていると聞かれた林亦扬は、素直に認めた。建物の外ではファンが出待ちしていて、大歓声を受けた。

 林亦扬たちはバスに乗り、慰労旅行に出かけた。リゾート地に着いた一行は、それぞれ楽しんだ。夜、花火が上がり、ロマンチックな雰囲気に。ホテルには郑艺もやってきた。郑艺は大親友を射止めた男にようやく会えたと言う。江杨がギターを持ってきて、受け取った林亦扬は、弾き語りをする。そして涙を流しながら話し出し、殷果も涙した。いろんなことに感謝し、そして、プロポーズした。殷果は何度も頷き、抱き合った。ずっと見守っていた江杨たちも祝った。

 

 3年後。林亦扬は东新城の責任者から退任することに。臨時だったんだからと。江杨も結婚していて、息子もいた。冬休み中、面倒を見てくれと言われ…息子・小石头/小石頭(シアオシートウ)をハルへ連れていった。小石头は練習好きで、孟晓东とのやり取りを見ていると、まるで孟晓东の子のようだった。

 林亦扬は殷果を初めて出会ったバーへ連れていく。誰もいない店内を見た殷果はもしかして貸し切りにした?と林亦扬に聞くが…2人は見つめ合い抱きあった。 

 

 悪い人がいない世界。片想いの人が自分以外の人を好きになっても、黙って引き下がる。それが普通なんだけども。陥れたり貶したりすることがないから安心して見ていられる。親が反対していても、結局は男の努力が評価されて認められるということが分かっているのに観てしまう。

 吴浅は言ってることは厳しいが、“あなたのことを思ってる”ってことが伝わる言い方をしてるし、基本悪い人ではないと分かる。吴桐の方がキツイ言い方だし、ドラマの公式サイトの相関図では殷果のこと嫌うってあるんだけど、異父妹だから?それとも人間的に?嫌っているのか、そこらへんが描かれていなくて。2人が話するところって墓参りの帰りに林亦扬の話をするシーンぐらいだから2人の普段の関係が分からないんだよね。そこ重要じゃないと言われればそうなんだけど。

 しかし、吴磊も赵今麦も子役出身というのもあって演技が上手い。が、私的には吴磊は「琅琊榜」の飞流/飛流の可愛さ、赵今麦は「重生」の陈蕊/陳蕊の目力の強さの印象が強すぎて。特に吴磊の屈託のない笑顔が飞流なんだよね、いつまでも。すでに20代半ばのいい大人なのにね。

 承妍役の代斯(ダイスー)も吴桐役の海玲(ハイ・リン)も出番少なすぎ。贅沢な起用だと思ったけど、どうなんだろ?

 結局孟晓东は林霖と復縁できたのかな??

 

 

【主要登場人物紹介】

 

林亦扬/林亦揚(リン・イーヤン)役

吴磊/呉磊(ウー・レイ)  1999.12.26生まれ  182㎝

代表作:爱情而已(愛なんて、ただそれだけのこと)、星汉灿烂(星漢燦爛)月升沧海(星漢燦爛)、长歌行(長歌行)

 

殷果(イン・グオ)役

赵今麦/趙今麦(チャオ・ジンマイ)  2002.9.29生まれ  165㎝

代表作:骄阳似我(原題)、度华年(度華年)、重生(刑事チン 孤独の捜査)

 

 

孟晓东/孟暁東(モン・シアオドン)役

王星越(ワン・シンユエ)  2002.3.5生まれ  184㎝

代表作:墨雨云间(墨雨雲間~美しき復讐~)、宁安如梦(寧安如夢~宮廷にふたたび舞い降りる愛~)、周生如故(美人骨~前編:周生如故)

 

江杨/江楊(ジアン・ヤン)役

陈靖可/陳靖可(チェン・ジンコー)  1997.3.11生まれ  186㎝

代表作:重影(原題)、黄雀(原題)、我的神使大人(オレ様陛下と溺愛未満)

 

林霖(リン・リン)役

丁笑滢/丁笑瀅(ディン・シアオイン)  1996.6.24生まれ  167㎝

代表作:余烬之上(原題)、雪中悍刀行(①雪中悍刀行~徐鳳年、北椋王への道~)、斗罗大陆(斗羅大陸~7つの光と武魂の謎~)

 

 

【オープニング曲など】

オープニング曲  许嵩   〈Falling in Love〉

エンディング曲  郁可唯  〈完美表现〉

挿入歌      吴磊   〈Love and Shine〉

         邓典   〈在暴雪时分〉

                                        王艺瑾  〈雪缘〉

         周柯宇  〈Bitter Bitter Sweet〉

         王赫野  〈我要赢〉

         许天奇  〈我以为〉

 

 

 

 

  無名(原題:无名)観ました。

上映公開日:2023年1月22日。  上映時間:128分。

監督・脚本・編集:程耳(チェン・アル)

 中国で興行収入9.31億元(約210億元)を記録した大ヒット作。

 

【あらすじ】

 時は1940年代の上海。汪兆铭政権の中国大陸では、中国共産党、国民党そして大日本帝国軍のスパイがそれぞれの任務に就いていた…

 

 

 上海租界。汪兆铭/汪兆銘政権下で働く何主任(フー)、叶/葉先生(イエ)。大日本帝国陸軍の渡部たちは国民党政府や共産党とのスパイが繰り広げる情報戦や裏切り、謀略による応酬が繰り広げられていた。

 

 

