深夜の車の中で
ユミを抱きしめ…
長いキスを何度もしていた…


ユ)これ以上ユミに
  オニイの事…
  好きにさせないでよ…

俺)こんな事した俺が…
  嫌いか…?

ユ)あき姉に…悪い…


それ以上はユミに言わせないよう…
唇でふさぐとユミは馴れない舌を
絡ませてきた…


ユ)もっと…
  好きになっちゃうから…
  好きになってもいいの…?


俺の初めての二股が始まった…



一方…所属する劇団内では
次回公演に向けて
新人を募集することになった

ニューフェイスが数名入団したが
その新人の中に16歳の女子高生がいて
将来は主役候補の感性を持つ
芝居の上手い女の子がいた…

この女の子の魔力に
いつしか俺は取り付かれてしまった…



あきことのこの時の子供は
結局ダメだったが…
結果は関係なくあきこと
本当に結婚してもいいと思った…
あきこのご両親に謝りたかったし…
あきこが電話で母親を出してくれた…
俺は真剣に詫びた…

本当は家に行きたかったけど
あきこがそれを拒んだ…

あきこは親の事や兄弟の事…
俺はたくさん彼女について
知りたい事はあったけど
家族のことは余り話しを
してはくれなかった…

それでもある日あきこの
父親が新宿で事務所を持ち
同じ新宿内で移転をするという
話しを聞いてあきこ経由でお手伝いを
させて欲しいと志願した…

あきこと付き合ってから
二年後に父親を紹介してもらった…
あきこの父親は弁護士だった…

(げげっ…弁護士…)
(何かあったらヤバイじゃない…)
(何も心配事ないけど…)


そんないい関係が
あきことは3年続いた…