恋心が芽吹く頃~Blooming Days~(原題:岁岁清莲)観ました。ネタバレ注意!
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やっと本宅に戻ることができた青莲は懐妊したが、今回は何の薬を飲んでいるのか外にバレないようにする。许寄柔は寵愛されているから手は出せないというが、南如珍は手を出せなくても、彼女の背後にいる人はどうかと慎重になっていた。青莲は许寄柔と静容に南如珍は⑷の手先だと思うが証拠がないと話していた。
南如珍は青莲は勘付いていると思っていた。そこで自分の弱みを消すことが最善で、连信の心を掴めばいいと、それは子を宿すことだと考える。
青莲は動かぬ証拠を掴むまで连信に言わず、一撃で倒すのがいいと南如珍が動くのを待った。
三月になっても青莲は懐妊を隠していた。连信にもだ。贺云朔は麒麟の子が元気に遊ぶ夢を見たと言う。将来の世継ぎが生まれるお告げで瑞兆だと聞き、贺云朔は喜び、懐妊した妻妾はいるかと聞く。东篱はもう懐妊を隠さなくてもいいと喜ぶが、青莲は南如珍に手を出されないように沈黙を守ることにする。南如珍が懐妊二月であると報告され、立場が回復する。怪しんだ青莲たちは南如珍の最後の夜伽がいつか彤冊(とうさつ)を確認する。ところが许寄柔から怪しい点があると言われ…
⑷は自分の手先が敵の子を懐妊するし、元雪の婚礼も连信が取り仕切るとはと憤っていたが、阮之湄に諭される。
元雪は齐良甫/斉良甫(せいりょうほ)との縁談が決まったと知らされ落胆する。元雪は吕北逸を想っていた。外に出るとある匂いの女子を捜している、その人が想い人なんだという書生を見かける。その書生は南如珍と関係があるようで…始末したと思っていたのに生きていると知った南如珍は…
元雪は吕北逸に会いに行き、明日が婚礼だと伝える。そして自分の気持ちを話す。「あなたに嫁ぎたがった」と。
元雪が帰った後、吕北逸は酒瓶が入った箱が無くなっていることに気づき、⑷に報告しに行った。⑷は取り返そうとするが、元雪は拒んだため、毒薬を渡し吕北逸の言葉を伝える。だが元雪は吕北逸がそんなことを言う人ではないと思っていた。だが…
悠長に構えている⑷が何をしたのかを聞いた吕北逸は、嫁ぎ先に向かう一行を追いかける。しかし既に元雪は毒薬を飲んでいた。手の施しようがないと言われた连信は、吕北逸に元雪を託した。
连信は⑷になぜ妹を手にかけたと責めるが、⑷はしらを切る。贺云朔は于德常から元雪が昏睡状態から持ち直したと聞き、元雪を見舞う。贺云朔は、元雪が吕北逸を想っていることを知る。
连信は此度の件については賞罰なしとなる。贺云朔は吕北逸の犯した罪は、①娘は自分よりお前を選んだこと。②輿入れに乱入し、贺家の面目を潰し、元雪の名節も汚したこと。よって贺云朔は齐家に事情を説明し謝罪しなければならない。しかし娘の命を救ってくれたから弔い酒だと酒を渡す。
が、元雪が命だけはとお願いしにやってきた。元雪は吕北逸が死のうと生きようと、他の人には嫁がないという。その言葉に怒った贺云朔は、やはり吕北逸に死を与えようとするが、それを止めたのは青莲だった。青莲の言葉を聞いた贺云朔は、悩んだが娘の望みをかなえてやることにした。しかしこれからは父子ではないとした。
青莲は吕北逸の家が元雪の居場所だと言うが、愛される資格がないと彼女を拒む。しかし青莲の言葉を聞き、元雪を受け入れた。元雪は青莲に街で見かけた書生の話をし、一途なのは自分だけではないが、自分は彼のそばにいられるだけで幸運だと。大切にしていた物を持ち主に返した。この様子を⑷が見ていた。
⑷と阮之湄は青莲にあれが渡ったことで自分たちの命が危なかった。南如珍だけが頼りだが、瑞兆の子を宿した彼女が言うことを聞くかどうかと考える⑷。阮之湄は南如珍を訪ねた。
青莲は李塘から阮之湄自ら南如珍に会いに行ったことを知る。青莲は许寄柔から彤冊を詳しく調べたら、夜伽の記録の改ざんをした跡があったと聞いていた。青莲は元雪が街で見かけた書生が捜している女子から“幽蘭の香り”が漂っていたという言葉を思い出し、南如珍は1人の書生を虜にしたようだと推測した。李塘から南如珍の対応を聞き、なぜ彼女は阮之湄に対して強気なのか分からなかった。
書生が始末されると気づいた青莲は、彼を助け、南如珍になりすまし、何のために自分を捜しているのかと問う。するといきなり書生は青莲の腹を刺した。一部始終を見ていた徐良川(じょりょうせん)から報告を受けた南如珍は、刺されたのが青莲かどうか確かめに乗り込む。青莲はここで自分が懐妊していることをばらすことにした。青莲は本当に刺されたのだが、腹に巻いていた長命鎖のおかげで母子ともに助かったのだ。
青莲が懐妊したと聞いた水兰がやってきて以前のことを許してと言う。(同じ家で育ったのに、どうしてこんなにも考えが違って育ってしまうの?)
