こんにちは、どれみです
先日ケンミンショーで、群馬のおっきりこみと
山梨のほうとうのバトルを拝見しました。
おっきりこみは醤油ベースでお肉が入り、麺がほうとうより幅が広く(3センチくらい)、
ほうとうは麺の幅が1.5センチくらいで味噌ベース、お肉は入らず、代わりにかぼちゃが入ります。
群馬県民はほうとうを「甘い」(かぼちゃが煮崩れて)とか言ってましたが、
結局、どちらもほめたたえて終わりでした。
煮込んだ麺類はいずれにせよ、おいしいですよね
「うまいもんだよ、かぼちゃのほうとう」
という決まり文句?みたいのがあって
山梨県民の伝統食です
実は私は山梨県でも郡内地方出身で、
甲府盆地がある国中地方とは文化的にいろいろ違います
(画像お借りしました)
黄色に色付けされた「国中地方」はほうとうが頻繁に食卓に上がりますが、
私が幼いころはほうとうを家で食べた記憶がありません。
それは、母親が県外出身だったせいもあるのかもしれませんが、
店舗でも、当時はほうとう専門店はなく(今は河口湖などの観光地にはありますが)
うどん屋さんでもほうとうがあるお店が少なかったような気がします。
なので私がほうとうを認識したのは成人してからになります。まあ、名前ぐらいは聞いたことがありましたが、とにかく食卓には出たことがありませんでした。
ケンミンショーで放送した通り、国中の人は頻繁に食します。(郡内の人も食べてたのかな、うちだけかな)
ほうとうに「お」をつけて「おほうとう」と呼ぶ方もいらっしゃいます。
嫁ぎ先の姑もそう呼んでいました。けっこうなカルチャーショックでした。
もうひとつ驚いたこと
かつ丼と言えばとんかつを玉ねぎと汁で煮込んで卵でとじたものですよね?
わたし、甲府に来た当時、職場の出前で「かつ丼」を注文したことがあるんです。皆さんの分も。
当然、職場の皆さんは煮込んで卵でとじたものを注文したと思っていたようです。(絵を見てこれと言われたそれが私の中のかつ丼でした)
しかし
届いた「かつ丼」はご飯の上にキャベツの千切りととんかつそのものが乗ったものだったんです煮込んでない
甲府を含む国中地方では、煮込んで卵とじの一般的なかつ丼のことを
「煮かつ丼」と呼ぶのです
それを知らなかった私は出前の電話口で(当時は電話注文)
「かつ丼3つお願いします」となんの疑いもなく注文したもんだから
届いた「かつ丼」(みんなは煮かつ丼を注文したつもり)をみてびっくり
勉強になりました。
ケンミンショーではお寿司に甘だれをあらかじめ塗っておく「甲州寿司」も紹介していましたが、こちらも郡内ではあまりポピュラーではないような気がします。
海なし県の山梨は戦国時代のような昔々、海から新鮮な海産物を運べないため、しょうゆ漬けにしたり(煮貝)、すしネタにたれをつけておいしくいただけるように工夫をしていたようです。
海に対するあこがれが強いからなのか、お寿司屋さんの割合は人口10万人当たり29.5店と全国第1位を獲得しております(H28年地域の入れ物寿司店数の都道府県ランキングより)
人口80万人しかいないのにどんだけ寿司好きなのか
今から都心や県外に出る皆さま、煮かつ丼はかつ丼です