中国ドラマの備忘録

中国ドラマの備忘録

中国・台湾ドラマの備忘録。注目する俳優さんの紹介。

 漠風吟 偽りの公主、熱砂の愛(原題:漠风吟)観ました。  ネタバレ注意!

 画像来源:漠风吟公式微博

 

 

 1/2漠風吟 偽りの公主、熱砂の愛/漠风吟はこちら↓

 

 

 

 沙曲(さきょく)は賊が北へ移動し、機に乗じて鸪劾/鴣劾(こがい)は厄娜泣(やくなき)を包囲、水源を断って緑地の献上を迫っていると霍擎云/霍擎雲(かく・けいうん)に報告した。

 厄娜泣の件は皇北霜(こう・ほくそう)も知る。皇北霜は沐浴と食事の用意をさせた。皇北霜は褒美を与えると約束してくれたと那战/那戦(な・せん)に会いに行き、自分を正室にという。霍擎云は生きていると教え、仇怨を終わらせるために手を貸すと言う。皇北霜は厄娜泣を南に移してほしいとお願いした。

 

 霍擎云は城主の兄・霍言齐/霍言斉(かく・げんせい)に相談しに行くが、厄娜泣を助けることに乗り気ではなかった。だが、霍擎云は氷蟾(ひょうせん)を盗んだ罰として鞭打ち200回を受けても援軍は既に決めたという。 

 天都(てんと)では雪が降る中、霍擎云が鞭打ちの刑を執行されていた。云沛/雲沛(うんはい)では皇北霜が城主夫人として冊封の儀が行われていた。皇北霜は厄娜泣を救うため那战の寝床の前で一晩中跪いていた。

 霍擎云は皇北霜が那战の正室に冊封されたと知ってしまう。霍擎云の傷は深く、血が止まらなかった。

 霍言齐は気を利かせて使わせた鞭には毒があったが、医者ですら分からないから誰も気づかないだろうと刘启/劉啓(りゅう・けい)と話していた。このことは那战に知らされた。

 

 若问/若問(じゃく・もん)と格心薇(かく・しんび)は町で今の城主は盗賊だから統治などできるはずがないと民に言われる。格心薇は新しい衣を仕立て、若问の着替えを手伝うふりをして、頭に衣を被せた。すると若问は残忍な場面が脳裏に浮かび、動揺し、格心薇を驚かせた。

 厄娜泣の救援に那战と天都が向かっていると若问は聞いた。

 

 那战は占别(せん・べつ)の母を殺し、霍擎云を下手人に仕立て、報復しに行かせた。

 那战は天都にこのことを知らせた。

 云沛の兵が鸪劾を撃退、厄娜泣の民を救出し、云沛へ出発したこと、霍言齐が名医を連れてきたと沙曲から聞いた霍擎云は、1つずつ片を付けることに。霍言齐の目的が分かっているため、演技を続けるという。名医の後ろには占别がいた。名医は死期が近いと診た。隙を見て占别が霍擎云を殺そうとしたが、沙曲に取り押さえられてしまう。霍擎云は誰に自分の居場所を聞いたのか問うが、霍言齐が占别を殺してしまった。

 霍言齐は霍擎云がかなり回復していることに怒った。霍擎云は莽流(もうりゅう)の門主だと分かり、霍言齐はどうやって対抗したら…と。

 霍擎云は厄娜泣の民を南に移そうとしていると知り、途上で足止めにすることにした。

 皇北霜は自ら兵を率いて助け出すと言い、天都へと出発した。那战は巫季海(ふ・きかい)に皇北霜の見張りをつけさせた。

 霍擎云は皇北霜の天幕の外から話しかけた。皇北霜は涙を流したが、気丈に答えた。しかし、霍擎云は皇北霜を連れ出し、皇北霜の母親の死は自分の過ちだが、君への想いは本物だと言う。皇北霜は母を殺された恨みは必ず晴らすと。お互いの気持ちをぶつけた。

 霍擎云は世間から何と思われても、云沛と戦うことになっても、皇北霜のそばにいたいというが、皇北霜は飞踏/飛踏(ひとう)に短剣を押し当て、厄娜泣の民と云沛の兵を解放を迫った。そして遺書は別の人に託してと返した。

 霍擎云は笛を斬り、軍営へ人を送るという。皇北霜は自分たちの縁は断ち切れた、もう会わないと。

 容豁(よう・かつ)と話をしていると、既に犠牲になった子がひとり…と。それは容若(よう・じゃく)の息子で容安(よう・あん)と言い、左肩に梅の花の痣があった。容若は霍擎云を救うため、代わりに差し出したという。霍擎云は痣を描いてもらう。そして生きているかもと。

 皇北霜たちを黄天狂が襲ってきて、若问は皇北霜をさらっていった。

 

 沙曲は城主の側近・刘启/劉啓(りゅうけい)の所で密書を見つけてきた。刘启は霍言齐が雲刺泉(うんしせん)で政の話があると霍擎云に伝えに来た。そこで…。 

 霍言齐は幼い頃霍擎云から奪った玉牌を返した。霍擎云は兄の物は奪わないと言うが、霍言齐は兵に剣を抜かせた。霍擎云は自分も贈り物がと、刘启が那战から受け取った文を見せた。刘启はしらを切るが、霍擎云は那战が批評した上奏文を霍言齐に見せた。これが証拠だと。霍言齐は裏切りに怒るが、霍擎云が任せてくれと刘启を連れて行かせた。

 霍言齐は唆されたと言い、城主の座が欲しいのなら譲るという。霍擎云はそれは望んでいなかった。これからも忠誠を尽くすと。刘启は拷問されても口を割らなかった。そこで莽流における極刑を…と。刘启は白状した。2年ほど内通していたこと、両親を云沛に連れて行かれたこと、それまでの文を霍擎云に渡した。

 あの時霍擎云は「追っ手に矢を、2人を救え」と命じたのを、刘启が「皆殺しにするように」と伝えたことが分かった。霍擎云は刘启を殺したかったが、我慢し、沙曲に自白文を折を見て渡して事情を説明するよう頼んだ。

 そして莽流の仲間が報復の日を待っているのに、情愛に溺れるわけにはいかないというが、皇北霜が若问にさらわれたと知り…。

 皇北霜は若问と取引していた。若问が麻随を落とすために策を与える代わりに「大漠奇巻 建築篇」は麻随にあるはずだから見つけてと。

 まだ見つけ出せていないが、贈り物だと格尔劲勤/格爾勁勤(かく・じけいきん)を連れてきた。皇北霜は格尔劲勤が那战の協力があったから先主・格尔热/格爾熱(かく・じねつ)を殺すことができたと知り、格尔劲勤を刺し殺した。皇北霜は両親の位牌に本当の敵を見抜けなかった。必ず血で償わせる。全て終えたらまだ戻ってくると伝えた。更に霍擎云には何度も命を救われた、自分たちの愛憎は簡単には断てない。母の仇でも殺せなかったと話していると、若问が入ってきた。

 若问は「俺を魅了するその瞳の秘密を教えてくれ」と愛しているとか関係ないと皇北霜を押し倒し、彼女の瞳を見つめた。すると別の人の瞳が。

 

 那战は皇北霜を若问にさらわれたことに怒り、取り戻すまで知られるなと巫季海にいう。今回も逃げ出してくるだろう、必ず戻ってくると那战は考えた。

 

 若问は瞳の絵を描き、誰なのか考えていた。

 霍擎云が訪問してきた。若问は素っ気なかった。だが、霍擎云は交渉に来たと言う。酒を飲み交わし、霍擎云は「お前が会いたがっている人を保護している。容豁だ」と言うが、若问は知らないと。

 本当に知らないのか、知らないふりをしているのか、はたまた容安ではないのか見極めるのは難しかった。若问は子供の頃のケガで記憶が曖昧だという。

 霍擎云は莽流の玉牌を渡し、情報を得られると。その代わり皇北霜を渡してほしいという。若问は会うだけだと。

 霍擎云は皇北霜に九夫人の話があると言い、殺した者は他にいると。霍擎云は皇北霜に刘启の自白書と密書を見せた。それでも自分の過ちだと霍擎云は謝った。

 皇北霜は霍擎云に誤解していたが真相は分かった。自分を責めないでと、許すも何もない。恨むべき相手は別の人だからと。霍擎云は一緒に来てほしいと言うが、皇北霜は結ばれない運命だから抗うべきじゃないと拒んだ。

 格心薇には沐浴すると言ったが、若问は皇北霜の所へ行き、また彼女の目を見つめた。俺を困惑させる目だと。止めに入った霍擎云と若问は戦うが、この時若问は頭を打ってしまう。すると記憶の一部が。若问の様子に格心薇は医者を呼びに行く。若问は左肩が痛み…。

 霍擎云は若问の地盤が固まったら、那战に対抗する策を相談しようと考えていた。

 皇北霜は議事堂へ行き、父がよく読んでいた書物の中に建築篇を捜していた。

 霍擎云も議事堂へ行き、自分も捜すから見つけたら書写させてほしいと皇北霜と交渉した。

 若问はなかなか目を覚まさなかった。若问の父親が那战の兵が来るからと若问と母親を逃がす夢を見ていた。

 皇北霜は建築篇を見つけた。そして家族の姿絵も。霍擎云は自分の両親の話をした。父は那战に殺され、天都の先主は叔父だと。自分だけでなく沙曲たちも那战の犠牲者だと話し、皇北霜が冷たい態度を取るのは、命懸けで決着をつけるためだろ?と。自分は15年耐え、那战を倒そうと莽流を立ち上げた。全員で恨みを晴らそうと。

 

 若问はまだ夢から覚めなかった。親子3人必死に巫季海から逃げていた。母は足をくじき、巫季海に殺された。そして父も。若问は必死に逃げ…。

 霍擎云は狼头/狼頭(ろうとう)や格心薇に若问が起きないのはお前のせいだと責められた霍擎云は云沛から名医を呼ぶことにする。

 霍擎云は皇北霜にまた取引したいと言い、自分と来れば最終巻を渡すという。水源篇は天都にあるからだと。

 名医が若问を診ると、体に問題はないが、魂はここにない、過去にあるという。若问はようやく目覚め、格心薇たちは安心した。若问はひとりで砂漠を走り…。

 

 何とか生き延びた若问は黄天狂(こうてんきょう)に連れて行かれた。だが、砂漠にいる理由や親も覚えていなかった。当時の頭目は子どもはいらないと追い出そうとしたが、若问は皆と同じように働くと。

 