李塘はかわいがっていた犬の小黑(シャオヘイ)が死んでしまい、ぼんやりしていて、相変わらず奴婢を人として見ない水兰に気づかず怒らせてしまう。事情を聞いた青莲は、普段は使用人に優しいのに今回は水兰の味方をし、李塘に跪いて反省させることにした。雨が降ってきてもだ。李塘は結局青莲も使用人を犬以下と見ていることに失望していた。その様子を見回りをしていた南如珍の配下・宋大齐/宋大斉(そうたいせい)が南如珍に李塘のことを伝える。酒に酔った李塘が主人を見る目がなかったと嘆いたことや青莲や南如珍の悪口を言っていたと。そこで折を見て李塘を連れてくるように言う。南如珍はなぜ李塘が自分の悪口を言うのか解せなかった。
南如珍は李塘に頼み事をやってくれたら半年のうちに官職に就けてあげると持ちかける。頼み事とは吕北逸が持っていたあの箱を持って来させることだった。南如珍が立った拍子にバランスを崩して倒れそうになるのを李塘は助けた。南如珍は、なぜ助けたのか?と、もしかして疑いすぎた?となる。织月に南如珍と会っていることが見つかり、李塘は青莲にやり直す機会が欲しいと願うが、青莲は怒り、悲しみ、足を折ろうとすると南如珍がやってきて李塘を連れて行ってしまった。
青莲が早産になり、贺云朔もやってきて皆で見守る。(麒麟の子だからか?)青莲は無事男児を産んだ。喜んだ贺云朔は“贺南昭/賀南昭(がなんしょう)”【以下;南昭】と名付けた。更に3歳になったら王府に入れ、自ら勉学や騎馬、借りを教えるという。異例のことであった。贺云朔は側室に空きがあったから青莲を側室の地位にという。
イラ立つ南如珍は偶然箱の中からあるものを見つけ、阮之湄の目的はこれかもと思い、阮之湄への返事を引き延ばすことに。
二月後、南如珍の出産が始まった。青莲はこの日をずっと待っていた。南如珍は難産で、産婆も倒れてしまう。そこに青莲がやってきて出産の手伝いに入る。南如珍も男児を産んだ。赤子を取り上げた青莲が倒れてしまい、连信は南如珍にも男児にも目もくれず、抱き上げて帰っていった。青莲は静容に十中八九、自分たちの推測通りだと伝えた。
青莲のことを天下一優しくて心の広い女子だと连信に言われ、複雑な気持ちなり話そうとするが、タイミング悪く言えなかった。
方怀蕊は青莲は何か狙いがあるのだと推測していた。
连信が南如珍との子をあやしていると、织月から刺客が現れたと報告を受ける。青莲は無事で、刺客の赵清云/趙清雲(ちょうせいうん)は尋問を受ける。赵清云は青莲の腹を刺した書生であった。兄の赵清则/趙清則(ちょうせいそく)が腹を刺されて帰ってきて、連れ去られ、淫らな女子に誘惑されてしまった。その後殺されそうになり、死んだふりをして逃げ帰ってきたのだと話し、息絶えたと話した。誘惑した女が青莲だというのだ。青莲は香りが下手人の唯一の手がかりだが、屋敷の香は特別な調合で外にはないものだから潔白を証明する術がないと言う。確かにいつもと違う香がするな…という连信に、百悦香であることを気づかせた。そこで连信は皆を集めることに。
あの夜、赵清云は女を殺せなくても、あなたに協力することはできると言ったため、青莲は刺客として忍び込むように指示していたのだ。
全員を呼び出したと聞いた南如珍は、刺客の話だと思う。刺客の名が赵清云だと李塘から聞いた南如珍は赵清则と関係があるのかと不安になる。方怀蕊は皆にこの屋敷の男児が连信の実の子ではないという噂があると話を切り出した。滴血法を使って証明することになるが、南如珍の子は喘息の気が出て逝ってしまった。南如珍は青莲のせいにする。そこへ李塘がやってきて真実を話すと言い出した。侍女から聞いた話だと。これは赵清云が供述したことと同じだった。
南如珍は连信のそばにいたいだけ、思う心に偽りはない、改心する機会をと言うが、青莲たちから反省していない、生き残るための芝居だ、悔い改めたとしても“三つ子の魂百まで”だと言われる。侍女は白状した。
怒った连信は打ち殺せと命ずるが、青莲が命乞いをする。撲殺したと贺云朔が知れば、非情だと思われる。ならば屋敷から追い出そうと提案した。连信は南如珍を庶民に落とし、直ちに追放することにした。许寄柔たちはなぜ情けをかけたのか、敵討ちの好機を逃して割に合わないと言うが…
阮之湄は南如珍が青莲に勝つには、自分たちの力が必要だから、そのうち従うと話していると、南如珍が追放されたと知らされる。そこで阮之湄は南如珍に会いに行く。南如珍は箱は持っていないが、青莲のことは良く知っているという。そして地図を見たから書けると言うと、阮之湄は…
李塘が青莲の所へ帰ってくる。东篱たちは裏切り者を追い出そうとするが、青莲が止める。李塘が南如珍の所へ行ったのは、青莲にお願いされてのことだった。青莲は温かく迎えた。李塘は元々青莲の物だった箱を持って帰り、中に入っていた地図を見せる。これが⑷にとって重要なものであると。しかしこの地図が何を意味するのか分からなかった。
静容たちから南如珍が亡くなったことを青莲は知る。当然の報いだと言うが、青莲は想像していた喜びはなかった。