 国民党のスパイである江小姐(ジャン)は政治保衛部の部長・唐部长/唐部長(タン)を好きになってしまい、彼の暗殺に失敗し捕まってしまう。しかし何主任は密かに彼女を逃がした。その見返りとして彼女は上海に住む日本人要人リストを渡した。

 张/張先生(ジャン)はスパイに疲れ、政治保衛部に組織の情報を引き渡そうと連絡する。何主任が行き情報を聞き出して…

 叶先生には方小姐(ファン)という婚約者がいた。しかし彼女は労働者の社会を作るため日本人を殺そうと考えていた。そして一方的に叶先生に別れを告げる…

 

 

 と日本は真珠湾攻撃へと戦争を進めていく。言葉や表情で疑いを持たれたり、時には建前は共産主義者だから、だが私情が思いっきり入っていたり。

 この政治保衛部には複数のスパイが潜り込んでいて、親戚だろうが裏切られてしまう世界。見応えは何主任と叶先生のアクションシーン。叶先生と渡部が2人で話し、渡部が地図を見せた時の叶先生の表情。これを観た時に推測したのより答えの方が一枚上手だった。

 収監されていくのに何主任に見せた叶先生の表情。あ~王一博ってこんな悪い表情できるんだと新たな王一博を観た気分になった。

 

 どこからどこまでがバレないための演技なのか?誰がどこ所属のスパイなのか?タイトル通り、登場人物は姓はあるが名はない、名もなき人たちだ。この時代はこのような名もなき人たちによって作られたと言いたいのかな?

 最初はカットが多くてよく分からなかったが、後半に回収されていく。 一度観ただけでは分からない所が多々あった。

 

 この時代の中国制作ものはどうしても日本は悪者になってしまうんだけど、中国側から見たら実際そうなんだから仕方ない。でも少し前までの作品は中国人が日本人を演じてへたくそな日本語話してたりしてたけど、この作品は日本人が演じてるし(日本兵が羊肉とかの話してるところは、演技力の問題?で残念だけど)、王一博の日本語もけっこう難しい言い回しや比較的長いセリフだったと思うけど、上手く話せてたんじゃ?と思ったんだけど。よくよく考えたら1.2倍速で観てたから、より上手に聞こえたっぽい。あと、日本語のセリフも字幕入れてくれた配給会社さん、ありがとう。

 

 この登場人物の中でゲス男が、王队长/王(ワン)隊長だったな。叶先生が婚約者の方小姐(ファン)が強姦されて殺された新聞記事を見つけて苦悩している所を、黙って見てるなんて。お前がやったくせに。この時の叶先生の気持ち、全然分かってねーだろ。だからこーなるんだわ。

 

 機会があれば観てもいいかも。

 

 

【主要登場人物紹介】

 

何主任(フー)役

梁朝偉(トニー・レオン)  1962.6.27生まれ  174㎝

代表作:〈影〉色・戒(〈映〉ラスト、コーション)、〈影〉无间道(〈映〉インファナル・アフェア)、〈影〉花样年华(〈映〉花様年華)

 

叶/葉先生じょう(イエ)役

王一博(ワン・イーボー)  1997.8.5生まれ  180㎝

代表作:〈影〉热烈(〈映〉熱烈)、冰雨火(氷雨火~BEING A HERO~)风起洛阳(風起洛陽~神都に翔ける蒼き炎~)

 

陈/陳小姐(チェン)役

周迅(ジョウ・シュン)  1974.10.18生まれ  161㎝

代表作:〈影〉你好,之华(〈映〉ティファの手紙)、如懿传(如懿伝~紫禁城に散る宿命の王妃~)、〈影〉如果・爱(〈映〉ウィンター・ソング)

 

张/張先生(ジャン)役

黄磊(ホアン・レイ)  1971.12.6生まれ  176㎝

代表作:小欢喜(リトルハピネス~小歡喜~)、嘿,老头!(原題)、橘子红了(原題)

 

渡部役

森博之(もり ひろゆき)  1968生まれ  173㎝

代表作:〈映〉鉄道英雄、長河落日、謎・途

 

 

唐部长/唐部長(タン)役

董成鹏/董成鵬(ドン・チョンポン)(大鹏/大鵬(ダーポン))  1982.1.12生まれ  174㎝

代表作:双探(Double Tap)、〈影〉摆渡人(原題)、〈影〉海洋天堂(〈映〉海洋天堂)

 

王队长/王隊長(ワン)役

王传君/王伝君(エリック・ワン)  1985.10.18生まれ  187㎝

代表作:三体(原題)、〈影〉我不是药神(〈映〉薬の神じゃない!)、网球王子(原題)

 

江小姐(ジャン)役

江疏影(ジャン・シューイン)  1986.9.1生まれ  168㎝

代表作:清平乐(孤城閉~仁宗、その愛と大義~)、三十而已(30女の思うこと~上海物語~)、恋爱先生(恋愛先生MR・RIGHT)

 

方小姐(ファン)役

张婧仪/張婧儀(チャン・ジンイー)  1999.7.10生まれ  168㎝

代表作:梦花廷(原題)、惜花芷(惜花芷~星が照らす道~)、〈影〉1921(〈映〉1921)

 

 

【主題歌】王一博  〈无名〉

 

 

 卿卿日常~宮廷を彩る幸せレシピ~(原題:卿卿日常)観ました。  ネタバレ注意!