 砂漠から戻ってきた若问は、婚礼衣装を用意していた。それを知った格心薇は自分との婚儀だと思うが、若问は皇北霜を娶るという。格心薇は正室、皇北霜は側室だと言われて格心薇は傷ついた。

 皇北霜は天都に行く準備をしながら、ある物を口に含み、霍擎云に口づけをして飲ませた。それは永冬草(えいとうそう)の丸薬だった。皇北霜は生きて帰れたら天都の美しい景色を見せてと、その時は離れない。万が一の時は自分のことは忘れてと伝えた。

 全ては皇北霜と若问の策だった。格心薇は汾天(ふんてん)を出て行った。若问は陰から見守るように指示した。

 

 那战は皇北霜が若问と婚儀を挙げると知り、すぐに対処しなければと。皇北霜の予想通り、那战自ら汾天にやってきた。

 

 格心薇は若问が二度と汾天に戻ってくるな、戻ってきたら処刑だと言っていると聞き、渡された旅費を放り投げた。すると中から黄天狂の令牌が入っていた。茶店の者から那战との戦になると聞く。若问の言葉を思い出し、彼が危ないと気づいた。霍擎云を捜していた沙曲に汾天へと連れて行ってもらう。沙曲は体に火薬を撒いた不審な人物が城南にいて、問いただすと自害したと報告を受けた。格心薇は那战の兵だと。

 霍擎云は内力を使い、自力で目覚めた。そこへ沙曲と格心薇が助けに来た。

 若问と皇北霜は婚儀を挙げた。霍擎云はこれが2人の計画だと分かり、見守った。

 那战がようやくやってきた。若问は皇北霜を夫人と紹介し、那战を挑発する。

 若问は那战と巫季海と剣を交える。霍擎云と格心薇が加勢しに来た。那战は若问の左肩の梅の花の痣を見て、彼が容安だと分かり、全員まとめて冥府に送ってやるという。

 巫季海と戦っている霍擎云を背後から刺そうとした那战の剣を皇北霜が受けた。

 そのことに那战は衝撃を受けた。那战は云沛に帰ろうと、誰にも皇北霜を渡さないと言うが、皇北霜は霍擎云に連れ出してもらった。

 那战は撤退し、若问たちは追ったが、汾天にいた云沛の兵たちが自爆し始めたため若问は戻ることに。

 皇北霜は防具と迅速な処置により、命の別状はなかった。

 格心薇は若问になぜこんな大事を追い出してまで教えてくれなかったのか聞いた。若问は死なせたら墓に入れてもらえないと答えた。

 若问は霍擎云、本名の那延兴/那延興(な・えんこう)として容安宛てに書いた文を読んだ。容豁は2人の身分を偽っていた。

 

 那战は霍擎云が皇北霜の訃報を広めていたことを知る。巫季海と筑俊(ちく・じゅん)の進言により…。

 

 若问は容若は那启达/那啓達(な・けいたつ)と8年砂漠を遊歴し、自分と母は云沛で2人きりだった。戻ったと思えば災いを招いたと、実の父親でも許せなかった。若问は那战は必ず殺すと格心薇に話した。

 格心薇はたとえ死んでも一緒にいるから突き放さないでと言う。だが、若问は格心薇に生きていてほしかった。

 

 那战は廉幻(れんげん)と夜佩(よはい)を呼び、2人に天都へ行き、皇北霜の亡骸を持ち帰るよう命じた。

 汾天で揺れが起こり、陥没が多く出現し民の不満は溜まっていた。莽流から云沛が出兵し、5日後に着くとの情報が。霍擎云は那战が欲しいのは那延兴の首だから、この危機は自分が救うと。

 廉幻と夜佩が天都に到着した。霍擎云は2人の前に棺を持ってこさせた。だが中身は空で、皇北霜が笑顔で現れ再会を喜んだ。廉幻たちは那战に連れて帰るように言われたが、皇北霜の決断に従うと自分たちだけで帰るという。皇北霜は全てが終われば迎えに行くと約束した。霍擎云は棺の中に那战宛ての文と玉牌を入れて、持って帰らせた。

 文を読んだ那战は破り捨てた。那战は先主と容若との話を思い出し、2人が自分を騙したと忌々しく思った。ひとまず霍擎云の要求に応じることに。

 云沛が汾天から撤退した。若问と格心薇は皇北霜が死んだと聞き動揺を隠せなかった。

 霍擎云は皇北霜に云沛先主・那启达の息子、那延兴だと明かした。皇北霜はどちらでも、あなたが好きだという。

 そんな皇北霜に霍擎云は求婚した。今すぐに。と2人だけの婚儀を行った。一生離れずに添い遂げると。

 皇北霜が死んだなんて信じられないと、格心薇は極楽鳥を飛ばした。

 

 那战は厄娜泣を利用し天都へ文を送ることに。お前たちの弱みは云沛が握っていると伝え、揺さぶりをかけるのだ。

 

 霍擎云は皇北霜にまた遺書を預かってほしいと言っていると、沙曲が皇北霜の亡骸を渡すようにと。でなければ厄娜泣に与えた緑地を取り上げると。

 そして応じなかった代償に大軍で攻め入る。誠意があるなら3日後に辺境で和議を、と言っていると知らせに来た。

 皇北霜は霍擎云を見送った。そして格心薇の文を受け取った。皇北霜は「大漠奇巻」の一部を那战に渡し、秘密を解き明かすのを心配したが、容豁は5巻持っていても分からないだろうという。そして実は6巻目があると、最後の緑地篇は三疆で書き終えて容若に託したが…。と三疆の地下には鍾乳洞があってそこで書き上げたこと、容若夫妻が死んだのは三疆だと話した。

 皇北霜が生きていると知った格心薇は天都に行くから、戻るまで軽率に兵を出さないでと若问に釘を刺した。若问は靴を履かせてあげながら、軽率なのはお前だ、早く戻れと言い、格心薇は嬉しかった。

 若问は容豁から会いに来てほしいとの文を受け取った。

 皇北霜は格心薇に会い、汾天の陥没の原因は分かるが、解決策は…。6巻目が見つかれば希望があると。だが、皇北霜は天都を離れられない、霍擎云にも気づかれてはダメだと。しかし考えがあるからと格心薇に協力してもらう。

 若问は容豁に会うが、背を向けた。若问はお前たちの使命に巻き込むなという。そのやり取りを見ていた霍擎云が、今の自分があるのは容家のおかげだと、礼を受けてほしいと。容豁は霍擎云と共に砂漠に平和を取り戻してくれと頼んだ。しかし若问は手を取り合うことを拒んだ。

 若问は格心薇を見つけ話をする。格心薇は6巻目があるから探しに三疆へ行くと。1人で行くという。若问は天都に行ってから口調が変わったと気づき、何か企んでいると格心薇を追いかけた。

 霍擎云も皇北霜の様子がいつもと違うと感じていた。沙曲に偽物でもあるまいし…と言われ、変装した時のことを思い出した。

 そして彼女が格心薇だと分かり驚いた。格心薇は仕方なく預かっていた文を渡し忠告したが、聞く耳持たずだった。

 これらのことは那战にも知られていた。那战も三疆に向かうことに。 

 三疆に霍擎云と格心薇が着いた時、皇北霜と若问が地下に落ちていくのを見た。

  落ちた皇北霜に若问は自分の血を水代わりに飲ますと彼女の皮膚が…。皇北霜の顔を見てやはりウソだったかと納得がいった。また皇北霜の目を見る若问は、自分の母の目によく似ているという。若问は足をケガしていた。

 霍擎云と格心薇は彼らと同じ穴に入ったのに会えないでいたが、血の痕を見て追いかけた。

 三疆に着いた那战は地下に鍾乳洞があるのを知る。そこで自分が鍾乳洞に入っていった。

 4人は会うことができ、喜んだ。4人は1体の骸骨と「大漠奇巻 緑地篇」を見つけた。そして文が。この骸骨が容若だと分かり、若问は動揺する。文を読んでいると那战が来て読めという。

 那战は4人を殺そうとしたが、地上から岩や砂が落ちてきたため4人は退いた。

 文には詔書の在り処も書いてあったから、詔書で全員に正義を返し、霍擎云も云沛城主の座を取り戻せると皇北霜は言うが、霍擎云の求めるものは平和と皇北霜と添い遂げるだけだった。

 地上に出た若问と格心薇は云沛の兵を倒して馬を確保しその場を去った。那战も地上に出ており、蹄の痕を追おうとすると、蛮狐(ばん・こ)たちが行く手を阻んだ。蛮狐たちは死ぬ覚悟で立ち向かった。そして蛮狐や狼头たちは皆殺しにされてしまった。

 霍擎云たちは砂漠の中を歩いていた。皇北霜は笛を渡し、手放さないでと。

 つかの間の休息を取っていた格心薇は正式な妻の座が欲しいと言うが、若问は愛はあの世に持っていけないという。若问は格心薇を馬に乗せ、蛮狐たちを捜しに行かせた。そして、那战に囲まれる。那战は詔書の内容を知っているか若问に聞いた。時間稼ぎをしていた若问に、那战は蛮狐たちの武器を見せ笑った。

 兵と戦っていると格心薇が戻ってきた。跪いて臣下になれと言われても若问は戦った。若问の代わりに跪こうとする格心薇に、俺の女だからやめろと。若问は死ぬ間際に格心薇が身ごもっていると知り、中原へ行けと身に着けていた首飾りを渡した。 

 霍擎云と皇北霜は巫季海に見つかってしまう。霍擎云は戦い皇北霜の助けもあり、倒すことができたが、流砂に飲み込まれてしまう。一緒に行こうとした皇北霜を沙曲は霍擎云のためにも生きるんだと止められた。

 霍擎云のことは霍言齐にも知らされ、悲しみに包まれた。

 皇北霜は霍擎云の遺書を読んだ。皇北霜宛てに自分の素性が書いてあった。そして自分を忘れ、人生を謳歌してと…。

 云沛では格心薇が城門に吊るされていた。格心薇を餌にしようと那战は考えていた。

 霍言齐は天都領主の雪辱を果たそうと云沛を攻めようとしていたが、皇北霜はそれを止めた。民のことを考えてほしい、それを霍擎云が望むのか?と。そこに廉幻と夜佩がやってきて格心薇が生きていると知る。那战の目的を知り、皇北霜は云沛に向かった。

 那战は格心薇を解放してやると言うが、やはり気が変わったと生き残れるのは1人だけだと言い出す。遺書の内容を知っているからだ。那战が投げた刀に格心薇は動揺した。若问の刀だった。皇北霜はこの刀でどちらが死ぬかあなたが決めてと渡した。