青莲は连信に自分を善良だと言うが、もし腹黒い女だと知ったら嫌うか?と聞く。そしてこの話を伝えるのが怖いと言い、跪いて処罰を求める。他者の手を借りて敵を討ったと。全てを知った连信は傷つき、涙を流す。许寄柔から连信も女の戦いを知っているのに、なぜ己を悪者にしたのか聞かれた青莲は、连信が愛したのは本当の青莲ではない。理想の青莲で幻想だという。
连信は吕北逸を訪ねた。診察という名の相談だった。最愛の人がウソをついていた。その人の心を再び信じるのは難しいと。そこで吕北逸は昔話をし、青莲がウソをつかないのは1人で責任を負うため。だがなぜウソをついたか?それはあなたを失うのを恐れたからだと。なぜ自分からウソを打ち明けたのか?本当の自分を愛してほしいからだと。真心とはそういうものなのでは?と伝え、连信を追い返した。そんな吕北逸に连信は戻って来ないかと声をかけた。
食欲がない青莲に连信のお呼びがかかる。连信は蓮灯を流していた。连信は過去を捨ててやり直そうと言われた青莲は涙を流し、2人の関係は以前よりも深くなった。
青莲は李塘が事情を知らない者からの白い目で見られていることから、よそに移した方がいいと思うと打ち明けると、连信は曲陰県に欠員が出たから、贺云朔に願い出て、李塘と発つと言う。問題になっている身代わり死罪の件について、仲介する黒幕を暴くため、自分が桓州へ調査に遣わされることになったのだ。
地図を取り返しに来る者が青莲の住まいを探るが、箱の中には入っていなかった。
青莲は连信と李塘を見送った。その帰りに青莲と东篱が何者かに襲われ、青莲が連れ去られてしまう。手下が地図がなかったから拉致して吐かせようと思ったと⑷に報告し、大失策だと怒った。⑷と吕北逸は桓州で何かしていたようで、地図はそれに関するもののようだ。阮之湄は災いの女だから殺して片を付けようとした。しかし、吕北逸は、手を汚さずに相打ちにと進言する。⑷は反対するが、阮之湄は賛成する。知らせを受けた连信は方々を捜させたが青莲は見つからなかった。
目を覚ました青莲に男は、连信は鉄くずも見つけ出せない、地図があってもこの小屋は捜し出せないと余裕の発言をする。それを聞いた青莲は犯されないよう身を守る。
2日経っても青莲は見つからず、飲まず食わずの东篱は責任を感じ、捜しに行こうとする。それを見ていた⑺が东篱の傷の手当てをし、休ませようとする。东篱は虫に食われた痕は虫の種類によって形は違うか⑺に問う。違うと聞いた东篱は、青莲を襲った男の痕の特徴を伝えると⑺は曲涼の郊外にある荒れ野に生息する虫だと答え、それだ!となる。そして连信たちと荒れ野に急いだ。
元雪は吕北逸と一緒に暮らせるだけで幸せだった。だが一つだけ心配事があると吕北逸に言う。それは⑷と阮之湄は策略家で、连信夫妻は災いの種になる。だから吕北逸が利用されないか心配だと話していると、吕北逸は阮之湄が言っていた“あの女”とは青莲で、彼女を殺す気だと気づく。(誰の話か分かっていなかったのか?)元雪は吕北逸に剣を渡した。
连信は睡魔と戦いながらも自分の身を守ろうとしていた青莲と拉致した男たちを見つけ出した。吕北逸が小屋に着いた時にはもぬけの殻だった。
⑷の手下はなかなか口を割らなかった。そこで连信はさらった理由を調べていた。⑷と桓州と関係していると見ていた。目を覚ました青莲は⑷の桓州での企みが分かったと言う。武器庫だと。例の地図は桓州における鉄鉱石の分布図だった。謀反を企てた証拠になると。2人とも吕北逸が関与していると思うと残念でならなかった。
おびただしい数の武器と多額の銀子が見つかった。それと王印と檄文までも。⑷の奴…と思っていたら檄文を書いたのは⑵になっていた。これが阮之湄の言う相打ちだった。なぜなら世子の罪を報告した者も罰せられるからだ。
东篱は宿で隠されていた王印を見つけてしまう。东篱は⑺の妻が懐妊したことを祝うが、王印は⑺が隠していたのだった。こんなやり方はダメだと言うが、⑺に説得され従った。
曲涼に戻った连信は⑺の異変に気付き、屋敷の外に出すなと苏南春に命じた。だが、帰宅せずに王府に向かったという。东篱がようやく⑺のことを连信たちに打ち明けた。青莲は⑺の計画に乗るしかないと…
贺云朔に⑺は连信はこのことを知らないと言うが、信じることができない贺云朔は连信を呼んで問い詰める。(连信の受け答えを聞いて、お互いがお互いを庇おうとしているのが分かったのでは?)贺云朔は⑵への愛情は変わらなかったが、期待を消し去った。⑵は世子を廃され、懲理院に永久に幽閉された。(⑵は今回何もしてないのに廃された?普段の行いが悪いからそう思われてしまうのは自業自得とも言えるけど)⑺は希望通りに辺境の警備にあたることになり、连信は⑷の悪行を暴くと心に誓った。东篱は⑺について行きたいと申し出た。
东篱は⑺を慕っていること、⑺がどこへ行こうと生涯奴婢として仕えようと決意したことを打ち明けた。青莲はこれを許し、连信が取り計らってくれた。
⑷は大量の武器を失ってまで得たものは、愚か者の⑵と小者の⑺を排除しただけで、连信は無傷だと酒を浴びるほど飲んでいた。そんな⑷に阮之湄は呆れていた。
