16日の新興市場は、買い優勢の展開となった。引き続き、時価総額上位の主力株が堅調に推移し、Jストック指数は6日続伸。冴えない動きが続いていた直近IPO銘柄もほぼ全面高となるなど、新興市場への投資マインドも徐々に改善しているようだ。特に、快進撃を続けるブロードバンドバンドタワーの時価総額は、遂に1500億円を突破。サイバーエージェントを一気に抜き去るなど、株価の動きだけを見ると4月の萌え相場を演出したガンホーの姿と重なって映る。現状では、周辺銘柄への波及はないが、どこまでこの相場が続くのか注目される。 
 これまで市場エネルギーの乏しさを懸念していたが、この日は三市場とも売買代金が急増した。前日比で、ジャスダック市場は31%増、マザーズ市場が10%、ヘラクレス市場は34%増と商いが回復している。東証1部に流出した資金が再び新興市場に戻ってくるのか、暫く注視したい。