 格心薇がその刀で刺したのは、那战だった。皇北霜も持っていた笛を折り、那战を刺した。

 皇北霜は格心薇に身分を交換しなければこんなことには…と謝った。だが、格心薇は後悔していない、若问に会えたからと…。

 那战は助けを呼ぶが誰も入ってこなかった。皇北霜は沙曲から切り札だと、莽流の人間である石(せき)統領を紹介される。10年巫季海の配下で那战の信頼も得ている。巫季海の後釜になったと。石統領は隠し通路を開き、仲間を潜ませてくれていた。

 真相を明らかにする時だと。霍擎云が現れた。皇北霜は沙曲に変装させていたのだ。那战は驚きながらも城主の座を渡すまいとする。しかし那战に親を殺された人たちに死刑を、殺せと責められる。

  霍擎云は玉座の下から詔書を取り出した。詔書に那延兴が城主だとあっても、那战は認めなかった。自分が砂漠の覇者となるのだと言い、那战は力尽きた。

 霍擎云は先主・那启达が「大漠奇巻」を記したのは民に幸福をもたらすためだと。皆がいなくなってから霍擎云は皇北霜に口づけをした。沙曲だと思っていた皇北霜は驚くが、短剣を見て本物だと気づいた。2人が口づけを交わしているのを、沙曲、廉幻と夜佩は柱の陰から見ていた。

 

 

 霍擎云と皇北霜は砂漠を遊歴し「大漠奇巻」に記された緑地化の策を広め、多くの貧しい部族を救った。霍擎云は皇北霜にどうやって流砂から逃れたのか教えた。

 

 

 

 最後の赤子を抱いた格心薇は生きてた?それとも?

 顔を変えられることだけは現実味がなさすぎだけど、全体的にはよかったかな。皇北霜にも格心薇にも感情移入しなかったんだけど。若问が殺されてしまうのは意外だったけど。格心薇と仲良く暮らしてほしかったな。にしても格心薇、自由奔放な性格が過ぎるやろ。よく娜袖になれたなって思うぐらい。

 若问って自分が知らないうちに那延兴だと思わされて、命狙われて盗賊に。そして城主にまでなるも、結局那战に殺されてしまうなんて、かわいそうな役回り。

 方逸伦が男1号のドラマは初めてだったんだけど、うーん。それに関しては期待外れかな。

 

【主要登場人物紹介】

皇北霜(こう・ほくそう)役

哈尼克孜(ハーニー・コーズー)  1996.1.29生まれ  163㎝

代表作:锦月令(月光の秩序)、终极笔记(終極筆記)、天舞纪(天舞紀~トキメキ☆恋空書院~)

 

霍擎云/霍擎雲(かく・けいうん)役

方逸伦/方逸倫(ファン・イールン)  1992.12.26生まれ  184㎝

代表作:一念关山(一念関山-Journey to Love-)、 玉骨遥(玉骨遥)、长歌行(長歌行)

 

若问/若問(じゃく・もん)役

高阳/高陽(ガオ・ヤン)  1991.9.13生まれ  183㎝

代表作:医妃难囚第三季(原題)、北漂爱情故事(原題)、〈影〉驴得水(〈映〉原題)

 

格心薇(かく・しんび)役

关畅/関暢(グワン・チャン)  

代表作:橘祥如意(原題)、了不起的林千金(原題)、浮图缘(浮図縁~乱世に咲く真実の愛~)

 

那战/那戦(な・せん)役

纪凌尘/紀凌塵(ジー・リンチェン)  1993.7.15生まれ  189㎝

代表作:恋爱麻烦,但是甜(原題)、末代厨娘(溥儀の料理番~紫禁城、最後の日々~)、云之羽(雲之羽~揺らめく愛、刹那の二人~)

 

 

【オープニング曲】张玮  〈漠么么〉

 

 

【エンディング曲】李佳薇  〈漠风吟〉

 

 

 

 漠風吟 偽りの公主、熱砂の愛(原題:漠风吟)観ました。  

 

初回放送:2024年9月29日~。  全26話×33~44分。   ネタバレ注意!

原作:简暗 小説〈大漠情殇〉

監督:何佳男、钱应槐

脚本:孟浩、高阳、刘钰、张义新

共同脚本:刘梦阳

画像来源:漠风吟公式微博

 

 

【あらすじ】

 政変に遭って逃げる麻随(まずい)の九公主と云沛/雲沛(うんはい)に献上される厄娜泣(やくなき)の娜袖(なしゅう)が知り合い、お互いの身分を交換する。そして北靖(ほくせい)領主の霍擎云/霍擎雲(かく・けいうん)と出会い、砂漠の統一に巻き込まれていく…。

 

 

 広大な砂漠では水が極度に不足し、緑地を求めて各地の部族間で争いが多発。数年後に云沛/雲沛(うんはい)、天都(てんと)、麻随(まずい)という三大勢力が形成され、小部族は生き残るため、毎年美女を献上し、政略結婚による庇護を求めた。だが、「大漠奇巻(たいばくきかん)」という奇書の出現で再び均衡が崩れる。この書を得れば最高の資源が手に入るといわれる。そこで云沛の城主・那战/那戦(な・せん)が書を得るため贅をつくした和親祭典を催して、戦乱の気配が再び漂ってきた。この時麻随の政局に異変が起き、城主の格尔热/格爾熱(かく・じねつ)が実弟・格尔劲勤/格爾勁勤(かく・じけいきん)に殺害された。娘の九公主は厄娜泣(やくなき)族の母親と共に麻随から逃れて天都へ馬を走らせ助けを求めた。

 

 北靖(ほくせい)の領主が昔の婚約を認めないと言われたとしても、これしか道はなかった。天都に着き、「大漠奇巻」を携えて謁見に来たと城門を開けてもらおうとする。だが、北靖領主の霍擎云/霍擎雲(かく・けいうん)は皆殺しにすると、矢を放させた。

 母親は矢に当たってしまい、最期の力で九公主と朶再(だ・さい)を馬に乗せて云沛へと逃げさせた。

 九公主は麻随の敵と天都への恨みを必ず血で償わせると誓った。そして必ず「大漠奇巻」を全巻揃え、厄娜泣の民を率いて生き残ると。奴隷になってでも云沛に行くと決めた。

 廉幻(れんげん)は娜袖(なしゅう)【政略結婚へ赴く公主】に和親祭典に間に合わないからと出発を急かし、厄娜泣は云沛城主の庇護を求めていると説得するが、もう少し休ませてと言われていた。その間に娜袖は逃げだした。そして麻随の九公主と会う。廉幻は自分たちは厄娜泣の和親使節団だという。

 2人は自分の考えを話し、皆の前で身分を交換することにする。麻随の九公主・格心薇(かく・しんび)と厄娜泣の娜袖・皇北霜(こう・ほくそう)はお互いの身分を交換する儀式を挙げた。2人は公主の印章と和親通牒と娜袖の令牌を渡し合った。

 黄天狂(こうてんきょう)の若问/若問(じゃく・もん)は娜袖の一隊を襲い、娜袖を連れて死風区(しふうく)に戦利品と共に帰った。 

 娜袖の顔を見た若问は似顔絵の女子とは違うと気づいた。

 格心薇は相手が誰か分からず、解放してもらうために自分は黄天狂の頭目、若问の女で格心薇だと名乗った。若问は自分が若问だと教え、格心薇を気絶させた。

 砂漠のなか、男は傷を負い、馬の飞踏/飛踏(ひとう)が倒れてしまい、途方に暮れていると、娜袖の使節団が通りかかった。皇北霜は水を10袋渡し、飞踏と主人の分だと。男は霍擎云だと名乗り、この恩は必ず…と言い終わる前に気を失った。気が付くと、皇北霜の馬車に乗っており、彼女は「大漠奇巻」を読んでいた。名も名乗らないため、警戒されていると馬車を下りた霍擎云は、彼女たちの荷物から厄娜泣族で、娜袖だとわかる。そこで恩は云沛で返すという。

 霍擎云は「大漠奇巻」が那战に奪われるぐらいなら自分が…だが不義理かもなどと考えながら娜袖の一行についていった。

 傷を手当てしてもらいながら霍擎云は、自分は行商の護衛で、任を解されてしまったから仕事を探さないと、と皇北霜に言う。皇北霜が外で賭け酒をしているのを見に行った隙に霍擎云は「大漠奇巻」を捜した。だが見つける前に皇北霜が戻ってきた。

 果儿/果児(かじ)は皇北霜に命じられても朶再にやってもらおうとする。見かねた皇北霜は全員に対し、いつから朶再に丸投げするように?と聞く。誰も言い出さないため皇北霜は鞭を持ってきた。

 出発した日から果儿が言い出したとひとりが白状したため、果儿を跪かせると、貴人には分からないと不満をいう。全ては厄娜泣の未来のため、誘惑に負けて役目を逃れるなど言語道断だと叱り、全員の気持ちを引き締めた。

 皇北霜は霍擎云に探りを入れたこと、何か企みがあると廉幻に話し、用心するように伝えた。霍擎云は水に薬が入っていることに気づいて飲んでいなかったが、深追いするのはやめておいた。

 皇北霜たちが休憩していると、若问たちが追い付いてきた。皇北霜は命だけはと言うが、若问は俺に目をつけられた時からお前は俺のものだと、皇北霜たちは死風区に連れて行かれた。

 この様子を見ていた霍擎云は隙を見て「大漠奇巻」を手に入れた。牢に入れられていた格心薇は廉幻たちと再会し、皇北霜も捕らわれたことを知る。

 皇北霜は身を守ろうとするが、酒に双果樹(そうかじゅ)という催淫の効果がある薬を盛られていた。力づくで自分のものにしようとする若问を霍擎云が刀を突き付けた。若问の左肩には梅の花の痣があった。若问は自分の命と交換に皇北霜を解放した。

 皇北霜に薬を盛った酒を飲まされた若问は牢から格心薇を連れ出していった。

 霍擎云は苦しむ皇北霜を永冬草(えいとうそう)で解毒させようとするが、それだと7日眠り続けることになる。5日以内に云沛に着かなければならないため要らないと皇北霜は拒んだ。 