 

1/2卿卿日常~宮廷を彩る幸せレシピ~/卿卿日常はこちら↓

 

 

 新年を迎えた。お年玉に元英は屋敷の管理を李薇に任せた。尹峥は李薇から手作りの靴を贈られ喜ぶ。郝葭と赵芳如は重い雰囲気の中暮らしていた。赵芳如は身重の郝葭のために文のやり取りを許してくれていた。今の郝葭にとって母親の文はありがたかった。 

 李薇たちは郝葭のことを心配していた。今は優しくても出産後どうなるか。酒楼の売上も上々で、衣料店、麻雀店、武道場も軌道に乗る。これで女子商工会も立ち上げられそうだ。と話をしている後ろに3がいた。経営不振で酒楼を譲りたいと言ってた。3は董海棠たちに今までやってきたことをやり返される。

 2の屋敷では祈祷が行われていた。祈祷師はお腹の子は女子だという。それを聞いた2は怒ってしまう。李薇は和夫人の使いとして郝葭に会いに行く。2は男を産む術があると知り喜んでいた。

 李薇は郝葭を逃がす計画をしていたことを尹峥に話す。まずは侍医に診てもらおうと尹峥が手配し、李薇が手引きをする。屋敷に入れそうになかったが、赵芳如の侍女が手引きしてくれた。郝葭は産前うつだと診断された。彼女が発する言葉もうつの症状だった。(現在じゃないのに産前うつと診断されるなんて、架空の国の話とは言え、いったいいつの時代を想定?)

 李薇たちは郝葭の脱出について相談する。問題は逃げた後のことだった。李薇は自分が矢面に立つと話してると、上官婧と思思が路銀や通行札を持ってくる。思思は瑩川の土地のほとんどが実家が所有していると話した。(だから毎回お金が用意できるわけね)身を隠すのにもってこいだという。

 李薇は尹峥に郝葭を逃がすと話す。2が自分を糾弾すれば尹峥にまで類が及ぶから離縁状を書いてほしいと言い出す。しかし尹峥は拒否する。

 決行の日。郝葭の母親が馬車を用意して待っていてくれた。まずは李薇の実家に逃げてといい、送り出した。しかし郝葭の母は自分で馬車を用意したのに、2を怒らせたら自分たちはどうなるか。どうやってこれから生活していくかと聞いてくる。母は2の元へ帰り我慢しろというのだ。郝葭は2の元へ帰った。

 郝葭の陣痛が始まる。4は尹峥の監視をいくら強めても何も出てこないと言うので2は作ればいいと言うが、4は自分たちよりも主上の信頼を得ているから、下手なことをすると自分たちに不利だという。そんな時に郝葭の止痛の鍼を打つ許可を求めてくるが、2は認めなかった。赵芳如は頑張るよう檄を飛ばす。止痛のツボを押せと赵芳如は指示を出した。

李薇と元英は門の前で知らせを待った。母子ともに無事で女の子だった。郝葭は2は鍼を打つことも認めない人間のクズだと言い、子の姓も尹ではなく、郝にした。 

 郝葭は産後も精神状態が不安定だった。2は変な噂が流れないように部屋を移し軟禁状態にさせ、娘だったため子どものこともどうでもいいらしい。更に新しい女子を用意しろとまで言う。赵芳如は2に「お前は子はできぬ」と言われ気づいた。お茶用の湯に避妊薬を入れられていたのだ。2の一言一言が避妊薬を入れていることを気づかれないようにだったとはと涙する。

 5夫婦が郝葭の面会に行くが会わせてもらえず、赵芳如の侍女が事情を説明する。郝葭の状況を知った李薇は、和夫人を頼った。しかし和夫人は李薇を帰らせた。和夫人は心にウソがない李薇が好きなようだ。和夫人も尹峥を産んだ時にうつになったから郝葭の気持ちはよく分かった。李薇と尹峥が話していると、和夫人が代理を2の屋敷に遣わすと言ってくれた。そこで元英と李薇もついていき、郝葭に会わせてもらうが、元気で問題ないと言う。李薇たちはそれ以上何も言えなかった。

 郝葭は2にもう会いに来なくていいと言う。吐き気のする男に媚びたくないと、2を挑発するようなことを言う。2は郝葭の尊厳を失うような非情な言葉を浴びせる。

 李薇は帰り道、郝葭の言葉を思い出していた。黒猫も見た李薇は嫌な胸騒ぎがし、郝葭のもとへ戻る。遺書を書いた郝葭は入水自殺を図った。

李薇は郝葭を助けたが、脈が取れないため絶望的だと話される。李薇は徐侍医を呼んでほしいと2に頼むが、徐侍医は主上専属だから、主上の病状を詮索する気だと疑われ罪に問われると断固拒否する2。李薇は尹峥と一緒にお願いにあがるが主上は頭痛だからと許可をもらえない。5や尹峥は徐侍医を郝葭の元へ連れて行くのに必死だ。罪に問われてしまうと言われても郝葭の命を救うのを優先した。赵芳如も目覚めさせるために必死だった。

 2は徐侍医を帰らそうとし、郝葭は自分のモノだという。李薇はものじゃないと反論するが、2は腹立つことばかり言ってくる。頭に来た李薇は手を出そうとするが、逆に2に平手打ちを食らう。怒ったは尹峥は蹴りを入れ2に刀を突きつける。尹峥は長年の不正を把握していると言い2を黙らせた。

 徐侍医に診てもらい手を尽くしてもらう。後は郝葭次第だ。赵芳如は目を覚まさすように思ってもないことを言ってきかせる。郝葭は目を覚まし、なんとか一命を取り留めた。

 董海棠は川夫人に令旨(りょうじ)さえ出してもらえたら2が抵抗しても郝葭は自由になれる。悪縁を切るために汚名を着せられるが、郝葭は外聞を気にしないと思うと李薇。

 5は主上に郝葭を解放してくれるようお願いしていた。主上は反逆罪になると言っているのに、時が戻っても同じことをするし、人命が最優先だと反省しない5に鞭打ち20回、侍医を呼んではいけないと命じた。しかし主上は終わったら徐侍医を呼ぶよう指示した。

