9日の新興市場は、全面高となった。前日の前場で大底を確認し、後場から反発基調に転じていたが、この日はその流れを受け継ぐ格好となった。楽天を筆頭に時価総額上位の主力株は軒並み高、これまでの相場押し下げの要因となっていた直近IPO銘柄でも急反発する銘柄が相次ぎ、投資家心理は好転した。
 暫くの間は今回の調整で大きく売り込まれた銘柄を中心にある程度の戻りは期待されよう。ただ、業績下方修正銘柄のシコー技研、大幅減益決算発表のスパークスが下げ止まらないなど、業績不振銘柄への買い意欲は乏しいと思われるだけに注意したい。