 このままでは高熱で死んでしまうと霍擎云は押し倒したが、皇北霜は気丈にも断った。湖に入って自力で熱を下げようとしたが、沈んでしまう。

 同じく双果樹入りの酒を飲んだ若问は牢にいた格心薇を連れ出して…。

 霍擎云は皇北霜を助け出していた。幸いにも熱は下がっていた。皇北霜は名を名乗り、助けてもらった恩は必ず返すと伝えた。霍擎云は好きな所へ送っていくと言うが、皇北霜はここで別れようという。仲間を助けに行く皇北霜に霍擎云は取引したいと言う。手伝うから「大漠奇巻」をくれと。

 格心薇は昨夜はあなたじゃなく、私が求めた。これで若问は私の男になったと言う。格心薇は若问をからかいながら情報を引き出した。逃げたなら廉幻たちを助けに来るはずだから、事が上手くいくように若问を引き離そうと格心薇は考える。そこで麻随の九公主だと打ち明け、送っていってほしい。陸墓の財宝をあげると若问にお願いした。麻随を奪い取ってもかまわないと。

 格心薇は若问一人しか連れ出せなかった。

 霍擎云は侗巴赫(とう・はかく)を味方につけ、死風区に降伏するという。土産は皇北霜だった。朶再を殺したと思い、降伏を信じた若问の手下たちは祝いの酒を飲み、皇北霜を牢に入れた。そして作戦通りに逃げることができたが…。

 多くの者が死に、朶再も背中に矢を射られてしまう。最期に“九公主”と呼ばせてと言い、厄娜泣の曲を皇北霜に吹いてもらいながら亡くなった。生き残った仲間は廉幻と夜佩(よはい)だけになってしまった。

 皇北霜は約束通り、「大漠奇巻」を霍擎云に渡し、云沛まで送ってとお願いした。だが、皇北霜の体は限界に来ていたため、廉幻たちを先に行かせ、通牒を渡して手続きさせることに。霍擎云は翌日到着すると。

 霍擎云はなぜ厄娜泣から遠い云沛に行くのか聞く。皇北霜は麻随は心がすさみ落ちぶれ、庇護する力はない。天都は願い下げだという。

 追っ手が来たと分かった皇北霜たちは樹林近くの穴蔵に隠れた。なぜ知っているか聞かれ、昔、河床があった地形だからと言い、霍擎云は穴蔵がある知っていたのは、ただの勘だという。まだ追っ手がしつこく調べていて…。

 追っ手から逃れた2人は、和南客桟に泊ることに。皇北霜は危険だと思うが、霍擎云は灯台下暗しだという。沙曲(さ・きょく)は霍擎云に現れテンパった。客桟の者は店じまいをし、掲げてあった旗を赤い旗に入れ替えた。

 霍擎云は皇北霜の部屋の香に安神香を入れた。霍擎云は門主と呼ばれ、容豁(よう・かつ)が15年ぶりに姿を現わし、供もおらず、一人で云沛の辺境の町で語り部として生計を立てていると分かり、云沛へ捜しに行く途中に天都の隠密に襲われる。そこで捜索を頼み5日後、和南客桟で。と約束していたのだ。間者を洗い出したため、始末させた。

 赤い旗は満室で黄色い旗は営業中の意味だった。それを知った格心薇はまた野宿かと思うが、若问はそうとは限らないという。

 若问はここが莽流(もうりゅう)の諜報活動の拠点だと推測した。麻随の地図を手に入れるため、一芝居打つことに。格心薇はまだ考えていないけれど、3つ条件を聞いてと交渉した。

 沙曲は容豁は那战に捕らわれたようだと霍擎云に話し、云沛城の地図を急いで手に入れなければと考える。

 格心薇は妹役をお願いされたのに妻役を演じた。しつこく泊まらせてくれと言われ相談しに行くと、若问だと分かり警戒態勢に。霍擎云は寝ていた皇北霜を移動させた。その部屋に泊ることになり、格心薇は皇北霜の玉牌を見つけ慌てて隠した。

 目を覚ました皇北霜に霍擎云は若问がいることを知らせた。霍擎云とすれ違った若问は、店の者と同じ生地の衣を着ていることに気づき、格心薇に様子を見に行かせ、その間に麻随の地図を探した。

 格心薇と再会した皇北霜は霍擎云に友人だと紹介した。格心薇は若问と行動を共にしている理由を話した。すると霍擎云が麻随の地図は自分が持っているという。若问は地図を手に入れ、機嫌よく出発した。

 霍擎云は厄娜泣と麻随で格心薇の人相書きを確認するよう沙曲に指示した。皇北霜もこの客桟の店主が莽流だと気づいた。

 蛮狐(ばん・こ)たちは待ち伏せしていると皇北霜が現れた。蛮狐たちは矢を放ち、霍擎云の背に。それでも必死に逃げ、云沛城内に。“居雲閣(きょうんかく)”で皇北霜は霍擎云の矢を抜いた。しかし傷は深く、しかも毒矢だった。なのになぜ脈が弱らず、中毒症状も出ていないのか皇北霜は不思議に思った。

 皇北霜は衣を着させていると黒玉の玉牌を見つけ、霍擎云が莽流の門主だと分かった。皇北霜は莽流は噂通りの人たちだという。砂漠をさまよう謎の集団で各城都の機密情報を握っている。だが、各自別の思惑があるみたいだと。

 云沛城主・那战は和親通牒の受付目録を作成したと報告を受けていた。そこへ巫季海(ふ・きかい)が容豁を蔵書閣の密室に幽閉したと報告を受けた。

 皇北霜が霍擎云の看病をしていると、悪夢を見ている霍擎云にそばにいてくれと言われる。 

 

 若问は格心薇が牛肉麵を食べる姿を見ながら、公主に見えないと思う。

 皇北霜は霍擎云が残ってほしいと思っていると知りながらも、別れを告げ、感謝した。霍擎云は引き留め口づけし、君も厄娜泣も守れる、全て解決できるとまた口づけをする。皇北霜が去ろうと背を向けた時、霍擎云は血を吐いて気を失ってしまう。目が覚めた時は彼女はおらず、沙曲がいた。そして“来世で会おう”との文を渡される。

 皇北霜は廉幻たちと合流した。献上品がないと言われ、銭袋に土を入れ、着替えて城に入っていった。霍擎云が追いかけ、渡すものがあると叫び、「大漠奇巻」を返した。そして“元気で”と。皇北霜は振り向かなかった。見送った霍擎云はまた血を吐いた。

 皇北霜は自分の命を懸けて謁見させてほしいとお願いし、謁見が許された。那战は皇北霜の舞を気に入った。 

 

 霍擎云は隠し通路を探していたが、困難を極めていた。沙曲から皇北霜が冊封されたと知らされる。沙曲は皇北霜が危険だと言うが、霍擎云は彼女が選んだ道だと。

 皇北霜の他に真渠(しんきょ)族の真渠幼佳(しんじょ・ようか)と弥赞/弥賛(みさん)族の弥赞雨薇(みさん・うび)も冊封され、那战は筑俊(ちく・じゅん)から3人の様子を聞いていた。筑俊は記録書にある第2公主・雨薇の特徴とかけ離れていて、傲慢な第1公主・雨蔷(うしょう)に似ていると報告する。那战は調べて替え玉ならば殺せと命じた。

 皇北霜は雲芳閣を選んだ。筑俊はここは先主が亡くなった場所だと教えるが、気にしないと言われたことも報告した。

 沙曲は通路を見つけたと霍擎云に報告し、霍擎云自ら見に行くことにする。

 夜佩から雨薇が妹の身代わりだと分かり、打たれて死んだと知る。夜佩は皇北霜に好きなのは霍擎云で後悔していないか聞く。否定しているのを近くで霍擎云は聞いていた。

 

 若问は格心薇の玉牌を見せ、格心薇を知っている者に本物か確認し、格心薇を置いていった。人違いだと言っても祈祷師は格心薇でなくても麻随城主の血族に違いないと生贄にしようとするため、若问が助けに来てくれ、2人で暴れた。

 若问は格心薇の故郷が麻随でないと分かり、格心薇も盗賊の妻になってあげると言う。若问は格心薇を受け入れた。かのように思ったが、格心薇を縛り、ついてくるなと置いていった。部下と会った若问は死風区を失ったと知らされる。詳細を知り、侗巴赫を捜そうとすると格心薇が追いかけてきた。

 

 那战は容豁に会い、「大漠奇巻 草薬篇」を見せて秘密を聞き出そうとするが、知らないと言われる。だが、この書は容豁と兄の容若(よう・じゃく)が先主に従って書いた物だった。そして「あの時の子どもは今どこに?」と。しかし容豁は何も答えなかった。

 霍擎云は沙曲たちと容豁を捜すため、隠し通路を通っていた。霍擎云は衣装棚の中で先主が殺されるのを見ていた時を思い出した。霍擎云は隠れていると、筑俊がやってきて皇北霜に幼佳と共に那战の夜伽を…と。 

 幼佳と那战の寝閣に入った皇北霜は月のものが来てしまったと夜伽を免れることができた。周りを見渡すと「大漠奇巻」が置いてあるのを見つけ、皇北霜はそれを読んでいた。幼佳と楽しもうとしていた那战はそれに気づき、本を取り上げた。興味を持ったという皇北霜に「大漠奇巻」の質問をし、彼女の答えに満足した。

 霍擎云は酔うこともできず、機嫌が悪かった。

 

 若问は侗巴赫が帰ってくるのを待っていた。

 戻ってきた侗巴赫は若问を見て逃げようとしたができず、命乞いをするが、結局若问に殺されてしまった。

 酔った格心薇は若问にいつまで盗賊でいる気なんだと聞きながら眠ってしまった。

 若问は手下に麻随城を探るように命じ、自分と手下の多くは云沛城に向かった。そしてまた格心薇を置いていった。

 

 那战は直接皇北霜に贈り物を届けに来た。それは「大漠奇巻」の「草薬篇」と「砂丘篇」だった。那战は書の一文を読ませ、解釈を聞く。その解釈は云沛の先主・那启达/那啓達(な・けいたつ)が砂漠を遊歴したのち出した結論だった。皇北霜は野心を持っている那战が敵討ちに使えると考えた。

 霍擎云は皇北霜が夜伽の相手をしなかったことを知り、内心ホッとした。だが、容豁の行方がまだ見つけられずにいた。

 皇北霜は「大漠奇巻」を読みながら、母親の話を思い出していた。「建築篇」は麻随のどこかにあるはずで、「大漠奇巻」には隠された秘密があり、5巻揃えれば解けると。「草薬篇」は最初の巻で、双果樹の自生地についての記述が一番重要であることなどを。