 3は川夫人を訪れる。郝葭がかつての和夫人を同じように、出産後心の病で自害を図ったと聞くと、5のおかげで一命は取り留めたが、今度は5が郝葭に執心だという妙な噂が流れていると話す。2と5が中傷されるのは…と言い、郝葭に暇を出したらどうかと提案する。そこへ和夫人から簪が届けられる。それは和夫人が輿入れした時に川夫人があげたもので、昔は仲が良かったが和夫人に男児が生まれたことで溝ができてしまったのだと、当時の話を3にする。川夫人は令旨を出すことを決めた。

 宮中には郝葭を巡って2と5が仲違いしたと噂が流れていると李薇は郝葭に教える。郝葭は死の淵に立ったことで、考え方がいい方向に変わった。

 3と董海棠は祈祷師を連れてこさせる。3は祈祷師の家族を新川に招いたことを伝え、祈祷師に自分の言う通りに2に言えば、家族を一生食うに困らないようにしてやると祈祷師を丸め込んだ。

 祈祷師は誕生日と人相を占ったところ、あの赤子は不吉だと2の部下に話す。それを聞いた2は使い道もないから一緒に追放することに。2は出ていく郝葭に自分がやった物は全部返せと肌着まで脱がそうとするが、赵芳如が自分があげたものだと言って郝葭を出て行かせた。赵芳如は自分の後ろ盾をちらつかせ、ひたすら我慢の日々を過ごせと2に言った。

 李薇たちは産後食や産後うつにについて知ってもらう機会を作ったりと新たに商いの幅を広げていく。

 李薇は和夫人に産後うつの講座を行っていることを聞かれ、主上に知られないように慎重にと注意を受ける。李薇に和夫人が尹峥を産んだ当時のことなどを話しているのを尹峥は聞く。李薇は2人きりにして席を外す。2人はようやく向き合い、これから親子を始めようと話した。

 周番頭がニセ札に気づいた。一枚だけでなく、最近増えていると言う。紙幣の印版は3が管理していると2が話す。2が多忙だから管理を任されたと3は言う。尹峥は策略だと考え、ニセ札の回収に急いだ。

 戴笛が関与しない方がいいと忠告したにも関わらず、尹峥はニセ札問題に関わろうとしていた。主上はニセ札造りの犯人は全員陈锡/陳錫(ちん・しゃく)という密売人と面識があると報告を受け、2に陈锡をいまだ捕まえていないと叱責する。主上はこの件を尹峥に任せることにした。2は仕事を全うできないのなら、4のいる治礼司に移れと言われてしまう。

 2は4を呼び、なんとしても尹峥の弱みを握ろうとする。4と夫人・安曦元(あん・きげん)は、事が複雑だから関わらないようにしようと話していた。

 尹峥は罪人から陈锡が黛川に逃げたという情報を引き出す。3も深入りはやめようと言うが、尹峥は陈锡を捕まえようとする。やはり2が絡んでいた。2は官職を与えると書いた契約書を渡し、陈锡を逃がしていた。

 同安山の新鉱脈は黛川との境界にあり、山は新川の領地であるのに、黛川は越境して戦をと報告される。2はこの鉱脈が黛川が得れば、新川に対し威圧的になるだろうから、通行を遮断を提案する。官道、山道は全て封鎖すべきと。丹川の影響があるため、主上は黛川放免の官道を封鎖させた。

 尹峥、5は黛川に向かう。新川から勅令で丹川側の官道も封鎖と聞いた5は丹川主に会いに行く。

そのころ2と4は尹峥が窮地に陥ると予想していた。尹峥たちは現場判断をし、主上に報告、謝罪をしに戻った。しかし多くの弾劾状が届き、尹峥と5は主上に問われる。2が追い打ちをかける。2は赵芳如にも黙って黛川主と話をつけていた。全ては2人を陥れるためだ。2人はお互いを庇うが、棒叩きを受け、牢に入れられてしまう。

 尹峥は罪は認めるが過ちは認めず、雨の中跪いていた。誰かが罪を負わねばならず、主上は5に罪をすべてかぶせて終わらせようとしていた。

 安曦元が上官婧に5の命が危ないと教えに来た。上官婧は1人で5を助けに行こうとする。そこへ李薇、元英と和夫人が。誰かの罠かもしれないと言われた上官婧は安曦元が浮かんでいた。

 5の生母である淳夫人が主上を訪れ、自分が5の代わりに罰を受けると申し出るが無関係だからと拒否される。淳夫人は5を庶民に降格し朝廷から追放し、一生を牢につなぐことだけはやめてほしいと懇願する。淳夫人は息子の命を最優先したのだ。上官婧は面会し、この事実を5に伝えた。5は捨て駒にされた不満を主上にぶちまけた。

 5は淳夫人から、身分が剥奪されて、上官婧は郡主だから婚姻同盟の規定では離縁できるのだけど…上官婧は離縁を拒んだと聞かされた。

 主上は李薇たちの店を2の言う通り閉店させる命を下した。主上は5に言われた言葉が消えなかった。5と上官婧が店が閉店になった話をしていると、庶民になった者は屋敷からでる慣例だと聞かされる。10と内務庁の者が来て屋敷の物を次々と運んでいく。10のデカい態度に上官婧は腹を立て一発お見舞いした。

