12日の新興市場は、売り優勢の展開となった。週半ばからの「小型株→大型株(東証1市場)」という資金シフトが続き、軟調に推移する銘柄が目立った。好業績観測のソーテック、上方修正発表のアップルインターなど、個別で好材料が出た銘柄は大きく買い進まれたものの、市場への影響は限定的一方、これまで快進撃を続けてきたブロードバンドタワーが初の下落、上場2日目のクロップスが急落したのを筆頭に直近IPO銘柄の下げが厳しい。 直近IPO銘柄の株価動向は新興市場の相場を測るうえで、一つのバロメータになりうるが、ここに来て初値を下回る銘柄が相次いでいるのは気掛かりだ。ジュピターテレコム、イートレードなど、時価総額銘柄に復調の兆しが見え始めたのは唯一の救いか。