みなさんにとって【有機野菜】とは

どのような存在でしょうか?

 

 

「自分や家族の身体の健康を守るために

必要不可欠」なもの?

 

 

それとも、

「こだわりのブランド農作物」

何となくおいしそうだし体にも
良さそうだけど

高くて家計を考えると選べない・・もの?

 

 

「有機野菜という言葉は聞いたことが
あるけれど

そもそもよくわからない」という方も
いらっしゃるかもしれません。

 

 

 

何を隠そう、私自身

自分が親となり子どもの食の
安全を真剣に考えるまで

あまり理解していませんでした。

 

 

 

管理栄養士として

病院食の献立作成、野菜や果物の
発注・納品業務をしておりましたが、

 

学校でも、病院でも

「食品成分表」を基に

栄養計算はするけれど

 

農薬のことや添加物のことを

学ぶ機会はなかったんです。

 

 

 

限られた予算があるので、

食材を選ぶときに優先されるのは

「値段」と「見た目」

もちろん試食もしましたが、

有機と食べ比べる機会はもちろん

ありません。

 

 

安全性を考えるという発想は

全くと言っていいほどなかったのが

現状でした。

(現場を離れて12年経ちますが

おそらく変わっていないだろうと思います。)

 

 

 

 

 

今、学ぶ機会があること

心からありがたいと思っています。

 

 

 

 

今日は広島県神石高原町の

有機農家さんを訪ねて

実際に畑を見せていただき、、

直接お話を伺うツアーに

参加させていただきました。



 

たくさんの学びの中から、

特に心に残った3つをシェアさせて

いただきます。

 


 

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①有機野菜の強さと感動の味の秘訣

 

②「慣行野菜(化学肥料や農薬を使って
作られた野菜。普通に手に入る野菜の
ほとんどがこちら)」とはこういうもの

 

③学校給食有機化への課題と「人」をつなぐこと

 

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①有機野菜の強さと感動の味の秘訣

 

有機農家さんの畑を見学させて

いただくのは初めてのこと

だったのですが

 

 

まず、驚いたのは

同じ場所に色々な種類の野菜、

そして

雑草もボーボー生えていたこと!





 

雑草=邪魔物

というイメージありませんか?

作物の成長を妨げるから

とらなきゃいけない、

みたいな。

 

 

 

有機野菜は強い。

だから雑草には負けないのだそうです。

 

 

 

雑草は生えていても問題ない

どころか!

暑い夏は日差しから守り

寒い冬は霜から守る働きも

してくれるそう♪

 

 

大根を抜くときに、雑草が

土を落としてくれる、なんて利点も
あるとのことでした^^

 

 

 

 

有機野菜が強いのは、土が良いから!

土に良い菌が入っているから

野菜が強くなるのだそうです。

 

「土を匂ってみてください」と

手に乗せた土を嗅がせて

いただいたのですが




炭のような、何だか落ち着く
好ましい匂いなんですよ!

黒朴(くろボク)土壌、と呼ばれるそうです。

 

 

 

 

どの菌をどの割合で混ぜると

よく育つのか

すべてデータ化し、研究の上で
作られていると聞いてびっくり。

 

 

父親の代から続けられている

農家さん、

「有機だからといって、虫食いや

形が悪くてもよいとは思わない。

おいしくて、形もよくて

採算もとれるようにしていきたい」

と、熱く、語ってくださいました^^

 

 

 

それぞれの畑で味見させていただいた

 

ミニトマト

ほうれん草

かぶ

ビーツ

 


 

口に入れて噛んだ瞬間

 

 

もうね、感動でした。

 

全っ然違う!!!!!

今まで食べた野菜の中でも

最高のおいしさでした。

 

 

甘いんです。

そしてジューシー!

 



畑から抜いて、側を流れる川で

洗って食べされてくれた

かぶは、まるで果物のよう。

 


ほうれん草も、生でそのままで

えぐみが全くない。

ボウル1杯食べられそうなほど。

 

 

 

 

そうそう!

自然に生息しているイノシシが

畑をきれいに耕していることも

面白かった!