 今の蓄えでは2か月しか持たないことから、長期の閉店に備えようとする李薇たちに、閉店の原因は自分だからと尹峥も手伝いを言い出す。李薇は尹峥や元英を元気づけるが、不安でいっぱいだった。が2人にはバレていたようだ。

尹峥は戴笛と話し、主上には尹峥が必要なのだと言われる。

 尹峥と3は陈锡が新川にいると情報を掴む。2に用があるのだろうと。3は停職中の私的捜査は違法だし、誰も陈锡と2の関係を暴くことを望んでいないと言う。しかし尹峥は2に責任を取ってもらうつもりだ。

 李薇は尹峥の緊張をほぐすため新作を試食してもらい、食べきれないから必ず戻ってきてと約束してもらう。

 尹峥は陈锡とその仲間を生け捕りにし尋問する。証拠の在りかは質屋だ。連行しようとすると口封じしようとする刺客に襲われる。この混乱に乗じて陈锡は逃げてしまった。尹峥は証拠を手に屋敷に帰ってきたが、浮かない顔をしていた。この証拠をもとに主上に訴えれば2の死罪は確実だ。宿怨を晴らしたいとずっと思っていたが、いざとなると迷いが生じたと言う。李薇はそんな尹峥に寄り添い、励ましてくれた。

 3は主上の逆鱗に触れるから訴状を持って帰れと忠告するが、尹峥は覚悟の上だという。訴状を渡した尹峥は2は死罪に当たるが、有罪の少主が謝罪状を呈すれば、死罪の代わりに流刑が適用されると主上の気持ちを汲んで調べていた。

 悩んだ挙句、主上は尹峥の意をくんだ。そして2を呼び出し、2が幼い頃の思い出話をする。主上は2に言わなければならないことはないのか?と問いかける。しかし2の答えは主上の期待したものではなかった。

 2は嫡長主の位を廃されたことを、尹峥の罠だと訴えたが無駄だった。2は主上に罵声を浴びせる。2は会いに来た尹峥に、今までの自分の苦悩を吐露する。尹峥が帰ったあと、2は酒を賜る。これが主上の本心かと涙を流して飲もうとするが、尹峥が気をつけろと戻ってきた。酒を運んできた男が2を襲うが捕らえられる。男は陈锡だった。

 尹峥の屋敷に主上がやってくる。2を助けた褒美として玉佩を授け、法に触れなければ聞いてやると言って帰っていった。

 尹峥が復職したため、店も開店にむけて計画を立てていく。5はこれから自分で生活をしなければならない。そこで上官婧に離縁しようと切り出す。上官婧は本心を話してほしいと言うが、5はウソをつき通した。郝葭は白粉の店を開く。そして男装して売り、人気を集めた。上官婧は離縁状を書いて丹川に戻った。5は上官婧につらい目に遭わしたくないと李薇たちに話した。

 3日も飲まず食わずだった5は、上官婧が婿を取ると知り、丹川に向かう。そして面会できるまで待つと跪いていた。

 赵芳如は郝葭に会いに行き、酒の飲み交わす。尹峥たちは郝葭の子どもの義父母として世話をしていた。それを見た元英は…

 一夜明けても謝罪するまで帰らないと5は粘っていた。婿候補に自分も加わり試練を乗り越えたが、会わせてもらえなかった。上官婧は旅に出たと言う。行き先を知った5は追いかけていった。

 新川では、新しく戸政司の仕事にあたる少主を朝臣たちは尹峥を推すが、尹峥は今の仕事で手一杯だと言い3を推薦した。3が戸政司の長になったため、酒楼は営業を再開した。

 赵芳如と郝葭は牢にいる2に会いに行く。赵芳如も離縁状に押印してもらいに来たのだ。郝葭は2に娘の姓は郝だと告げた。 

 2は川夫人と10に別れの挨拶をし、流刑地に向かった。元英は尹峥に、李薇は一人前になったから、自分は新川を離れる時がきたと話していた。李薇は元英の様子がおかしかったと侍女たちから聞き、酒楼へ急ぐ。元英は難局は過ぎ去ったから、自分の道を歩むと言う。尹峥は主上に元英との離縁を申し出た。以前にもらった玉佩で、主上の離縁の許しをもらった。次は金川主の説得だったが、元英は嫡長主の元序(げん・じょ)が厄介だという。金川主夫婦は、元序の言いなりで、元英にも叱らせないというのだ。絶対無礼なことを言うからと先に謝罪する元英。更に金川主は婚姻に保守的だという。そこで尹峥は関税を下げる案を提示してはどうかと考える。金川に帰った元英は離縁を切り出そうとするが、唯一味方になってくれると思っていた母親に遮られるという状態だった。

 上官婧は夫に売られそうになった女子を助けたところ、夫とその仲間に襲われる。そこへ5が助太刀に入った。5は素直な気持ちを伝え、謝罪する。上官婧はついてこないでというが、ついていこうとする5。

 尹峥は金川主に取引しようとするが、金川主は離縁に応じる気はなかった。それでも元英は引き下がらずにお願いする。怒った金川主は元英に禁足を命じた。

 夫人は元英を説得しようとするが、尹峥とは盟友だから気が合うだけ、女子だからと何もできないのは不公平だと話す。元英は婚姻よりも能力で貢献できるからと、夫人に力を貸してほしいとお願いする。

