26日の新興市場は、総じて買い優勢の展開となった。JCOMを筆頭に時価総額上位の主力株が総じて堅調に推移。また、分割権利落ちを迎えた鉄人化計画、アスカネット、アプリックス、ガンホー、クリーク&リバー、一六堂には買い注文が殺到。相次いでS高し、相場を下支えした格好だ。

 ただ、ジャスダック平均が3日ぶりに高値更新したとはいえ、新興市場が活況に推移しているようには思えない。個人投資家の投資家心理を反映する直近IPO銘柄が相変わらず冴えない動きをしているうえ、相場全体が反発したにも関わらず、売買代金は前日を下回るなど、市場エネルギーの乏しさは如何ともしがたい。相場反転には、売買代金の増加(ジャスダックでは1000億円程度に回復)が不可欠だろう。