数か月後、青莲は息子の南昭を恋しがっていた。そこへ于德常が、贺云朔の命で南昭を帰らせるから迎えに来いと伝えにやってきた。2人が迎えに行くと、⑵が自殺を図ったが、第8子・贺连化/賀連化(がれんか)【以下;⑻】のおかげで事なきを得たと報告が入り、贺云朔は嘆いた。
阮之湄は⑷に、⑵が自殺を図ったが、自分が⑻に伝えて救ってもらったと打ち明けた。⑷が王位を継ぐ可能性がゼロに等しくなったから、阮之湄は代わりの者として操りやすい⑻に白羽の矢を立てたのだ。⑷は阮之湄に見限られたことが分かった。
11年後。贺云朔は病を患ったと、供養を连信に代行させる命を出した。⑻は外敵の侵入を阻み戦功をあげていたため、供養は⑻に任せるべきだと贺云朔は言う。だが、右長史の顾斯年/顧斯年(こしねん)が贺云朔の気持ちを察して连信にさせたのだ。
南昭は人の心を読める子供に育っていた。阮之湄はまだ諦めていなかった。
供養の代行をすることは、连信が皆を敵に回し、最も危険なのは南昭だということだ。そこで连信は青莲と南昭を王府に避難させることにする。南昭が盗み聞きしていた者がいたと両親に伝えた。连信は翌朝王府へ行かせることに。
⑻が軍令もなく外出し曲涼に向かったことを慕天殊は聞く。连信の知らせ通りだった。慕天殊は帰京を阻止するために動いた。
王府に着いた青莲たちを案内した徳夫人の侍女・秋实/秋実(しゅうじつ)の様子がおかしかった。青莲は南昭に王府の食べ物は一切口にしてはダメだと忠告する。南昭に匕首を持たせ、王府は以前と違うと警告した。
徳夫人は、「连信が重用されるのは彼の能力ではなく、優秀な孫のおかげだと、今日知った。⑻は戦に明け暮れているのに子どもに負けるなんて」と青莲に愚痴った。徳夫人は顾斯年の言う通り、⑻にえこひいきしていた。2人とも徳夫人の子どもだったが、自分で育てた⑻が特にかわいいのだろう。青莲が徳夫人が今日このことを知ったというのは偶然なのか?と考えていると、阮之湄が現れた。
青莲の受け答えに阮之湄は思ったよりも手ごわい相手だと感じた。青莲も阮之湄は勘が鋭く、耳も早い。本当にやり手だ、曲涼を渡してはいけないと思った。
连信は慕天殊の密書を受け取る。「海瑶を赦免してくれるなら连信の王位継承に全力を尽くす」とあった。
青莲は不吉な夢を見て、南昭を捜しに行くと、于德常が連れて行ったと聞く。 贺云朔が会いたいから南昭を呼んだと聞いた青莲はひとまず安心するが、贺云朔が弱気になっていることを知る。贺云朔は自分の死期が近いと感じ、青莲に願いはないかと尋ねる。连信を安王にと願うが、それよりも贺云朔の長寿を願うと答えた。贺云朔は曲涼のために明主を見つけるのも親孝行だと諭した。
南昭が祈りを捧げていると、宦官が徳夫人から青莲への褒美を取りに来てくれと言われた染云/染雲(ぜんうん)は仕方なくその場を離れる。すると刺客が現れたと言い、侍衛が南昭から離れてしまった。倒れた使用人が…
青莲が駆けつけた時には誰もおらず、南昭がいたとも思われる場所には血が。阮之湄が南昭を襲ったのだ。⑻は曲涼に今夜着くと伝えられた。⑻が⑷につけば、われらの勝ちだと。しかし、贺云朔の命により顾斯年が阮之湄を捕らえにきた。襲って連れ去った男は南昭ではなかった。贺云朔が先手を打っていたのだ。
南昭は于德常に部屋にいるように言われるが、誰かが南昭を…
贺云朔は⑷夫婦に失望していた。彼らのここ数年の動きも把握しており、何度も警告したのに諦めなかったと。贺云朔は⑷を懲理院に収監し、証拠が揃ったら…と苦渋の決断をしようとしていたのを、青莲が処断は早すぎると止めに入った。2人の命乞いは南昭のためだと。阮之湄は罪は認めたが、贺云朔に無礼な言葉を投げつけた。青莲にも。そして自分に死をと。贺云朔は阮之湄を収監した。
南昭が失踪したと聞いた贺云朔は倒れてしまう。先祖の供養をしていた连信にも南昭のことが報告される。
⑷は阮之湄が罪をかぶったのは、王位のためだと知り落胆する。南昭を拉致したのは阮之湄ではなかった。2人はある人物だと推測した。
その人物とは、吕北逸だった。両親とは旧友だが、善人ではない。お前を殺すと言う吕北逸に、南昭はウソだと見抜いた。2人の会話を元雪が聞いてしまっていた。南昭が立ち上がると櫛を落とす。青莲がある文字を戒めにしろとくれたと言う。“義”だと。(11年前桓州で青莲の言葉を最後まで聞かなかったから、裏切り者だと思われているとずっと思ってたんだろね)元雪はよもぎ餅を使って吕北逸に忠告した。
贺云朔は青莲を呼び、阮之湄の言う通り自分が間違っていたという。今回は⑷夫婦ではないと。帰京する连信に立ちはだかったのは⑸だった。
南昭は逃げようとしたが、物音を聞いた吕北逸に阻まれる。ところが、彼が吕北逸だと知ると、南昭は最初から頼ったというのだ。青莲が自分には味方が6人いると。その中に吕北逸が入っていたのだ。吕北逸は無邪気だと言い…
南昭が亡くなったと知らせを受けた贺云朔は顾斯年らを呼ぶ。⑸に道を阻まれていた连信は、南昭が死んだことと贺云朔が危篤だと聞き、親の死に目に会いたくないのかと⑸を説得し、王府へ急いだ。
南昭が死んでも贺云朔は连信を呼んだ。贺云朔は掛け軸を渡し、今日自分が話した言葉を忘れるなと。情義に厚く能力もあり、政の手腕や気迫も十分な连信に王位を継がすことにしたと伝えた。
