『ぼくら』との出会いは小学5年生の春だ。そこから3年の月日をかけて、シリーズの全巻を読破した。意地汚い大人たちを、個性豊かな仲間と協力してやっつける『ぼくら』の姿は爽快で、のめり込むようにどんどんとハマっていった。
この本に出会わなければ私は、小説を好きにはならなかっただろう。小説を好きにならなければ、それ以外の多くの書籍を、もはや活字すらも敬遠する人生を送っていたであろう。
私の文化的興味関心は読書を通して生まれてくるに等しい。
この本は私の原点なのだ。
作者の宗田理先生には感謝してもしきれない。
ありがとうございました。
心よりご冥福をお祈りします。