こんにちは、どれみですウインク

さて先日、東京都の出生率が0.99というニュースをみました。

 

 

これは国を存続することに対して危機的状況と言えるのではないでしょうか(素人考えです)

 

そもそも、子供を出産する以前に生涯結婚をしない選択をする人が増えている現状びっくり

結婚したくてもどのように出会えばよいのかわからず、恋人を作る段階での足踏み状態の人が多い

 

↓は財務省のコラム(2022年のものです)

https://www.mof.go.jp/public_relations/finance/202201/202201l.pdf

 

結婚とは、本人同士が仲良く一緒に暮らすのみではなく、そこには後継者問題が絡んできます。

現代ではその気風が薄れています。生まれ順に関わらず結婚は自由ですが、明治から昭和初期の家制度が制定されていた時代は家系を継承していくことがその家に生まれたもの(特に長男)にとっては責務でありました。

 

さて、ご存じの方もいらっしゃると思いますが、算命学では「天中殺」と言われる生まれながらに定められた個人の宿命があります。よく使われるのは天中殺の時期に新しいことを始めてはいけない、と言う部分ですが、他に家系の継承にふさわしい生まれかどうか(人格ではありません)を見極める重要な核となる部分も含まれています。

 

詳しい説明は省きますが、家制度時代は戸主(最年長の男親)の許可がないと結婚はできず、家の存続のために家督相続人(長男)がその家の財産全てを相続し、必ず「嫁」を迎え、男子を授かり、次の代へ繋いでいくことが責務とされていました。

 

寅卯や申酉の各天中殺は家系の継承運とされており、午未は継承しても後が続かない、子丑は自分色に家系のカラーを変えて継承する、辰巳、戌亥は家系から飛び出していく天中殺であると説かれています。(宿命天中殺の解釈は省きます)

 

よって、長男が辰巳や戌亥天中殺であった場合、本来は生家を継がない方がその人の人生を全うできるのですが、家制度時代はそれはできず、苦しみながらも家系を繋いでいった方も多数いらしたと想像できます。

 

算命学は古代中国春秋戦国時代に、軍略として重用された運命学ですから、国の存続を担うような重要な場面で威力を発揮してきました。

それゆえに、家系(家を一つの国家とする)というものに重点を置く側面があります。

誰が家を継げば家系は次の代へつつがなく継承していくのか・・・

その理論の中で、天中殺期間での結婚はタブー視されているのです。なぜならば、天中殺婚では結婚の継続が難しい、思うように家系を継承できないと考えられているためです。男子が生まれにくい、生まれたとしても家系を継げない事情ができるなど。また、男子が生まれなかった場合は、非嫡出子(正妻以外の子)も認められていたため、その子が男子なら家督を継ぐことができたという背景もあります。

 

男子を産めなかった妻は傷つき居場所をなくしたかもしれませんね。結果、婚姻関係を続けていくことが困難であったことは想像に難くないです。

また、男の子が無事に生まれたとしても、それが逆に夫婦に様々な不安をもたらす原因となることが懸念されていました。

 

このように家制度時代は結婚とは家系を存続させるためのものである、と言っても過言ではなくらい、女性には何も権限がなく、いかに男子でつないでいくかが重要だったのです。

 

しかしながら、現代では婚姻は自由であり、長男だから家を継がなければならないということもないため、子供の有無も自由、住む場所も職業も自由です。

逆に言うと、継承運の天中殺を持つ長男が家を出ていくことも自由であり、それはそれで宿命に反してしまい、生きづらさを感じる原因となることもあります。

 

そして、出ていった子供は核家族をつくり、共働きで家計と育児を支えるのが現代の主な家族です。生家とは異なる道を歩きはじめ、生家に住み続けるものはいなくなり、空き家が増えています。その結果、事業者や農家では後継者がおらず、親の代で事業は終わってしまうケースは増えています。

 

 

核家族の増加と天中殺での結婚が絡み合うのか証明できるわけではありませんが、最近では天中殺で結婚しているカップルは多く見受けられます。

 

天中殺婚は子供が授からないというわけではありません(他の要因も考慮します)。ただ、家系を継承してほしいのに、子供のうちの誰も継承しないケースは天中殺婚に一因があるのではないかと私は考えてしまいます。(天中殺婚の影響を受けないケースというものもあるのですが、ケースバイケースなのでここでは説明を省きます。)

 

もし、家系を継承していく必要があるなら、自分たちや子供は天中殺期間での結婚を(上記のような理由があるため)避けた方が無難です。

これはスケジュールの問題ですから、避けようと思えば避けられるわけです。

 

以上は家系の後継者問題について大まかにお話ししましたが、

継承する必要がなければ、スケジュールの都合上やむを得ない場合は、天中殺期間での結婚も進めるしかないでしょう。

すでに天中殺で結婚してしまったという方も、悲観する必要はなく、

実際には、算命学においては天中殺婚よりも、結婚の「ご縁」を含む「位相法」がより重要視されています。

 

お二人の間に「ご縁」がしっかりとあれば、天中殺で結婚しても、お互いに思いやりながら隠し事をせず、役割を全うしていけば結婚生活は続けられるでしょう(健康問題やケンカは多くなるかもしれませんが)。

「位相法」とは結婚のタイミングをみる方法です。こちらは良いタイミングで結婚すれば、多少ご縁がうすくても長続きするという考え方です。

 

いずれにせよ、何事もスタートする時期が重要で、そこが良い時期ならうまくいくという考え方です。

天中殺の時期は何事もスタートすることには適しませんが、がんじがらめにならないように柔軟に考えることも必要です。