贺云朔は誰にも漏らさないと青莲に懸けて誓わせ、陛下と交わした約束を连信に話し、大望を果たせと伝えた。
そして、⑷、⑸、⑹に连信に王位を継がすから、彼を支えろ、二心は持つなと伝えた。于德常がある報告をすると贺云朔は大笑いし逝ってしまった。
连信が王府から屋敷に戻ってくると、南昭が生きて迎えてくれた。あの時刺客が現れ、吕北逸に助けられたのだ。青莲は连信が敗れたら南昭を守ってほしいと吕北逸に頼んでいた。
青莲が南昭が死んだと贺云朔に伝えたのは、南昭の安全のため、贺云朔が南昭の親だから後継ぎを连信にしたわけではないと连信に分からせたかったためだった。そして贺云朔が最後に大笑いしたのは、南昭が生きていると報告を受けたからだった。
连信は阮之湄の処分に頭を悩ませていた。3年間喪に服す間、青莲ら妻妾たちは屋敷から一歩も出られないため、青莲は帰りを待っていると伝えた。连信は海瑶を赦免することも伝えた。とうとう海瑶が戻ってくるのだ。
方怀蕊は连信から王妃の吉服を贈られる。嬉しく思う方怀蕊だったが、いきなり吉服が燃えだし、蓮の花のような燃え痕になる。方怀蕊たちは青莲を見つめる。海瑶は青莲がどれだけ野心があり、有能でも王妃の座は方怀蕊のものだという。
青莲たちは自分たちでもない、海瑶でもないのなら、一体誰がこんなことをしたのだろうと考える。许寄柔はかなり地位のある人だと推測した。なぜなら燃え方を見て絹雲母というのを使えば火を防げると。だがとても珍しい物で、王府の蔵にしかないからだ。青莲は攻撃の的になったと、これから波乱が起きるという。
これを画策したのは阮之湄だった。彼女は負けたのが连信ではなく、青莲だと気づいた。青莲を消せば、连信の頭脳、心の支えがなくし孤立無援になると。
献上品に対しずさんな扱いをしたと怒ったジカル国の使者は、ハーンの宣戦布告書を待ってろと言い帰ってしまった。献上品を焼き、紛争を誘発したのは⑷の仕業だった。喪が明ければ式典が行われる。これが最後の機会なのだと。(嫁が死刑にならなかっただけでもありがたいと思えよ)
徳夫人は相変わらず⑻にえこひいきしていた。献上品が焼かれ、使者が怒って帰国したことを知らされた青莲は王府に今朝の件を報告しに行く。醉柳が青莲の所から絹雲母を持って帰り、確実な証拠だと言うが、証拠は無意味だという。そこへ侍従が蔵に火をつけた者が⑷の屋敷に入っていったと方怀蕊に報告した。そこで阮之湄を訪れ、勝負は決まったから執着は捨てろ、己のためにと忠告した。
青莲が今朝の話をしようとすると、⑺が献上品が焼かれ、現場に砕けた黄燐の瓶があったこと、それと青莲の手巾を渡される。皆の前で⑹から問われた青莲は、ジカルに紛争をふっかけて自分に何の得があるというのだと話していると、醉柳が方怀蕊の立場を守ってほしいと訴えにやってきた。そして今朝の出来事を話した。方怀蕊がやってきて青莲が持っていたと、絹雲母を连信に見せた。そして青莲にそんなに王妃の位が欲しいのか、絹雲母と黄燐を盗み、黄燐によって曲涼に災いを招いたと責めた。
⑷と⑹は青莲をジカルに行かし紛争を避けるべきと言い、⑺は憶測での断罪は軽率だと進言した。困った连信は青莲を懲理院に拘禁した。阮之湄は⑷が自分に相談せず、しかも⑷自ら蔵に火をつけに行ったことを怒っていた。
许寄柔は方怀蕊が、証拠を渡りに船で罪を着せたのだと、海瑶よりも強敵だと言う。青莲は別院に移された時と同じ、今日も愛する人は自分を信じてくれなかったと失望していた。そんな青莲に连信から「信じている。助けるから」と文が届いた。返信は「曲涼の平和のためにも行く」と。
连信は吕北逸を訪ね、暇だったら仕事を手伝えと言う。ジカルとの戦をするから巧みに勝ってくれと言うのだ。内憂外患に際し、连信は己のため、曲涼のため、穆国のため戦わざるを得なかった。
静容の娘・灵薇/霊薇(れいび)はまた南昭の所へ行っていた。もうすぐ青莲に会えると静容たちが伝えている様子を、遠くから海瑶が見ていた。海瑶はかつての友・许寄柔に昔のことを謝ったが、许寄柔は真の友情に出会えたと感謝した。そして一度裏切った者はまた裏切ると言い去っていった。海瑶は心ある者は離れていくと、後悔しても遅いのか?と思う。
吕北逸の活躍で曲涼軍は優勢だった。士気が上がるが、兵糧にもみ殻が混ざっており、敗北した。劣勢を覆すことは困難なため和平を結ぶ意見が上がる。⑸はもみ殻の混入は⑷がやったと知る。⑹は青莲を差し出せばいいと。そこへジカルの使者が来たと報告が。それを聞いた青莲は処刑されるかもと、形見を残そうとしていた。连信がやってきて、青莲にも曲涼にも手を出させないと言う。
使者を迎える席に夫人たちを同席させた。连信は⑷たち兄弟や方怀蕊、海瑶そして青莲を使者に紹介する。そして献上品の件で無実だと分かったから釈放したと説明する。そして戦に負けても征服はされない、自分は負けても曲涼は負けない。连信自ら出陣すると宣言する。2度目の勝利はないと覚えておけと使者に言い放った。すると使者は戦の状況を話し、ハーンが自分を遣わしたのは和平のためだという。和平のためにハーンの王妃になる女子をと。