 「砂丘篇」は第2巻ではないと皇北霜は分かった。そのまま寝てしまった彼女に霍擎云は織物をかけてあげて去った。

 一度見たら忘れない皇北霜の能力は、那战にとって役に立つ駒だと思われる。那战は中秋節を民と共に祝い、安らかに過ごす。夫人や官吏は祭りに参加すること。いかなる理由でも辞退してはならないと命を下した。 

 筑俊はまず幼佳に中秋節で使う灯籠の芯を持って行った。幼佳に宝飾品を渡された筑俊は機嫌を良くし、那战は夜茶が好きだと教えた。次に皇北霜に灯籠の芯を持っていくと、渡されたのは菓子だった。がっかりした筑俊は那战が好きなのは薬茶だと教えた。

 霍擎云は那战が町に出る中秋節に容豁を見つける絶好の機会だと策を進めていた。

 皇北霜は木に赤い布が結ばれていることに気づいた。これは莽流が任務に出る時に無事な帰還を願うものだと沙曲から聞かされていた。そこに那战がやってきて砂丘篇から何か分かったことはないか聞く。皇北霜は麻随の話題が上ったので尋ねると、麻随は云沛との交易と施しによって生き延びているだけだという。皇北霜は機会をうかがって探ってみようと思った。

 

 若问にやっと追いついた格心薇はついていく理由として「好きになったから」と答えた。だが若问は情を捨てたから無駄だという。それでも格心薇はついていった。云沛に着いた2人は仲良く祭りを楽しんでいた。

 

 霍擎云は皇北霜が歩いているのを見つけ、追いかけた。皇北霜は夜佩と灯籠を買い、流して願い事をしていた。目を開けると仮面をつけた男が小舟に乗っていた。皇北霜が追いかけ男の仮面を外すと霍擎云だった。2人は仮面をつけ、楽しい時を過ごす。その隣には同じく仮面をつけた若问と格心薇が。危うく若问に皇北霜の仮面を外されそうになるが回避できた。

 若问は皇北霜が那战の夫人になったことと、祭りに来ていることを知った。若问と格心薇は箱に入ったら消えるという秘術を披露すると聞き、格心薇が試してみる。見事格心薇が消えて、若问は褒めた。 

 皇北霜は巫季海(ふ・きかい)将軍たちに見つけ出され、霍擎云は姿を消した。

 那战は容豁も宴の席に同席させ、云沛の繁栄を見せつけた。霍擎云は容豁救出作戦を進める合図を送った。若问も準備を整えていた。

 祭りが始まり、演武の披露が始まった。皇北霜は演者が霍擎云だと気づいて驚く。危険だと察知した皇北霜は那战に5杯の薬茶を献上した。すると若问が襲撃の合図を送ったため、霍擎云は撤収の合図を送り、作戦を中止することにした。お互いに合図を送ったのは誰だ?と思いながら。

 那战に褒美を聞かれた霍擎云は皇北霜の薬茶を飲みたいと言い、急須を皇北霜に返す際にある物も渡した。

 巫季海は滅多にない緑地の接収ができたから両夫人に手合わせを行い、3番勝負で勝利した夫人に緑地を得ることにしてはどうか、母方の部族に住処を与えられると提案した。

 霍擎云は黄天狂を怪しみ、居場所を突き止めるよう指示。そして容豁は血色がよかったから地下牢ではなく日の当たる場所にいると推測した。

 皇北霜は一人になり、霍擎云に渡された物を見て笑った。それには“想你(君を想っている)”とあった。

 巫季海は昨日の口笛は盗賊で、容豁のために来たのだと考え、盗賊を丁重にもてなすことにする。那战も誘き出してやろうと。

 若问は莽流が拠点にしている茶館を突き止める。格心薇がいないことに気づいたが、まず茶館に行き門主を呼び出した。霍擎云は若问に襲撃するには武器が必要だと、云沛の武器庫を管理している秦夺/秦奪(しん・だつ)を教えた。そこで若问は女を捜したら帳消しだとした。

 格心薇が目覚めた場所は妓楼・酔香楼(すいこうろう)だった。若问に売られたんだと言われた格心薇は逃げようとしたが…。

 霍擎云は笛を吹き、気づいた皇北霜も笛を吹いた。だが姿を現わさずに霍擎云は去った。そこに筑俊がやってきた。手合わせのために希少な刺繍糸を持ってきたと。霍擎云は皇北霜の前に姿を現わさないが、自分の存在を伝えていた。

 皇北霜の刺繍糸が消えてしまった。 

 廉幻に町に買いに行かせたが、どこにも売っていなかった。幼佳の仕業だ。廉幻がつまづいた木が“解馬樹(げばじゅ)”だと気づいた皇北霜は、根を掘り起こし皮をそぎ、細く裂いて糸にしようと考えた。しかし大変な作業だった。それを見ていた霍擎云は寝静まったあとに一人で作業を行い。最後に皇北霜の手を手当てした。

 皇北霜は霍擎云に会い、質問していく。だが、夜佩が来たため帰ってもらった。

 刺繡を完成させた幼佳は勝ったも当然だと考えていた。那战も大いに喜んだ。一方皇北霜の作品は粗末な腕当てだと評したが、皇北霜の話を聞いて装着した。そして結果は引き分けにした。この結果に幼佳は不満だった。

 若问は格心薇が酔香楼に売られていたことを莽流から聞き、助け出した。

 沙曲が霍擎云に厄娜泣で格心薇の絵を見せると、娜袖だと答えたこと、麻随で確認したら、城門で死んだのは九夫人だったことを報告した。霍擎云は2人が身分を取り替えていたことを確信した。そして自分が皇北霜の母を殺したんだと。

 酔香楼では使用人に扮した若问が秦夺を案内した。格心薇を一目で気に入った秦夺は2人きりになり早速楽しもうとするが、 

若问が助けに入って事なきを得た。若问は秦夺を何度も殴った。

 

 寝ている皇北霜を見ながら霍擎云は“オレは最も君を愛する資格がない”とそばにいられる立場ではないと去ろうとした。だが、皇北霜に引き留められる。皇北霜は解馬樹で作った防具を渡すが、霍擎云の様子がおかしいと感じた。 

 巫季海は蔵書閣と祈年閣の兵を移動させ、寺院に置く手配をした。

 次の料理対決に向けて、幼佳は真渠の料理人を呼び寄せ、皇北霜は那战の好みを探らせた。

 皇北霜は那战に刺繍対決の件で謝罪した。勝つために良い面だけ説明したと。解馬樹に適した場所を探すには気候篇がなくては無理だと言うと、那战は気候篇は自分が持っているという。

 

 若问の髪を整える格心薇に若问は強がるなという。

 秦夺の管理する武器庫の場所が分かり、動くことにする。若问は格心薇にここを黄天狂の拠点にしてみろという。若问は警備が厳しすぎると悩んでいると、隣に座った客たちの話で一計思いついた。真渠の料理人として腕前を見せた若问は、幼佳に満足してもらう。

 皇北霜は廉幻と夜佩に味見してもらうが、2人は厄娜泣の料理より断然美味しいと参考にならなかった。那战が食べ慣れている味を作っても意味はないと、料理書を手に入れるため、蔵書閣に行く。

 霍擎云は蔵書閣で云沛310年の記録を見つけた。当時、3日3晩燃えたのにと思っていると「大漠奇巻」を見つけた。そこに皇北霜がやってくる。梯子から足を踏み外したが、霍擎云が受け止めた。そこに那战が来たため、2人は隠れた。那战と巫季海は隠し部屋に入っていった。

 隠し通路があると分かった皇北霜は霍擎云に最近来ないのは自分のせい?と聞いていると、若问がやってくる。皇北霜は一緒に行ってあげるといい、口論する。霍擎云は若问は君の手に負えないと言うが、皇北霜は優しくされたり冷たくされたりするため嫌味を言い、もう来ないでという。皇北霜は隠し通路の出入り口を捜して塞ごうと廉幻たちに捜させた。

 若问は霍擎云を尾行し、蔵書閣に入ったが、隠し扉を開くことはできなかった。霍擎云は容豁をようやく見つけ、連れて逃げようとしたが、目の前には巫季海が。 

 霍擎云は容豁を隠し部屋に戻し、巫季海と戦うが、追い詰められてしまう。だが若问が逃げる隙を作り、霍擎云は雲芳閣の庭園まで逃げて倒れてしまった。皇北霜は霍擎云だと分かって助けた。刺さった矢には毒が塗られていた。

 那战は血痕から雲芳閣に逃げたと考え、皇北霜を訪ねた。皇北霜の機転により何とか那战を帰すことができ、霍擎云の手当てをした。霍擎云は自分は危険を冒してまで守る価値はない、善人ではないと言うが、それは自分が判断することだと皇北霜はいう。

 那战は盗賊を逃がして怒っていた。那战はやはり雲芳閣が疑わしいと思うが、今夜容豁を地下牢に移せと命じた。

 皇北霜は今回も毒による異変が起きない霍擎云は毒の耐性が?と考え、完治するまで留まらせた。そしてあげた防具を常に着用するように言い、嫌なら返してと伝えた。

 若问は塩辛い料理を作り、幼佳を怒らせていた。そこへ那战が。若问の手を見て怪しんだ。

 霍擎云は覇酒という百毒に効くが、常人なら1杯で3日は酔う酒を飲んでいた。子供の頃から飲んでいるから毒に耐性ができたという。不味いが生きるためには飲むしかなかったと。子どもの頃の話をした。家はなく、両親はいないと言うと皇北霜は謝った。皇北霜も両親はもういないと言う。霍擎云は謝ったが、皇北霜は謝罪の本当の意味を知らなかった。霍擎云は傷を負ったのは容豁を助け出そうとして、若问に助けられたことを話した。

 皇北霜に関係を断ちたいならハッキリ言ってと言われた霍擎云は、お互いに使命があるからそれぞれの道を歩まないと、という。

 皇北霜は分かったと言い、酔いが回ってしまった。そして霍擎云の顔を温めてあげると押し倒した。

 酔った皇北霜は霍擎云がいると安心する、いないと心に穴が開いたようだという。彼女の言葉に霍擎云は涙を流した。

 

 格心薇は酔香楼の女将に130人以上の妓女たちは攫ってきたと白状させ、店の権利書に署名させ自分のものにして酒楼と黄天狂の拠点にした。

 若问は皇北霜が一緒に行くと言ったのは霍擎云に聞かせるため?と本心が分からなかった。そこで幼佳に素性を明かし、協力させることに。 

 