 金川主と元序が関税の話をしていると、金川夫人が意見を言ってみる。一理あると言われ、実は元英の受け売りだと白状すると、金川主と元序はいい顔をしない。金川夫人は元英の提言書を金川主に渡す。金川夫人は娘の想いを金川主に伝えた。

 上官婧はついてくる5に、好きだと告白する。告白された5は嬉しがるが、上官婧は好きだけど本当の愛じゃない。相手に合わせようと無理して自分を変えなくてもいいと話す。

 元序は大臣たちを味方につけ、元英と関税の軽減について話し合いをしようとする。大臣と話す元英の様子を夫人は金川主に見せた。元英に会いに来た金川主は、元英の手腕を褒めるが、離縁については断固反対だった。再婚は難しいからだと。李薇はそんな金川主の発言を聞いて、娘の将来を案じているからだと見抜き、自由にはばたく機会を与えてほしいとお願いした。

 上官婧と5は別れたが、それでも5は上官婧にバレないようについていった。バレバレだったが。

 金川主はついに離縁を認め、好きにしなさいと言ってくれた。そして今まで話していなかった心内を打ち明ける。離縁が成立した元英は、金川の戸政司に就く予定だ。金川初の女性官僚だ。李薇と元英は最後の授業をし、別れを惜しんだ。

 新川に戻った尹峥に主上は、李薇を正室にしたい件は任せると言ってくれた。主上は4を3の下で働かせることにした。3は4の狙いは尹峥だから気をつけろと忠告してくれた。

 李薇は酒楼の支店を増やそうと計画する。5は上官婧の世話を焼こうとするが、何をしても上手くできなくて呆れられていた。李薇たちは新しい料理人を募集するが、なかなかいい人がいなかった。9が友人の萧扬/䔥揚(しょう・よう)を紹介する。彼の料理の腕と外見で女子たちは魅了されてしまう。萧扬は李薇と同じ霽川出身だった。

 赵芳如が郝葭に会いに来て、黛川に帰ると話す。郝葭は女子商工会に入ったらと引き留めるが、家業を支えようと思っていると言われ、郝葭は見送った。

 李薇が萧扬を屋敷に招き、畑に案内していると尹峥が帰ってきたので萧扬を紹介した。

 4は慰労の範囲を越えない食事を奢っていた。九川事務司以外は4の駒ばかりだと3は言う。3はいろいろ調べたことを尹峥に話す。尹峥は萧扬が気になった。董海棠は尹峥が妬いていると分かったが、李薇は鈍かった。3も危機感を覚える。

 尹峥は李薇と萧扬が同郷とはいえ親しくしているのが気に食わない。屋敷の料理長の刘宝泉も厨房は自分のシマだと料理をさせない。しかし、萧扬は刘宝泉たちを物で味方につける。それを見た尹峥は作ってもらった料理に手を付けなかった。

 4は他川と紙幣の流通について交渉を成立させていた。4は自分が下書きをするから3が上奏すればいいと言い、安曦元が夫人が不在だからと祝いの品を用意してくれた。3は尹峥に4の動静を伝えた。

 酒楼に向かった3と尹峥は厨房に李薇と萧扬がいるのを見、李薇の隣の席に座るのを阻み、料理にケチをつける。そんな尹峥に李薇は怒ってしまう。萧扬は自分が9の友人で、料理は自分が作ったと早く言えばいいのにと進言する。 

 苏慎から尹峥が急に胃が痛み出したと聞き、慌てて駆け寄った李薇に尹峥は水面を見ろと言う。李薇は芝居だと分かり、尹峥にヤキモチを妬いたか聞く。尹峥もヤキモチを妬いたと認めた。李薇も料理は自分が作ったと言い、萧扬に習っていたと話し、誤解は解けた。

 戴笛は尹峥に4に先手を取られたら大きな痛手になると忠告した。

 5は上官婧と別れようとしたが、2人は足を踏み外し転げ落ちてしまう。上官婧は5に一緒に行こうと言ってくれた。5は上官婧を抱きしめて喜んだ。

 和夫人が帰省したため、その間11が尹峥の所へやってきた。11は偏食でやんちゃだった。そこで学堂に通わすことにしたが、教室はひどい有様で、先生の手にも負えないほどだった。戴笛にお願いするが、戴笛ですらお手上げだった。

 宋舞がやってきて11とケンカする。李薇は宋舞が和夫人の寝殿を出た原因が11だと聞き、不仲の理由を聞く。尹峥は11に宋舞を嫌う理由を聞く。2人とも和夫人を取られると思ったのだ。11は宋舞に謝り仲直りしようと言い、2人の関係は良くなった。和夫人が戻ってきたので11は帰っていった。屋敷が静かになったと感じる2人に、侍女たちは今日も一緒に寝たらと言う。

 年越しの準備で屋敷も酒楼も忙しかった。てきぱきと仕切っていく李薇はますます元英に似てきたと言われた。

 上官婧と5は蒼川に着く間近に泊った客桟で雪を見ていた。そして5は上官婧といればどんな時も幸せだと話し、ずっと一緒にいたいというのを上官婧は受け入れた。 

 4の正室・安曦元が懐妊した。すでに4ケ月で産婆に男児だろうと言われたらしい。

 新川と蒼川の境界付近で寒害が発生する。そこで主上は4と尹峥を西北の被災地に行かせることに。李薇は尹峥のために軽くて防水の靴を作ったり、即席の汁ものを董海棠と考え、救援物資にと。一方安曦元は袖の下が必要な時に使えるよう紙幣を準備していた。