静容は连信が縁談に応じるか心配だった。使者はハーンが连信の実の子を望んでいると伝えてきたと知り、静容は焦り青莲に助けを求めた。连信も嫁がせたくなかったが、青莲がお願いしても無理だった。苏南春は青莲に使者に花嫁を選ばせたら状況が変わるかもと進言する。しかし使者はこの手には乗らなかった。青莲は使者との会話を思い出し、彼がハーンだと気づいた。
青莲にも助けてもらえないならと静容は灵薇を逃がすことを決めた。それを南昭が聞いていた。
南昭から灵薇からもし逃げたらどうなるかと聞かれた青莲は、静容が死罪になるだけではすまず、再び戦火が燃え上がると話すと南昭の様子がおかしいことに気づいた。状況を把握した青莲は急病になったと告げに行く。⑹は戦を仕掛けるために灵薇を捕らえようとしていた。⑷や⑹は姪よりも自分たちの前途の方が大事だった。
逃げる灵薇に刺客が襲ってくるが、青莲に灵薇を連れ戻すよう言われた南昭が灵薇を助けた。南昭は灵薇を逃がそうとするが、逃げても母親に会えないし、王府に類が及ぶと灵薇は戻ることを決めた。ところが刺客はまだ潜んでおり、南昭たちは危ない所を何者かに助けてもらい、無事にその場を離れることができた。彼らを助けたのは、⑸だった。今までの過ちを償うためであった。
青莲はハーンに「二度と曲涼と戦火を交えず、灵薇を愛し、一生大切にする」と約束してと言い、ハーンは応えた。
三ヶ月後。徳夫人が危篤に陥った。连信が見舞うも何も言わずに徳夫人は逝ってしまった。
静容も体が弱っている所に風邪を引き、長くはないかもと医官は診断した。静容に会いに行った青莲は、连信を説得できず、灵薇を逃がすこともできなかったと謝った。静容は最期にそばにいてくれて幸せだと言い。囲碁を打ちながら昔話をする。囲碁に勝った静容は、曲涼と穆国が栄えるよう、连信のそばで支えてほしいとお願いする。それでこそジカルにいる灵薇が大切にされるからと。青莲は約束した。静容は「忘れないで」と繰り返し亡くなった。
连信は吕北逸を呼んで、何年かかろうが自分は明主になると宣言する。そんな连信の言葉に吕北逸は秘密の役目があると見抜いた。そしてその役目とは何かも。
⑷は毒薬を持っていたのを阮之湄に気づかれる。明日は封爵の式典が行われる。连信に殺されるぐらいなら自ら命を絶つという⑷に、阮之湄はもみ殻を混入したのが⑷だと分かり、なぜ黙って行動したのか聞き、長年夫婦だったけど、まるで他人みたいだと言う。そんな阮之湄に⑷は不満をぶつけ、責めた。自分が屋敷の主なんだ、お前はしょせんオレの女に過ぎないと。
方怀蕊は王妃に封じられても惨めだと言う。连信の心を奪った青莲にかなわないと。そんな話をしていると阮之湄が訪れてきた。
连信は正式に安王の爵位を継承した。方怀蕊は王妃に、海瑶は側妃に封じられた。
连信はもみ殻混入の剣で誰が罪深い奸臣なのか、調査結果を皆と一緒に見る。⑷はいつでも毒薬を飲めるよう準備していた。すると青莲の父親・骆容与だと書いてあって…
阮之湄から目障りな女は排除すればいい。もみ殻混入の調査をしているのは、方怀蕊の弟・方尔格だと言われた方怀蕊が仕掛けたのだ。
青莲は牢に行き父親に会う。こんな時でも骆容与は娘に類が及ぶと心配していた。骆容与はたぶん事実だと言う。兵糧を木箱に納めるのを見届けて自ら封印の紙を貼ったし、今も貼られているんだからと。だが、青莲は濡れ衣を着せられたと考えた。しかし骆容与はそんなことできない、関わった者全員が口裏を合わせられるか?と。だが、青莲は方怀蕊と阮之湄が手を組んだことが分かっていた。
父親の無実を訴えに行った青莲に、连信は何も言わず特赦令を書き、青莲に見せた。
兵糧の木箱が物証だと⑺は木箱に細工しているのを连信に見せ、逃亡した木箱職人は見つけたという。醉柳は下手人が自供したと慌てるが、方怀蕊は⑷の配下だと落ち着いていた。しかし醉柳から下手人が方尔格の名を吐いたと聞かされる。そして阮之湄からある話を聞いた方怀蕊は悩んだ挙句、方尔格に罪を背負わすことに。连信は方尔格を斬首にした。方怀蕊は弟を見捨てることで、自分の王妃の座を、方家を守った。
密かに民から重税を搾り取る輩を見つけ出したから追求しようとした连信だったが、召喚した官吏が皆自害したと報告が入った。连信は青莲に新政を推進することを話す。青莲が贺云朔の意志を見抜いていたことが分かった连信は、贺云朔が陛下とのやり取りしていた文を見せた。当時から新政の構想があったのだ。
青莲は海瑶と手を組もうとする。连信のため、⑷と方怀蕊が敵となり曲涼の災いとなると。しかし、海瑶は関心を持たなかった。连信への恨みつらみを言う海瑶に青莲は、彼にとって一番大事なのは曲涼だと教えた。
相談もなしに新政の布告とは、と官吏たちが謁見を求めたが、连信は病と偽り会わなかった。慕天殊に調べさせており、真相が明るみに出れば連中も黙ると。慕天殊が逃亡していた官吏を捕らえて来た。