 霍擎云に昨日のことを覚えているかと聞かれた皇北霜は覚えていたが、自分の言った言葉が恥ずかしく覚えていないととぼけた。

 若问が蔵書閣に忍び込んだ盗賊だと思った幼佳は、機転が利く者を厄娜泣に送って皇北霜の内情を探らせることにした。

 狼头/狼頭(ろうとう)が格心薇のそばで若问の居場所を口を滑らせてしゃべってしまい、また騙されたと格心薇は怒った。

 

 皇北霜は霍擎云に試食してもらうが、不得手なものがあると安心したと言う。だが自分の妻になる人は毎日おいしい物が食べられると。

 那战は雲芳閣を見張らせていた。出入りはないが、毒矢を食らった者は順調にいけば今夜が峠だと聞く。皇北霜は夜佩たちから侍衛や射手が多いと聞き、動こうとする。だが、那战がやってきた。

 那战は皇北霜を誘うが、皇北霜は理由をつけて7日待ってほしいという。那战はあの夜のことは見逃すと鎌をかけると、何も知らないと潔白を証明しようとする皇北霜に冗談だと言い、今夜が無事過ぎれば緑地と気候篇を与えると言い、床に向かった。だが、手から出血し那战の体についてしまった。那战は大罪だと言い、夫人としての自覚がかけているという。皇北霜は夫人はそれぞれ役割があり、自分は「大漠奇巻」を語る者。最後の誇りを守らせてとお願いした。

 那战は皇北霜が云沛に来た目的を聞き、「大漠奇巻」を読み解けば、厄娜泣の平和は保証するとした。そして今日から妻ではなく、ただの協力相手になると言い去った。

 霍擎云は蔵書閣に書写し終えた気候篇を沙曲に戻させた。沙曲は自分と初めて会った時の事を霍擎云に思い出させた。那战に復讐するために。

 沙曲は麻随から霍擎云に頼まれた菓子を買って戻ってきたが、盗賊の一団を討った話をする。その一団は幼佳の者だったと。持っていた文を見せた。それには皇北霜は偽りだと。

 霍擎云は皇北霜に「大漠奇巻」の気候篇の写しを渡した。

 君が欲しくて喜ぶものならあげると。

 皇北霜に盗賊の一団が持っていた文を渡し、莽流がついているから大丈夫だと安心させる。若问が来たことを知った霍擎云は彼に会いたかったが、皇北霜は今は争わないでほしいと隠した。

 若问は皇北霜に自分と来ないとお前らの秘密が暴かれると脅し、霍擎云を助けたのは俺が殺すからだと言う。すると那战もやってきたため、若问は隠れたが、そこには霍擎云が。

 那战は約束通り気候篇を渡しに来た。皇北霜は解馬樹が大量にある麻随を攻めてはどうかと提案した。だが実行できないという。皇北霜は復讐に那战は使えないと判断した。

 幼佳は若问に料理対決に勝たせてもらおうと必死だった。若问は幼佳に皇北霜の寝閣を見に行かせる。

 霍擎云が沐浴していると幼佳が雲芳閣にやってきた。夜佩が沐浴中だと部屋に入るのを拒むと、勝つための秘策を練っていると勘違いし、皇北霜も帰るよう促したが、ずけずけと入っていく。そこで皇北霜は霍擎云を沈めて隠した。

 若问は麻随の政変は云沛と関係がありそうだと考えていた。皇北霜の様子を聞いた若问は余裕だった。

 厄娜泣に緑地を与えるために霍擎云は皇北霜と那战の元厨師の谷(こく)を訪れ、那战の好きな料理を習いたいとお願いするが人違いだと断られる。霍擎云は強硬手段に出ようとするが、皇北霜が止めて別の方法を探すことに。だが、庭で育てている藿叶/藿葉(かくよう)、熱を下げる薬草を見つける。皇北霜は土壌の通気性が悪いから生育が良くないと話していると、谷が話しかけてきた。

 谷は那战が好きだった千絲貴(せんしき)を2人に作った。それは麺だった。その帰り、2人は身分を忘れ、普通の人のように過ごした。

 簪を贈られた皇北霜は霍擎云に「出会ってくれてありがとう、今日のことは一生忘れない」と伝えた。霍擎云は遺書を託し、自分が死ぬまでは開けないでと頼んだ。そして最後の贈り物として格心薇を連れてきた。若问を連れ出させるためだ。

 皇北霜は麻随城で極楽鳥を飼い慣らしていたから用がある時に放つと、自分に文を届けてくれると格心薇に伝えた。もう麻随城に行くことはないという格心薇に、皇北霜はすぐに行くことになるという。

 皇北霜が大きな箱を持って帰ったのを見た若问は考えて…見に行った。食材の魚が入っているのを見て酒を入れて帰ろうとしたが、格心薇に絡まれた。若问は1年でここを自分のものにするという。

 料理対決の日。食材の魚は死んでいた。若问は格心薇が料理を作るのを見ていた。

 千絲貴を作ったのは皇北霜だと知り、なぜ酒の匂いがするのか聞いた那战は、その答えに満足した。そこへ巫季海が、油断した隙に盗賊に緑地を奪われたと報告しに来た。皇北霜は那战が自分を警戒していると感じた。

 黄天狂の動きを知った霍擎云は麻随の情報を流してやることに。麻随の上が変われば、云沛を牽制できる勢力が増えるからだ。

 雲芳閣に戻ると若问がいて、那战たちが一芝居打ってくるとは、とぼやいた。皇北霜が目的を果たす機会は永遠に訪れないとも。無理に連れて行こうとする若问に皇北霜は囲碁で大局を持ちかけた。対局で信頼できるかどうか見極めるという。

 麻随城を攻めてと皇北霜は言う。これは自分の望みではなく、若问の望みだと。麻随を奪えば云沛や天都にも対抗できるからだと。若问は半月で奪うから迎えに来るという。

 幼佳が侍女と若问を始末したらどうかと相談しているのを格心薇は聞いていた。

 巫季海は秦夺が酔香楼で殴り殺され、鍵を奪った盗賊に武器を強奪されたと那战に報告した。若问ら黄天狂が云沛にいることを知った那战は彼らの動きに目を光らせておくよう指示した。

 報酬にしては持っていくものが多すぎると文句をいう幼佳に、格心薇は若问はそういう男だという。

 若问はお前の残していくと格心薇に笑顔で言った。 

 格心薇は幼佳に若问のことは那战に内密にしないと命が危ないと忠告していった。しかし幼佳は報告することに。幼佳は若问の名を出さずに、嫁入り道具を料理人に奪われたと訴えた。

 雨が降るなか、皇北霜は霍擎云から、数日前砂漠で宮殿を見た者がいて仙人が空を飛んでいたという奇妙な話を聞いた。皆は天からの吉兆だというが、皇北霜は悪兆だ、蜃気楼だという。

そして疫病が蔓延するかもと予測した。

 洗衣坊の女たちが流行り病にかかり、感染力が強い病で使用人の大半が倒れたと那战は報告を受けた。そこで那战は各府を閉鎖し、許可なく外に出てはならないとした。

 これを知った皇北霜は症状を確かめに行き、傷寒病だと診た。霍擎云は感染源が水だと、排水路が必要だと気づいた。排水路については莽流が何とかすると。それと同時に容豁も捜す算段だった。

 皇北霜は感染者たちの看病に。

 巫季海が容豁の地下牢に水が入ったから急ぎ移さないと、と那战に報告した。霍擎云は皇北霜の隠し扉を開けようとしたが、開かないため廉幻たちに理由を聞くと、薬を研究しているから誰も近づくなと言われたと。廉幻は隠そうとしたが、夜佩が那战が洗衣坊の使用人を殺すと皇北霜は助けに行き、7日以内に根絶させると誓約をしたと打ち明けていると、中から物音が。皇北霜も感染していた。

 云沛の名医は、皇北霜は短期間に薬を多用して五臓に毒がたまっていると診た。名医は霍擎云が天都の貴人だと見抜き、天都の至宝・氷蟾(ひょうせん)をもらうという。皇北霜を救える薬はそれだけの値打ちなのだと。

 目が覚めた皇北霜と霍擎云は語り合った。自分たちの未来も。2人とも涙を流しながら。皇北霜は「大漠奇巻」を読んで見つけた秘密を書いた文を霍擎云に何かの役に立つかもしれないと渡した。

 皇北霜は自分の素性を明らかにし、云沛に来た目的も話し、眠った。

 沙曲が氷蟾を持って帰ってきた。名医は氷蟾を使って薬効を増強させるという。そして皇北霜は目覚めた。霍擎云は云沛を離れようというが、皇北霜は2人ともまだ使命が終わっていないと拒んだ。感染した者たちは皇北霜の薬で全快していった。

 隠し扉の向こうに移動させられていた容豁を巫季海は無理やり連れ出した。巫季海の正体は霍擎云だった。 

 実は前から霍擎云は皇北霜と変装と城主令状などを用意していたのだ。霍擎云は容豁に云沛周辺の小部族から天都に寄せられた救援状を見せ、那战の悪事を教えた。霍擎云は自分の本当の身分を唯一知る容豁に、詔書を見つけるため力を貸してほしいとお願いした。だが在りかを知っているのは容若だけだと。容若はが姿を消して15年経っていた。

 容豁を連れ出されたことを知った那战は、警備の兵を殴り殺した。そして巫季海に全ての城門を閉じて城中を捜索させ、このことを知る者は殺させた。筑俊から麻随の救援要請の文を受け取った那战は、文を燃やした。

 

 若问たち黄天狂が麻随城に向かって攻めていたのだ。若问はさすらう盗賊ではなく、自分たちの国を作ると宣言した。

 麻随では黄天狂の勢いを止めることはできない、だが云沛からは救援の返事が来ないことで話し合っていた。使者を云沛に遣わす案が出て、占别(せん・べつ)が名乗り出た。黄天狂にも親書をと提案する者が、华羽/華羽(か・う)将軍の親子関係が悪くて暗衛司の副使でもある2人の娘を送り、隙を見て…。もし娘に何かあれば华羽将軍は若问と対峙するから都合がいいと…。

 

 皇北霜は隠し通路を使って霍擎云に会いに居雲閣へ行っていた。容豁を救出した霍擎云は云沛に残る理由がなくなったため、一緒に来ないか誘うが、皇北霜は自分の使命はまだだからと断った。これは霍擎云を守るためでもあった。