 4は注目されている武祥だけを救援するつもりの様子だ。そこで尹峥は辺境の蒼河鎮へ向かう。董海棠と白露は、安曦元が新川への寄付を集めてると知り、自分たちは蒼川への寄付を募ることにし、まず3に多額の寄付をさせる。李薇は文が来ないと気をもんでいた。

 尹峥は4に救援物資を送ってくれるよう要請し、これには4も送るよう指示した。武祥の県令は甘い蜜を吸えるなら吸いたいタイプの人間だった。戻った兵は賊に襲われて食料の大部分を奪われてしまったと報告する。尹峥は傷が癒えたら賊から取り返すようにいい、ねぎらった。里長は邝天龙/鄺天龍(こう・てんりょう)という者の仕業だという。尹峥は咳がひどくなっていた。

 李薇に宛てた尹峥の文を4は安曦元の所へ持っていかせる。安曦元は心配している李薇に、尹峥が山賊に襲われたと動揺させた。

3夫婦は安曦元は心がひねくれているから惑わされるなと言うが、李薇は苏慎たちを連れて蒼河へ向かう。尹峥は李薇が蒼河に向かってると知らせを受けたが、武祥にもついておらず行方不明になったと報告を受けた。 

 山賊に狙われてることを分かり、李薇たちは隠れることに。しかし、バレそうになり李薇はひとり飛び出していった。苏慎たち3人は武祥に着き、尹峥と再会できたが、李薇は行方を捜索された。

 李薇が逃げた先にあった家に助けを求めたが、そこは山賊の根城だった。尹峥たちが山賊の根城に行くと、山賊たちしかおらず、邝天龙は逃げられたと白状する。尹峥は無事、森で迷っていた李薇を見つけることができた。尹峥は4に家族を政争に巻き込むなと忠告した。

 3は尹峥から4の帳簿を確認する旨の文を受け取る。3は中立の立場を破り、尹峥を支えることを決める。尹峥が好きなんだって。

 和夫人は安曦元に書写をさせ罰を与えた。安曦元は川夫人が病に伏しているからと大きい顔をしてと怒るが、めげなかった。

 咳が続いていた尹峥は高熱を出して意識を失くしてしまう。安曦元の件と主上の加筆がなかったことから4は帰ろうとした。苏慎から尹峥の病について聞かされた4は尹峥を見捨てる決断をする。

 主上は尹峥が戻らないことを4に訊ねるが、大丈夫だと報告する。県令がよこした医者は処方もできないヤブ医者ばかりで、尹峥は熱をぶり返していた。そこで李薇は薬ではなく食事で回復させようと試みる。すると村の人間たちが恩人のためにと野菜などを持ってきてくれた。

 和夫人が主上に、“主上は尹峥を辺境で死なせる気だ”と噂になっていると聞き、真意を伺いに来たという。和夫人は尹峥は重病だと聞いているから侍医を派遣してほしいとお願いする。重病だと聞いた主上は…

 尹峥が外に出歩けるようになったころ、侍医が派遣され、帰還命令も出される。尹峥が戻ってきた。凱旋してきた尹峥に対し、冷笑した10を主上は叱った。主上は尹峥に病が治ったなら、すぐに執務をするように。4には三月の休暇を褒美として与えた。が、これは褒美ではなかった。

 4は安曦元に高望みせずに堅実に生きようと説得しようとするが、安曦元は運命は自分で切り開くものだと言い、受け入れようとはしなかった。

 和夫人、尹峥、11と李薇はお互いを気にかけ、関係はますます良くなっていく。

 蒼河鎮ではそばで寝ていたから、別々だと寝られないという李薇。そしてついに2人は…

 主上は体調を崩していた。4は謁見を求めたが、主上は会わなかった。3と尹峥が主上に挨拶に行った帰り、3は4に野心はあるが立ち回りに長けるだけの風見鶏だと思っていたが、血を分けた兄弟を見殺しにしようとは愚策にも程がある。冷酷非道で愚か者だと言われ、尹峥には誤解の裏にあるのは出来心かそれとも悪意か?と言われてしまう。

 4は主上に謝罪し、泣きながら罰を与えてほしいと請う。主上は父親の気持ちを分かってほしいという。しかし主上は倒れてしまい、命に別状はないが安静が必要だと言われる。川夫人は主上に対しての怒りがまだおさまっていなかった。(息子に死罪を言い渡されなかっただけありがたいと思えよ)

 主上は朝議に出られない日々が続いていた。少主たちも面会を断られていた。心から主上を案じるのは3と7、そして尹峥だけだった。誰にも会おうとしない主上だったが、李薇は1人だけ会える人がいるという。それは5だ。主上を本気で心配する5の言葉が、主上はとても嬉しかった。

 主上は快方に向かい、3、5,尹峥と11。2人の夫人と食事をし、李薇が作った牛肉でんぶも喜ばれる。そして主上は来月5日、正式に李薇を正室にすると告げる。そこへ4夫妻がやってくるが、主上の対応は素っ気なかった。主上の様子を見た安曦元は主上の誕生日に子を産むと言い出す。4は安曦元の体を心配し反対するが、言うことを聞かなかった。安曦元はまだ劣勢を盛りかえそうと考えていたのだ。

 主上の誕生日に安曦元が男児を産んだと報告される。4は主上に子の名づけをお願いするが、考えると言われてしまう。主上は本当に民を想い、身を捧げて尽くすものを見極めようとしていた。 