これを知った阮之湄は沈静妍(しんせいけん)に文を送った。阮之湄は⑷を巻き込みたくなかったため、ひとりで動いていた。捕らえた官吏・郑/鄭(てい)氏は拷問しても吐かないため、连信自ら尋問に行くことにする。连信は郑氏は命を狙われているため警護を増やすことに。方怀蕊が郑氏の飲食を準備すると言うが、连信は青莲に任せた。
海瑶は肺の病を患っていて、青莲だけが身を案じていた。薬も飲まない、食欲もないという海瑶だったが、青莲の優しい言葉に生きる気力が出てくる。
海瑶の所から青莲が出てきたのを見計らって、静容の妹・沈静妍はある薬を飲み青莲に挨拶してから倒れた。医官は不可解な症状で脈が速く乱れているという。青莲は染云に郑氏の食事を届けさせるが、途中方怀蕊につかまり岡持ちを取られそうになるが、咄嗟にウソをつき戻ってきた。そこで海瑶が届けに行き、连信に会って事情を話した。连信は郑氏を直接尋問し始める。
郑氏は黒幕は“大旦那”と言い、自分たちは脅され汚職を迫られたのだという。弱みは家族に累を及ぼす大罪の前科の証拠を握られて認罪書を書かされたと。だから大旦那を売ることができないと言い、死んでしまった。青莲と海瑶が呼ばれ方怀蕊が詰問していると、郑氏の夫人がやってくる。夫人は海瑶が主人を殺した大旦那だと責めた。更に夫人の言う認罪書が海瑶の部屋から出てきた。海瑶は陥れられたと言い、慕天殊や青莲も無実だと訴える。连信は海瑶に禁足を命じ、事件を厳しく吟味することにした。それを聞いた海瑶は血を吐き倒れてしまった。
青莲は方怀蕊が黒幕だと考えたが、连信は違うと言う。连信も方怀蕊を疑ったが、方家の資産は僅かしかなかった。方家が黒幕なら資産が多くあるはずだと。
青莲は海瑶に謝りに行くが、悪いのは仕組んだ人間だと言われる。连信も見舞いに来たが、海瑶は会わなかった。晖儿を不注意で殺してしまったことや、自分が会いたい连信は、愛してくれていた20年前の连信だと青莲に打ち明けた。そして…
阮之湄は沈静妍が役に立ったと言う。今回の件で慕天殊は怒り、新政に反対するだろうから方怀蕊への借りは返したと。
吕北逸は元雪が「18年もの間そばにいてくれたことにより心を取り戻した。新政で賎民から解放されれば堂々と君を娶れる」と元雪に伝えた。
主がいなくなった住まいで连信と青莲は海瑶を想った。青莲は大旦那はなぜ自分ではなく海瑶を標的にしたのか疑問に思う。そして慕天殊だと気づいた。慕天殊は新政の文書を燃やそうとし、元雪は慕天殊と吕北逸が衝突するかもと知らせを受ける。予想通り慕天殊と吕北逸は衝突し、慕天殊は刀を抜いてしまう。そして駆けつけた元雪は吕北逸を助けようとして慕天殊に刺されてしまった。吕北逸は今ここで妻にするというが、元雪は…
⑹は阮之湄に⑷の一派と慕天殊の一派の名簿を見せた。元雪を殺したと慕天殊が処刑されれば自分たちの勝ちだと。それを聞いていた⑸が新政は悪くない、连信もどこが悪いと言い出し、今回は共に戦えないという。⑸は生涯で最も尊敬する人は⑷だ。⑷が心から望むものは何だ?ジカル戦を図った時に尊敬の念は消えたという。そこに⑷が現れた。そこで⑸は⑷に连信は⑷が理想としていた曲涼にしたと、これからは決別すると伝えた。
⑷は阮之湄が大旦那なのか?と聞くと、全ては⑷のためにしたと言う。元雪が殺されたことを責めると、自分がかつて元雪を死に追いやろうとしたことを言われ、阮之湄を責められないが、政から手を引くことにすると言う。阮之湄は慕天殊が処刑されればこちらに千載一遇の機会が生まれると、決起すれば王になれると説得する。
慕天殊は元雪を殺した罪で処刑された。⑷と⑹は新政を反対する官吏たちと共に连信に譲位を迫る。⑹は策が成功することに自信満々で连信に王の資格はないと言い、⑷は苦渋の決断をしたと詫びた。そこに⑺と慕天殊の配下がやってきて、连信の号令で逆賊を捕らえる準備はできたと報告する。⑹は慕天殊の配下たちに、连信は慕天殊を殺したのに何言うこと聞いてんだよと言うが、慕天殊将軍の遺命を受けたのだと配下は言った。
慕天殊は海瑶の遺言に、「连信を恨んでいないし、自分を哀れに思うのなら连信を守り、支えてほしい」とあった。徐良川は薄情な连信を恨んで、わざと慕天殊に渡さなかったためにこんなことになってしまい、と謝罪していた。そのため慕天殊は大旦那をおびき寄せるための策を講じるが、连信は簡単に賛成しなかった。だが慕天殊の説得により、连信は自分が孤立無援になったと思わせるという策を受け入れたのだった。(回想シーンに疑問。なんで元雪を殺してるのに慕天殊は捕らえられていないの?)
阮之湄は连信と慕天殊による計略で、⑷らは拘束され生死不明だと知らされた。そして…
全てを知った⑷は負けだと認め処罰を求めた。だが、処罰はするが、お前じゃない。万死に値するのもお前じゃない。と连信に言われたため、⑷は大旦那は自分のことだと阮之湄を庇った。それなりの理由を述べたが、青莲に最近⑷は酒に溺れて政に関わらなかったから嘘だという。人を欺くためだと言う⑷に質問するが、忘れた、覚えてないとの一点張り。そんな⑷に青莲は無実の罪で死んだ人たちに申し訳が立つのか?と言われて一瞬ためらうが、それでも自分が大旦那だと言い張った。屋敷に戻った⑷は阮之湄が王府に行ったことを知らされた。(なんで解放されてるの?)