 料理人に扮していた者の似顔絵を見て、那战は若问だと分かった。だが、容豁を連れ出したのは?と調査を続けさせた。

 占别に那战は援軍はかえって状況を悪くするだけ、麻随が不利になると慎重に検討するとした。

 体よく断られた占别は皇北霜が麻随の九公主だと分かって声をかけるが、皇北霜は人違いだと。しかしこのやり取りを幼佳の侍女が聞いていて、幼佳が占别に会いに行った。

 幼佳は真渠から援軍を送って時間稼ぎしてあげるから、その代わり占别に“皇北霜は麻随の九公主だ”と那战に言ってほしいと。九公主が欺瞞の罪に問われると断るが、幼佳の説得に占别は…。

 

 攻めに苦戦し、格心薇は水源を断てばいいと…。そこに麻随の使者がやってきた。和議のために女と領土と辺境の地も割譲するという。2人の娘は若岚/若嵐(じゃくらん)と绯问/緋問(ひもん)と名乗った。若问の者だから若问の名から取ったという。格心薇は2人を追い出そうとするが、若问は自分の天幕に呼んだ。若问を殺そうとする2人は捕らえられた。

 格心薇が麻随の九公主だと知った华羽の娘たちは、父は格尔劲勤/格爾勁勤への忠誠を拒み、自分たちは父を守るために従順なフリをしていたことを話した。华羽は九公主と奸臣を一掃することを願っていたと。それを聞いた格心薇は便乗しようと考えた。

 占别の存在は危ないと考える霍擎云は皇北霜を連れ出そうとするが、皇北霜は考えがあり、占别の弱点も知っていた。皇北霜は霍擎云にあることを伝え、祭酉節(さいゆうせつ)の前に済ませてとお願いした。

 祭酉節の宴で幼佳の計画が実行された。厄娜泣の果儿が黄天狂から逃げ出したと言い、皇北霜の素性を暴露した。廉幻と夜佩は彼女は厄娜泣の娜袖だと証言した。そこで果儿は占别に証言させようとする。  

 だが占别も九公主ではないと証言した。皇北霜自身も自分は厄娜泣の娜袖だと。那战は果儿に問い詰め処刑した。那战は皇北霜に何者でも気にしない。欲しいのはお前だと伝えた。

 占别は霍擎云に母親を解放してもらいに向かった。霍擎云は那战は援軍は送らないし、主が変わるのもそう悪くないと言い、判断を誤らなければ母親を返すと伝えた。巫季海は霍擎云の後をつけた。

 幼佳は那战が皇北霜を擁護したことに不満だったが、逆に禁足されてしまう。巫季海は不審な人物が雲芳閣の庭で姿を消したと報告した。男の特徴を聞いた那战は天都の密偵から得た肖像画を見て霍擎云だと分かった。何度もすれ違っていたと気づき怒りを露にした。

 格尔劲勤は麻随の城印を渡し、命乞いした。だが殺されると思った格尔劲勤は格心薇を人質に取って逃げようとした。姪ではないと言われ、格心薇はあくまでも自分は麻随の九公主だと言い張った。

 

 霍擎云は皇北霜の復讐の相手が天都に向くと考えた。麻随が黄天狂の手に落ちたことを知った皇北霜は喜んだ。

 隠し通路が那战に見つかってしまった。それを知らない皇北霜は霍擎云と一緒に行くことを話し、明日居雲閣で会おうと話をしているのを那战に見られてしまう。

 廉幻と夜佩は皇北霜についていこうとしたが、皇北霜は2人を自由にした。

 霍擎云は皇北が来るのを待っていた。皇北霜が地下の隠し通路を出ると、那战が待っていた。那战は皇北霜に1年前に格尔劲勤からの文の内容を教え、天都での出来事を聞いたと。そして天都の北靖領主の名は霍擎云だと…。

 皇北霜は霍擎云を刺した。自分に近づいたのは全て策略だったのかと。皇北霜が全てを知ったと分かった霍擎云は自分を八つ裂きにしても構わないが、とにかく云沛から出るんだと言うが、聞く耳を持たない皇北霜は更に刺して霍擎云を池へと落とし、矢を放たせた。

 那战は皇北霜を信じ、今まで通り協力相手だと伝えた。

 巫季海は池を捜索したが、死体は見つからなかった。川沿いを捜索中、居雲閣が莽流の拠点だと分かったと。那战は霍擎云の別の顔があったのを知る。そして隠し通路を塞いだ。 

 

 格心薇は若问に麻随をちょうだいという。自分の家だからと。若问は目の前の女が格心薇ではないことは分かっていた。格心薇も若问にバレているのは分かっていて、皇北霜は麻随に何の感情もないと自分たちが身分を取り替えた話をした。格心薇は若问のいる所が帰る場所だと伝えた。

 霍擎云は天都で目が覚めた。沙曲が独断で連れ帰ったという。防具がなければ死んでいたと言われた霍擎云は自業自得だと。霍擎云は自分の母は天都の华明/華明(かめい)公主なのに、云沛や天都の者は自分を知らないと疑問を容豁にぶつけた。

 容豁は华明公主と先主が知り合った経緯を話し、华明公主が難産で命を落としたこと、公主の願いが権力争いから息子を遠ざけることだったと話した。そして動くべき時が来たら、犠牲を払うことを恐れてはいけないと助言した。

 

 15年で云沛が一大勢力になったことは那战は喜ばしかった。云沛の城主の座は強者に与えられるものだと。巫季海も那延兴/那延興(な・えんこう)が生きていても取るに足らないという。天都から霍擎云が生きて戻ってきたとの知らせが来た。容豁も天都で保護されていると。那战は機をうかがって動くよう天都へ連絡させた。更に北漠が混乱に陥っているから鸪劾/鴣劾(こがい)族に火に油を注がせた。

 大漠344年。麻随は滅び、若问が城主に。黄天狂兵団を護城軍とし、新号を汾天(ふんてん)と定めた。

 

 2/2漠風吟 偽りの公主、熱砂の愛/漠风吟に続く。

 

 

 

 DUST~十三年前の追憶~(原題:尘封十三载)観ました。  ネタバレ注意!犯人分かっちゃいます。

 画像来源:尘封十三载公式微博

 

 4/5DUST~十三年前の追憶~/尘封十三载はこちら↓

 

 

 

 

 1998年。

 派出所に異動した卫峥嵘/衛崢嶸(ウェイ・ジョンロン)は胡海霞(フー・ハイシア)が糖尿病で倒れて病院に運ばれてしまったと連絡を受けた。卫峥嵘は壮壮(ジュアンジュアン)に「お前のママに謝る。許してもらえたら、また一緒に住もう」と言い、壮壮が喜ぶのを胡海霞はベッドの上で聞いていた。

 卫峥嵘が家でご飯を作っていると、ポケベルが鳴り、壮壮が読み上げた。“事件が起きず特捜班は解散した。本当に武小文(ウー・シャオウェン)が?師匠元気ですか?”と。卫峥嵘はポケベルの電池を抜いた。しかし卫峥嵘は犯罪心理学の本を読んでいた。陆行知/陸行知(ルー・シンジー)の影響か?

 

 

 そして時は流れ、2010年。

 吕/呂(リュー)はDNAが非常に似ていたため、別の検査もしていた。すると親子指数が99.9%だった、この犯人は当時の犯人の息子だ、と断言した。  

 

 

 吴嘉/呉嘉(ウー・ジア)の体には虐待された痕が多数あった。

 吴嘉の家は捜査範囲内の区域にあり、飼い猫を探している女性から見つけたら連絡をとチラシをもらった。吴嘉は車を運転しごみ箱に黒い袋を捨てた。その中身は、飼い猫のミーミーだった。

 23「失乐园/失楽園」

 陆行知たちは吕の話に衝撃を受けた。霍(フオ)局長は方向は間違っていたが、無駄ではない。当時の容疑者に成人している子どもがいる者を調べ直そうと指示した。

 陆行知は卫峥嵘を連れて杨漫/楊漫(ヤン・マン)の学校へ向かう。陆行知は吴嘉を疑ったのだ。だが、吴嘉は来ていなかった。そこで吴嘉の資料を無理言って送ってもらおうとしているのを吴嘉は陰から見ていた。卫峥嵘は杨漫に家に帰り、自分たち以外が訪れても鍵を開けずにいるようにと伝えた。

 杨漫が急いで家に帰ると派出所の警官が到着していた。家の中を捜したが安宁/安寧(アンニン)はおらず、パソコンには文字が…。

 杨哲/楊哲(ヤン・ジョー)の存在を忘れていた陆行知は、間違いだったと謝り、杨哲に帰っていいと。杨哲はなぜ杨漫と別れたか聞くが、陆行知は別れていないと即答した。

 吴嘉で調べたが、該当する者はいなかった。

 杨漫が安宁が家にいないと局にやってきて、パソコンに残した“出かけるけど心配しないで”と書かれた画面を見せた。

 安宁は吴嘉が運転する車に乗っていた。陆行知は捜しているのがバレたと考える。吴嘉の資料には名前以外消されていた。ケータイを持っていない安宁と連絡を取るとしたらQQだと考えたが、パスワードが分からなかった。陆行知がデスクトップにあった画像を開くと動物がたくさんいる中に安宁がいる画像だった。杨哲はそれを“快楽の園”だと言い、名画の一部だと。絵について説明する。市図書館で催された作品展で展示されたと。陆行知は恐らく1995年、莫兰/莫蘭(モー・ラン)の事件が起きた年に展示されたのだと考えた。

 “快楽の園”の中に杜梅(ドゥー・メイ)、王楠楠(ワン・ナンナン)、柳梦/柳夢(リウ・モン)と王楠楠のチェリーの髪飾り、薛红/薛紅(シュエ・ホン)、家具展示場の城、仮面を見つけた。この作は“Hans Bredero(ハンス・ブレデロ)”が描いたもので、HBの謎が解けた。杨漫は吴嘉が犯人だと分かり、大きな衝撃を受けた。

 卫峥嵘は吴嘉の画像を見つめて、张山山/張山山(ジャン・シャンシャン)だと…。张山山で調べると吴嘉の顔写真で身分証が出てきた。张山山、1987年7月2日生まれ、住所は白晓芙/白暁芙(バイ・シャオフー)の住所だった。だが既に人の手に渡っていた。

 张司城/張司城(ジャン・スーチョン)は1998年から2008年まで都市建設組織に勤務。がんを患い退職。住所不明だった。张司城が測量士だと聞き、杜(ドゥー)は昨日の捜査で奴を見た人がいたと、確認してもらうことにした。