 主上は民情の視察に出るため、4を同行させる。主上は4は有能だが、邪念が多すぎると言われる。そして分娩を早めたことを知り、4に安曦元と離縁するよう薦めるが、4は安曦元に罰を与えず自分に罰をと、離縁を拒否する。主上は孫の名前を名付けた。全て聞いていた安曦元はさすがに野心を捨てるしかなかった。

 主上は自分が発つ前に李薇を正室に迎えるよう尹峥に指示した。尹峥はその前に霽川に行き、李薇の父親に会いたいと願い出る。主上は尹峥に朝政の代行を命じ、太子の私印を託した。尹峥は戴笛に太子の責務が大きくて喜びはないと話す。戴笛を起用したかった尹峥だったが、断られてしまった。

 尹峥と李薇は霽川に帰る。李薇を正室として改めて娶りたいとの申し出に、李薇の父親・李文弼(り・ぶんひつ)は反対する。

李薇が霽川に帰ってこなくなるからだ。

他の者は賛成するが、それでも李文弼は反対する。李文弼は難題を次々と吹っかける。そつなくこなす尹峥に、李文弼は猟狼山(りょうろうざん)の地図を渡し、槐(えんじゅ)の花を摘んでくるように言う。夜になっても尹峥が帰って来なかった。猟師から尹峥がケガをしても狼から守ってくれた話を聞く。李薇の母親・诸葛小美(しょかつ・しょうび)が夫のフォローをしてくれ、李文弼は本音を話した。尹峥の話を聞いて、李文弼と诸葛小美は安心する。尹峥たちは霽川のしきたりに従い、月老廟で生涯の愛を誓った。 

 尹峥と李薇は家族を連れ新川に戻った。婚礼の日、両親たちが見守るなか、李薇は诸葛小美が作った花嫁衣装に身を包み、尹峥の正室となった。李薇が10歳のころから作り始めたものらしい。

 和夫人は、李薇に内苑書堂に人が集まらないことに対する意見を聞く。李薇は内苑書堂の効果的な改善策を和夫人に上奏する。

李薇の考えに和夫人は理解を示したが、严女官は断固反対した。そこで郝葭、董海棠、上官婧、思思そして李薇は严女官に九州美食薈の料理を食してもらい、説得した。

 主上と4が視察から戻ってきた。主上は女子が商いをすることに寛容になったようだ。そしてのんびりしたいからと、経験を積ませるために尹峥に引き続き政務を取らせた。4は尹峥に詫びた。主上との旅で4は考えることがあったのだろう。尹峥は九川事務司を4に任せた。

 2人は郊外へ出かける。眺めのいい場所で2人は白髪になっても一緒にいようと話した。

 3年に一度の九川夫人選抜会が間近に迫り、李薇は彼女たちはイヤイヤ来るため、制度を変えたいと尹峥に話す。李薇はずっと温めていた案があった。尹峥は主上に選抜会をやめ、一夫一妻制に改め、女子に夫を選ぶ権利を与えたいと主上に話す。今回は準備を始めているため、官職が務まる女子の選抜会にしてはと提案する。主上はその案は李薇が考えたものだとすぐに分かった。そして太子だから自分で決めればいいと。

 董海棠と郝葭は支店を広げようと考えていたが、周番頭から資金を捻出するのは今は難しいと言われてしまう。そこへ3が金儲けの話をするが全く取り合ってくれなかった。

 10は女子の姿絵を見て点数をつけていくが、11に点数をつけるなんて失礼だと言われてしまう。9は親が決めた婚姻から逃れるため新川から出ようとする。が失敗に終わる。9は和夫人から、10は川夫人から夫人選抜会は廃止されたと聞かされ、9は悪習がなくなったと喜び、結婚相手が欲しい10は落ち込んだ。

 霽川から来た张枣儿/張棗児(ちょう・そうじ)は夫人選抜会だと思い、逃げ出したかった。そこへ李薇がやってきて、食事をさせる。不安になりながらも、他の選抜者の所へ行き話を聞いて、ようやく张枣儿も夫人選抜ではないことを知り、安心する。张枣儿は治礼司の女官になる。李薇たちは3年前の自分たちを見ていた。

10は悪評が九州各地に広まっていて結婚相手が見つからないため、自力で捜してと言われ地団駄を踏んだ。

 3は節気の女子たちの名前と顔を一致させようと努力していた。中秋の宴に皆集まっていたが、李薇がまだ来ていなかった。李薇の馬車が動けなくなり、仕方なく李薇は馬に乗って駆けつける。そしてひとり寂しく食事していた尹峥に李薇が持ってきたものは、長寿麺だった。誕辰の祝いを皆が一芝居打ってくれたのだ。そしてもう一つ嬉しい知らせが。

 尹峥、李薇、元英、郝葭、3夫妻、5夫妻と7夫妻がそろってこれからの話をする。毎年中秋節は集まって月を見ようと決めた。

 

 

 あんまり宮廷っぽくないお話だったと思う。嫁ぎ先が違うからか嫁の横のつながりが強い。女性が社会進出し自立していくというのを宮廷に嫁いだ自分たちからまず始めようと動き出していき、皆が精神的に強くなったり、夫婦の仲を深めたり、と成長していく。産後うつとかって古装劇だけど現代っぽい要素が。

 5の尹岐、宋舞のキャラがまたイイ。

 

 

 

【主題歌】刘宇宁  〈清晖〉

 

 

【エンディング曲】希林娜依・高  〈经年〉

 

 

【挿入歌】弦子  〈无从〉

 

 

【挿入歌】赖美云  〈声息〉

 

 

【挿入歌】不才  〈至味〉

 

 

【挿入歌】叶炫清  〈南风〉