阮之湄は罪を犯した証拠を持参したこと、⑷は無関係だと、自分に死罪を、とその場にいない连信に申し出て、認められた。毒酒を前にした阮之湄に方怀蕊が訪れ、明日连信に真相を話し、王妃の座から降りて悔い改めると話した。阮之湄は酒を飲み、そして⑷も…
吕北逸は元雪を妻として墓を作った。吕北逸は賎民から解放され、官職を与えられたが辞退した。方怀蕊が连信を訪れ、阮之湄に利用されたと言うが、连信の態度はそっけなかった。方怀蕊は廃妃にしてほしいと、認めてくれるなら昔よく作っていた糖水を飲んでほしいと願った。连信は糖水を飲んだ。
青莲が王妃となる日が来た。しかし青莲は王妃冊封を撤回してほしいと言う。20年も待ったと言う连信に、最愛の女になる方が幸せだと言い、その願いはとうに叶ったと言う。そして今まであった人は執念があった。海瑶は“情”、阮之湄は“名”、方怀蕊は“氏族”、吕北逸は“尊厳”だった。これらの執念は首枷のように人を縛り付けて、一生抜け出せないのだと。自分の執念は分からないし、それが幸せなのかも。でも王妃の身分は別格で、人は高みに立つと思い通りにならないもの。時が経てば、初心を取り戻せなくなると言った。それを聞いた连信は多くの人の言葉を思い出す。そこに丞相が曲涼討伐の兵を挙げたと知らせが入った。
连信と青莲が高みに上がると、连信は自分の執念は曲涼だと話す。投降し丞相に帰順すれば信義に背き、戦えば贺云朔が心血を注いで築き上げた曲涼は壊滅する。民の声を聞いて彼らに選ばせたいのだという。青莲は贺云朔が見たいのは、万民が心を一つにした曲涼だと言った。
皇帝は曲涼の危機を聞くが、贺云朔の子孫なら持ちこたえる。何年経っても贺家を疑ったことはない。贺家の者は忠義が厚いから国と民を守り抜くと信じていた。
曲涼の民たちが立ち上がった。2代にわたり民を思う安王の心が民に伝わったのだ。连信はジカル軍と手を組み、丞相の10万の大軍を撃破し、大きな痛手を与えた。そして穆国皇帝の威厳と曲涼の安寧を取り戻した。
青莲は连信のどこに惹かれていったのだろう?连信って最初は遊び人を装っていたが、それでもそんなに賢くないよね?贺云朔が賢すぎるから、あまり賢く見えなかったのな?⑷もなんだよ。最初は回転の速いやつだったのに、どんどん嫁の言いなりになって腑抜けになってるし、動いたと思ったら戦争仕向けてるし。王位の座を奪おうとしてるやつは殺されるよりは毒を…って毒薬握りしめてねーよ。オレが屋敷の主だ!って言うならもっとしっかり嫁管理しとけ。
静容の妹は阮之湄になんて言われたから協力する気になったんだろう?分からずじまいだよね?
あとさ、皇帝との約束を何年経っても果たすんだ!って贺云朔は言っていたけども、中年になっても丞相から権力取り上げられないって大丈夫?贺云朔以外に皇帝の味方はいないの?丞相っていくつよ、くたばられるのを待つ方が早いとも思えるお歳だよね?こじつけだなぁと思ってしまった。
【主要登場人物紹介】
贺连信/賀連信(がれんしん)役
何润东/何潤東(ピーター・ホー) 1975.9.13生まれ 186㎝
代表作:但愿人长久(テレサ・テン 歌姫を愛した人々)、浮图缘(浮図縁~乱世に咲く真実の愛~)、三国(三国志 Three Kingdoms)
骆青莲/駱青蓮(らくせいれん)役
何泓姗/何泓姍(ハー・ホンシャン) 1987.4.10生まれ 163㎝
代表作:婚姻攻略(原題)、25小时恋爱(25時間恋愛)、天龙八部(天龍八部 レジェンド・オブ・ディスティニー)
慕海瑶(ぼかいよう)役
黄圣依/黄聖依(ホアン・シェンイー) 1983.2.11生まれ 165㎝代表作:鬓边不是海棠红(君、花海棠の紅にならず)、
〈影〉冰封:重生之门(〈映〉アイスマン)、〈影〉冰封侠:时光行者(〈映〉アイスマン 宇宙最速の戦士)
吕北逸/呂北逸(りょほくいつ)役
黄宥明(ホアン・ヨウミン) 1986.4.15生まれ 180㎝
代表作:莲花楼(蓮花楼)、东八区的先生们(原題)、玉楼春(玉楼春~君に詠むロマンス~)
方怀蕊/方懐蕊(ほうかいずい)役
周励淇(ニキ・チョウ) 1979.8.30生まれ 171㎝
代表作:太阳星辰(原題)、流氓皇帝(原題)、〈影〉飞龙过江(〈映〉燃えよデブゴン TOKYO MISSION)
贺云朔/賀雲朔(がうんさく)役
张晨光/張晨光(チャン・チェングアン) 1956.10.3生まれ 178㎝
代表作:永夜星河(永夜星河~シークレット・ラブミッション~)但愿人长久(テレサ・テン 歌姫を愛した人々)、都挺好(それでも、家族~All is Well~)
贺连修/賀連修(がれんしゅう)役
沈泰(シェン・タイ) 1981.10.30生まれ 180㎝
代表作:四海重明(四海重明~恋が光となる、その時まで~)、长相思第一季・第二季(長相思シーズン1・2)、莲花楼(蓮花楼)
阮之湄(げんしび)役
曾一萱(ゾン・イーシュエン) 1992.4.20生まれ 168㎝
代表作:风起西州(風起西州~烈風に舞う花衣~)、玉面桃花总相逢(玉面桃花~福を呼ぶ契約結婚~)、风起洛阳(風起洛陽~神都に翔ける蒼き炎~)
南如珍(なんじょちん)役
夏楠(シア・ナン) 現:夏凡茵(シア・ファンイン) 1996.4.29生まれ 168㎝
代表作:永安梦(永安夢~君の涙には逆らえない~)、安乐传(安楽伝)、我就是这般女子(夢織姫~秘密の貴公子に恋して~)
【オープニング曲】周深 〈似夏〉
【エンディング曲】常思思 〈岁岁年年〉
























































































































