 张司城のことはあまり自信ないと言うが、张山山のことはすぐに分かり、この棟の3階に住んでいるという。だが、昨夜大きなスーツケースを持って出かけたと。部屋を調べると防音壁が施されている部屋があった。また柳梦だと思われる絵や調査報告書が张山山の部屋から出てきた。死体検案書は白晓芙の物を盗み見たんだと。出てきた写真から卫峥嵘は、张司城と张山山は似た境遇で育ったんだろうと推測した。

 齐莎莎/斉莎莎(チー・シャーシャー)が助かり、犯人は吴嘉だと確認された。吴嘉は南江通信の契約社員で、昨日社用車を借りたと、監視カメラから安宁が乗っていることも分かった。QQのパスワードが分かり、最近の連絡先に“失乐园(失楽園)”と。チャット記録にあった塔とは、“瞰江(カンジアン)塔”だと分かり、陆行知たちは車を走らせた。

 車中で卫峥嵘は张司城はなぜ2人を絵に模して殺したのか考えていた。陆行知は何かの刺激で抑えきれなくなる。婚姻や仕事が上手くいかず一歩を踏み出すと。卫峥嵘は「なら张山山は?理屈に合わない」と。

 夜中にバイオリンを演奏する音が聞こえたと聞き、塔に駆け上がったが、誰もおらず、楽園も見えなかった。だが、卫峥嵘が松やにを見つけ、陆行知は安宁が来ていたと確信する。地図を見ながら陆行知たちは池を2か所見つけ…。 

 

 

 吴嘉は安宁を池のほとりに連れて行き、夜が明けるのを待った。

 24「警徽/警察バッチ」

 陆行知は王楠楠と薛红の境遇が似ている。殺人犯の父を持つ张山山がどんな目に遭っていたか。だから普通の感情が理解できず、ストレスの吐き口を欲した。と。苦境から助けるために殺したと、安宁に対しても同じ考えかもと話した。卫峥嵘は安宁には父親がいて幸せだと否定する。他にも柳梦の髪を現場に残したのは、昔の事件を再捜査させるためだと思う、犯人は张司城だと伝えたかったのでは?と陆行知は考えた。でも矛盾する。王楠楠の時は冷静だったのに、薛红の時はなぜ怒りを爆発させたのかと。

 杜たちが向かった池には誰もおらず、池も小さくなっていると連絡を受けた。陆行知たちが池に着くと合羽を着て仮面をつけた吴嘉が待っていた。吴嘉は安宁はまだ死んでいないと言い、スーツケースに証拠品を置き、火をつけようとライターを取り出した。

 张司城は変な人だったと吴嘉は言い、去年死に際に白晓芙をバイクで追いかけて白晓芙が事故に遭い死んだこと、バイクが転倒して片腕が不自由になったこと。だから人を殺せなくなったと。その代わりに汚い欲望を全て自分にぶつけてきたこと。张司城が死んで自分も人を殺したいと思っていると気づいたことなどを話した。やっぱり自分も悪魔なんだと。

 吴嘉は安宁の境遇を知って羨んだし、怒りも覚えた。彼女は善人に囲まれ、自分はなぜ悪魔の手に?と。张司城が死んで张山山も消えた。「僕は吴嘉=无家/無家ウー・ジア(家無し)だ」と。薛红を殺して後悔し、もう殺したくない。安宁のように自分で心の傷をゆっくり癒したいという。捕まりたいと願う気持ちとバレるのが怖い気持ちがあって支離滅裂だと。

 家に帰りたいという安宁に、吴嘉は安宁の実の父親は犯罪者で社会のクズで、実の母親も夜の店で働いていた汚い女だと教え、いつか自分もクズの娘だと気づくと言い、安宁を傷つけていた。

 杨漫が家に帰ると…。

 吴嘉は卫峥嵘になぜ自分を訪ねてこなかったと言い、母親の死を卫峥嵘のせいにする。卫峥嵘は跪き「张山山、母親のためにも自首するんだ」と叫んだ。

 吴嘉は傷ついた安宁を殺そうと思っていたが、安宁は「実の両親のことは、それが本当であっても気にしない。悪夢なんか置き去りにして高く飛べばいいって言ったじゃない。今は家もあるし、両親もいるから幸せだし、将来もずっと」と言い、泣きながら車から降りてバスに乗って帰っていった。仕事帰りの作業員が多くいて、吴嘉は安宁を引き留めることができなかった。

 张山山は「卫峥嵘、意気地なしめ!」と言い、ライターに火をつけたため、卫峥嵘は銃を撃った。

 杨漫は家に戻っていた安宁から何があったか全部聞いた。安宁は陆行知には話せなかった。だが、泣きながら甘えた。

 卫峥嵘は胡海霞に壮壮から警察学校を受けたいと聞いたが、別に止めない。心配するのは将来の嫁だと。卫峥嵘が何をしていたのかも知っていると、なぜ隠したの?好きにすればいいと言われる。そして捜査はよく歩くからと、卫峥嵘の足に合う靴を用意して履かせた。卫峥嵘は何も言わず胡海霞を抱きしめた。

 

 杨漫は陆行知の制服のネクタイを締め、ボタンを留めてあげていた。胡海霞も卫峥嵘のボタンを留めてあげ、帽子を被せた。

 郭胜利/郭勝利(グオ・ションリー)を殺した2人が捕まったから曲振祥(チュー・ジェンシアン)も終わりだと霍局長は小明(シャオミン)に教えた。事件が解決し、写真を撮ろうとした時、局の門前に多くの人たちが集まっていた。姚乐/姚楽(ヤオ・ロー)や马成群/馬成群(マー・チョンチュン)たちだった。

 陆行知たちは彼らの礼に答える形で敬礼した。

 

 卫峥嵘は元の仕事に戻り、図書の管理だけでなく、街にも出ることにした。

 陆行知から吴嘉が明日処刑になることと、頼みがあると言っていると連絡が来た。頼みとは自分の遺骨をあの池のほとりに埋めてほしいとのことだった。

 卫峥嵘はもし白晓芙が死なずに一緒に暮らしていても同じことをしただろうか?と陆行知に問いかけた。人の本性はなかなか変わらないが、全てじゃないと、陆行知は理想を語った。

 

 2012年。

 陆行知は杨漫と安宁を連れてあの池のほとりへと出かけた。安宁はあの夜のことを話しだした。陆行知は安宁と杨漫の手を取り、霍局長たちとの食事に向かった。

 それぞれ家族を帯同し楽しくテーブルを囲んで乾杯した。

 

 

 最後のセリフと映像はちょっと要らなかったかな。プロパガンダはいらない。面白かっただけに残念。

 安宁は陆行知たちの子として育って本当に幸せだと思う。もし施設に連れていかれていたら、ひねくれていたかもしれない。でも本当に2人の子としてバイオリンを習われてもらえて、2人から愛情を注いでもらったから、真っすぐな子に育ったんだと思う。

 

 若い頃の卫峥嵘と現在の卫峥嵘、若手刑事の頃の陆行知とベテランになった陆行知が演技派の2人によって演じ分けられていて、焦り、苦悩、苛立ちなどの感情表現が観ている側にも伝わってくる感じでよかった。にしても97年の卫峥嵘って決めつけがすごいし、自分の経験しか信じないし、誰に対しても威圧的だし。白晓芙は彼のどこを気に入ったんだろ?

 

 白晓芙はなぜ通りに出るのに走っていたんだろうと思っていたけど、なるほど。追いかけられていたシーンがここに繋がるんだと納得。でもなぜ彼女が出かけると分かったのだろうか?

 

 

【主要登場人物紹介】

卫峥嵘/衛崢嶸(ウェイ・ジョンロン)役

陈建斌/陳建斌(チェン・ジェンビン)  1970.6.27生まれ  178㎝

代表作:爱的就别想太多(原題)、甄嬛传(宮廷の諍い女)、三国(三国志 Three Kingdoms)

 

陆行知/陸行知(ルー・シンジー)役

陈晓/陳暁(チェン・シャオ)  1987.7.5生まれ  180㎝

代表作:云襄传(ユン・シャン伝~江湖 復讐の嵐~)冰雨火(氷雨火~BEING A HERO~)、梦华录(夢華録)

 

杨漫/楊漫(ヤン・マン)役

啜妮(チュオ・ニー)  1990.5.30生まれ  168㎝

代表作:无所畏惧之永不放弃(原題)、无所畏惧(原題)、无间(原題)

 

白晓芙/白暁芙(バイ・シャオフー)役

左小青(ズオ・シャオチン)  1977.6.25生まれ  167㎝

代表作:南来北往(南来北往~鉄道の守護者~)、上阳赋(上陽賦~運命の王妃~)、烈火军校(烈火士官学校~ステキ男子とイケメン女子~)

 

曲振祥(チュー・ジェンシアン)役

王骁/王驍(ワン・シャオ)  1978.5.4生まれ  178㎝

代表作:暴风眼(暴風眼-特命捜査官-)、三生三世枕上书(夢幻の桃花~三生三世枕上書~)、三生三世十里桃花(永遠の桃花~三生三世~)

 

郭胜利/郭勝利(グオ・ションリー)役

谭凯/譚凱(タン・カイ)  1972.1.13生まれ  180㎝

代表作:沉默的荣耀(沈黙の栄耀)、人民警察(原題)、燕云台(燕雲台-The Legend of Empress-)

 

武小文(ウー・シャオウェン)役

张亦驰/張亦馳(ジャン・イーチー)  1991.1.7生まれ  182㎝

代表作:七根心简(原題)、燃烧吧!废柴(原題)、司藤(半妖の司藤姫~運命に導かれた愛~)

 

胡海霞(フー・ハイシア)役

刘海涛/劉海涛(リウ・ハイタオ)  1976.1.10生まれ  167㎝

代表作:余烬之上(原題)、白色月光(白色月光~愛した人の隠顔~)、天盛长歌(鳳凰の飛翔)

 

张司城/張司城(ジャン・スーチョン)役

喻恩泰(ユー・エンタイ)  1977.11.3生まれ  176㎝

代表作:雁回时(雁回時~貴女の誉れ~)、卿卿日常(卿卿日常~宮廷に彩る幸せレシピ~)、白色月光(白色月光~愛した人の隠顔~)

 

杨哲/楊哲(ヤン・ジョー)役

郑奇/鄭奇(ジョン・チー)  1984.8.4生まれ  183㎝

代表作:朝雪录(朝雪録~女医復讐記~)、唐朝诡事录之西行(唐朝詭事録第二季-To the West-)、星汉灿烂(星漢燦爛)

 

【エンディング曲】杨宗纬  〈平凡的我〉