もう少し涼しくなるかと期待したのですが、9月第一週もなかなかの残暑です。
さて、そんな残暑も吹き飛んだのが「城恵理子卒業発表」です。前回の記事でとりあげたばかりで、残念の一言です。
SKEでも、卒業の連鎖は止まりませんが、今回の城さんクラスの超有望メンの卒業は、やはり大きな衝撃です。
ここ数ヶ月の彼女の感情の揺れは、誰もが危うさを感じていたことでしょう。しかし、それでも、鳴り物入りで加入、チームMセンター、近い将来のNMBの顔として、また次世代AKBのエース候補の1人として、まさに秋元Pの肝いりで王道を歩んでいたはずの、超推されのホープが、まさか!という驚きです。
本当に学業だけの問題であれば、賢い選択をした、と受け流す事も出来よう。ただ、どうしても彼女の場合はそれだけではないと思ってしまう。だってそうでしょう。チームMお披露目時に、彼女は「センター」ポジに対するキラキラした決意を語っていたのですから。
ダンスが上手いとか、握手人気とか、選挙順位とか、目に見えるわかり易いものより、人を惹きつける「何か」を持っているからこそ、秋元Pの目にとまったのでしょう。
本人だけが、その「何か」に気付くことが出来ず、信じる事が出来なかったのかな?本当に残念。
今回の城さんの卒業発表で、重大な問題点が2つ、明らかになりました。
1つ目は、NMB48が最も失ってはいけなかった生え抜きのセンターを無くしたこと。
城恵理子を手離したということが、どれだけ大きな損失かNMBファンは果たして気付いているだろうか。確かに今は、山本彩がNMBを代表しているように見えるが、それは短期的な事。決して彼女ではNMB48の象徴には成り得ない。
そもそも、早期の起ち上げ、成功を義務付けられたNMB運営が取った戦略は、即戦力メンバーのオリメンによるスタートダッシュ。その代表が、山本であり、渡辺、山田の3トップです。そして、2期生で将来の、真の意味でのプロパーである若手メンバーを加入させている。
もちろん、その中心は城恵理子です。ただ、NMB48の成功=山本、渡辺、山田の3トップ人気、の構図が鮮明になり、特に2トップは年少メンバーにとっては、そびえる山となった。
ただ、前述したとおり、山本、渡辺はあくまで助っ人に近い即戦力メンバーであり、一定の人気も定着したこれからこそが、本当の意味でのNMB48の起ち上げだったはず。そしてその中心が、城恵理子であり、彼女を中心にした年少メンバーがある意味、オリメンの位置付けだったのでは?
その意味では、これからの城恵理子の歩み、成長曲線こそが、NMB第二章になるべきだったのです。大切に育ててきた、将来のNMBの「顔」であり、「象徴」になれる唯一の存在に去られてしまったわけです。
前田敦子しかり、松井珠理奈しかり、そのグループの「象徴」は、そのセンター自身の歩み、成長そのものだと思います。
城恵理子を失ったNMBのダメージは、時を経るごとに大きくなると思われます。
そして2つ目は、この48プロジェクトにおいて、有望年少メンバーを育成するシステムは存在しないという事。
これは、珠理奈が苦しみ続けた、いや今も苦しんでいるかもしれない。この48グループでは、年長メンバーと年少メンバーの格差が壮絶。まさに無差別、48kg以下の柔道選手が78kg超の選手に挑むようなもの。育つ前に、潰されてしまう。
年少メンバーの育成システムとしては、破綻している。城恵理子という、現在48グループの中でも最上位に位置する有望若手メンバーにして、よもやの挫折。
これで明確になったのは、年少メンバーが育つには、そのメンバー自身の強烈な「個」の力が必要であるということ。そして、そのメンバーを見守る大人メンバー(友人、ライバル)の存在、最後に最も重要なのはそのメンバーが勇気づけられるファンの大きさ(数)だと思っています。
奇跡的に松井珠理奈は、それらが整っていたことに加え、一期生としての自負もあった。これらは前田敦子も同様。それを考えると、城さんは少し気の毒に思います。
ただ、城恵理子という、期待のホープが身をもって、この48グループの弊害を示してくれた。ここから、運営サイドが何を学ぶのか、また学ばなければ有能な若手メンバーはほとんど壊滅状態です。
夢をあきらめていない、ということなので、まだどこか、別のステージで復活してくれるといいですね。
こうなると、前回の記事で城さん同様に言及した、もう一人の生え抜きセンターも心配になってきますね。そうです「乃木坂46」センター・生駒理奈さんです。
こちらは生駒さん、星野さんのフォローを早急に考えないとNMBと同じ轍を踏む事になりかねません。もっといえば、HKTの兒玉さんは大丈夫なのか?新陳代謝のない組織はやがて綻びます。今、手をつけないと、城さんの卒業が浮かばれない。