さて、一日中、小雨が降ったり止んだりの日曜日、午後は久しぶりに娘とテニスをしてきました。まだまだ娘には負けなくて一安心です。
さて、昨晩の「オールスター感謝祭」で、AKB40thシングルがテレビ初披露でした。
昨年同様、今年もSKEメンバーは参加できず・・
スケジュールとはいえ、何とも嫌な気分ですね。
まあ、それは置いといて、テレビ用の16人選抜でのパフォーマンスでした。
なるほど、乃木坂に寄せてきたと言われれば、そうかもしれないですし、久しぶりのダンスナンバーと言われば、それもまたうなずけるものです。
ただ、「命は美しい」を上回るかといえば、そうでもないですし、「最高難度」のダンスかと言われれば、それもまた首をかしげます。
AKB選抜で、この手の楽曲、ダンスで私が真っ先に思い浮かべたのは、「風が吹いている」です。
この23rdシングルにしても、当時は、そのパフォーマンスにやや物足りなさを感じたものです。
それでも、昨晩の40thのそれと比べると、迫力があるなと思わざる得ません。
懐古厨である事は隠しませんが、何か、これじゃない感が少しあります。
良い曲だと思いますし、歌詞にも訴えるものがもちろんあります。
当然、年末の栄冠を取りに行く勝負曲ですので、出来の悪いはずがないわけです。
センターのぱるるを始め、選抜メンバーの表情も良いです。
止まっている時の、ぱるるの表情、存在感はとても目を引きます。
それなのに、このもう一つ壁を突ききれない感じはなんだろう。

ダンスについては全く門外漢の私が、何を言っても説得力がないのですが、なんだか忙しいように見えてしまう印象です。
手、足、首、とても細かな複雑な動きが終始忙しく続きます。
その割に、ポジションチェンジは少ないので、当然、動線といいますか、メンバーの移動距離は極めて短い。
だから、16人選抜の割に、とてもまとまりがなく、躍動感に乏しいフォーメーションに感じてしまいます。
ここが、頻繁にポジションチェンジを繰り返し、あつゆうWセンターの縦の動きにも迫力のある23rdと大きく異なります。
また、テイストが似ていると言われる「命は美しい」と比べても、同様です。
乃木坂11thの場合は、動と静、いや静というより動きを止めている瞬間を上手く使っているように感じます。
加えて、センターをより際立たせるという確信的なフォーメーションという点でもその違いは鮮明です。
特に、ここ最近の乃木坂が推し進める、センターソロボーカルの仕掛けはかなりの部分で成功していると言わざるを得ません。
ぱるるの単独センターに、異存はありません。
今のAKB選抜で、純AKBメンバーを単独センターで立てるのであれば、彼女は最適なメンバーです。
ただ、「希望的リフレイン」でも見られた、パフォーマンスの好不調の波が大きいのが気になります。
また、決してダンスで引っ張るメンバーでもありませんし、歌で聴かせるメンバーでもない。
彼女の良さは、その抜群のルックスであり、女優系メンバー特有の雰囲気のある存在感です。
なので、彼女を単独センターに置くならば、周りのメンバーが思い切り躍動感を出して、彼女を盛り立て、際立たせる演出、ダンスフォーメーションが必要です。
その点、今回の40thは、大きなポジションチェンジをする事なく、極めて限定的なものに終始します。
全体的に、その場にいての、ユニゾンが多いフォーメーションですので、今回の細かい振りが特徴的なものだと、より全員が揃う事に意味があります。
そう考えると、やや準備不足だったかなと、と感じました。
また、せっかくの単独センターですから、ぱるるの独特な存在感を十分活かしきる事も必要でしょうか。
単独センターだからこその、攻撃的な陣形を期待したかったですね。
それは、ラストのフォーメーションに見て取れます。
参考のために、AKB40th、23rd、乃木坂11th、SKE17thのラストの陣形を比較していみます。




こうして見ると、Wセンターですら、何とかピラミッド型の陣形を敷いています。
久しぶりの野心的な1トップです。
もう少し、ぱるるを信じて、攻めても良かったかなと思いました。
ただ、その為には、センターを支える周りのメンバーの資質が問われる事ではありますが。
前作も含め、何かを変えよう、という意図は伝わります。
新しいスタートを踏み出すための混沌とポジティブに捉えるくらいがちょうどいいのかもしれませんね。
いずれにしても、フルメンバー、フルサイズでの披露を待ちたいと思います。