苦しみであれ喜びであれ、生命は望んでいるようになります。







これもバガヴァットギーターの中に書いてあることです。
私は遠い昔にこれを経験していたのです。



『求めていることは必ずくる』

この言葉はクリシュナ様がよく言います。



今日はこの意味がわかった出来事を思い出したのです。





私はかつて大手の美容関係の会社で働いていました。

その当時、私は営業で全国をまわっていました。



全国をまわっているとその支店や責任者の方での対応は全く違うのです。

居心地のよい支店、そうでない支店と色々ありました。

居心地の悪い支店は二度と行きたくない気持ちになりますが、それも仕事だと割り切りますが、私には必ず行く支店がありました。





何故、毎月その支店に行くのか・・・

その支店の責任者を私は『パッタン』と呼んでいました。これは私とその彼女にしかわからないことなので、敢えてパッタンと書きます。





初めてパッタンの支店に私が行くと、『お忙しい中、本当にありがとうございます。』と私を会社の人間なのにお客様の様なおもてなしをしてくれました。

パッタンは私の滞在期間の1週間はその地方の美味しいお店や、観光スポットに案内してくれたり、仕事以外でも本当に私によくしてくれました。

次の支店に行く時には新幹線のホームで二人して涙したのをよく覚えています。





次の機会にパッタンの支店に行くと、パッタンはずっとホテルでは疲れるでしょうと言って自宅に招いてくれて手料理を食べさせてくれたり、お疲れでしょうからと言って入浴剤を数種類用意してくれたり・・・またまた、私によくしてくれました。

私はパッタンの支店の為ならともちろん数字は頑張りますが、数字も彼女が望むお客様の気持ちを考える営業を徹底してやりました。

私たちは数字ではなく、みんなが楽しく働ける環境だけを意識して過ごしていただけだったと思います。その結果が数字だったのでしょう。

ですから、その支店が1位なのは当然の結果だったのだと思います。

それも、量ではなく質を追求した結果。







私はパッタンに質問したことがあります。

『どうして、私にこんなによくしてくれるの?』



私が数字を作るからでしょうか?いや、違うと感じたから彼女にその質問をしたのです。





パッタンは答えてくれました。

『最初に来てくださった時に、アルジュナさん(私をアルジュナにしておきます)は睡眠時間もほとんどなく、私の支店の為に一生懸命頑張ってくれました。それで、今までない1位が私もスタッフも嬉しいのはもちろんですが、凄く楽しかったです。

だから次に来て下さる時には、アルジュナさんに私が出張中に不快に感じたことを、少しでも快適に過ごしてもらいたかったんです。』





私はその言葉を聞いて、心の底から嬉しかった。

パッタンの為になることなら何でも頑張りたかった。

だから、数字以外のことでも率先して頑張りました。





パッタンの支店は毎月12日でしたが必ず行っていました。
営業数字が結果ですから、もちろん数字が行動の結果です。
他の支店は数字の為に頑張りますが、パッタンの所ではパッタンが喜んでくれること、パッタンが笑ってくれること、パッタンの周りが喜んでくれることが私にとって何より嬉しいことでした。

行動の結果を書くなら、パッタンは昇進し、私は会社で2番目に多いボーナスを手にしていました。

唯一、本質で仕事をしていた時だったと今になって感じます。







クリシュナ様がいつも言う
『求めていることは必ずくる』
『アルジュナの中にも誰の中にも全てあるのです』
私にもあったことを実感できた、素敵な経験です。



そして私は考える。

少しの知識のある今の私なら、もっと多くの支店でこの行動ができたはず。と・・・







クリシュナ様は

『気付いたとき、過去さえも変えてしまう』と。

知識とは私を強くしてくれる素晴らしいものです。






大いなるものにゆだねて~私のアルジュナへ  


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