すぐ近くにある慣行野菜を作っている

畑には全く入った形跡がないんです。

 

イノシシも、よい土をわかっているんですね。

 

 

 

②「慣行野菜(化学肥料や農薬を使って
作られた野菜。普通に手に入る野菜の
ほとんどがこちら)」とはこういうもの

 

慣行(かんこう)野菜、ということばも

私にとっては聞きなれないものですが、

 

スーパーなどで普通に手に入る野菜や

給食、病院、飲食店などの野菜のこと。

これらはほぼ化学肥料や農薬を使って
作られています。

 

 

 

今でこそ、体や脳に悪影響のあるつくり方が

なぜ当たり前に行われているのかと

思いますが、

 

 

 

「形がそろってきれいなものがいい」

「年中安定して手にしたい」

そういう欲求をしてきた、

もしくは

何も知らないまま
政府が勧める通りにしてきた
のは

私たち大人なんですよね。

 

 

 

有機農家さんの言葉に

ドキッとさせられました。

 

「化学肥料で大きく育てられた野菜は、

サプリメントや栄養剤で
無理やり大きくされたのと

同じこと」

 


 

以前、他の農家さんが言われていた

言葉を思い出しました。

 

 

 

「本当なら、ゆっくり愛情かけて育てて

6年生にしていくところを、

 

1年生に栄養剤を与えて体だけ6年生の
大きさにしたのと同じ。
中身は未熟な1年生のまま」

 

 

 

どちらが私たちの身体によいかは、

一目瞭然ですよね。

 



(「のらぼう菜」という野菜を収穫、

お土産としてたくさんいただきました♡)

 

 

③学校給食有機化への課題と「人」をつなぐこと

 

学校給食オーガニック化についてのお話も

伺いました。

 

色々と複雑な部分があり
公にはできないのですが

 

 

決して無茶な遠い夢ではなく、

一歩一歩進んでいるところも

ある。希望を見せていただきました。

 

 

 

課題はたくさん。

私もまだまだ勉強ですが、

ひとりひとりが事実を知って

1人では小さな力かもしれないけど

それをたくさん集めて

大きな力に変えていくこと。

 

 

 

 

最後に。

 

有機農家さんはそれぞれ自身の

やり方をお持ちなので

同じ地域でされていても、

なかなか協力し合うことが難しい

現実があるそうなんです。

 

 

 

でも、こちらの神石高原では、

「オーガニックandメディカル七福神」として

まとまって活動をされています。

 

(七福神・・・元々7人の
山と石高原町の異業種のメンバーが

飲み会の席で「やろう!」と盛り上がって

始まったとのこと。素敵なネーミング♡)

 

 

 

ここに至るまでは苦労もあったとのこと

ですが、今うまくまとまっている秘訣を

教えてくださいました。

 

 

 

目的が同じだという共通認識を

持つこと。

七福神さんの目的は
「医食同源」

 

 

 

それから、

全部丸ごと相手を認められなくても

いい。

 

1つでも、同じキーワードを

見つけたら

そこをしっかりと繋いでいくこと。

 

 

 

 

人と人をつなぐコーディネーターが

必要なんですね。

 

 

 

 

心に残ったことば

「野菜作りは人づくりから」

 

今回直接お会いして、

野菜のおいしさに

作る人のお人柄って

絶対関係あるなと思いました。

 

 

 

皆さん、とっても穏やかで

優しい笑顔で

何より野菜への愛情、

野菜作りへの真摯な姿勢を

じんじん感じたからです。

 

 

 

神石高原町、広島市内から

車で2時間程度。

有機農法の見学なども歓迎との

ことです^^

 

 

 

ご一緒させていただきました皆さま、

たくさんの学びや発見をくださった

農家の方々、

本当にありがとうございました!!

 



今日の学びを今後に繋げるために、

今、自分にできること

考えて一歩ずつでも動いていきたいと

思います。

 



※お写真は、広島市内で

バランス生活

「地球にやさしい料理教室」を

主宰しておられる

岡野陽子さんが撮影したものを

お借りしました(^^)


どの写真も野菜のみずみずしさ、

生命力あふれる力強さが

伝わってステキ❤️

掲載を快諾してくださり

ありがとうございました😊