今日は、台風が来てるので家でおとなしくテレビを見てます。
昨晩やっていた、サイエンスZERO がん根絶も夢じゃない!がん幹細胞 最新攻略
という魅力的なタイトルだったので録画しました。
「がん幹細胞」というのは、普通の癌細胞と違ってしぶとく、
抗がん剤でも死にません。
 
これがあるから、何年もたってから再発するのですが、そのがん細胞の親玉みたいなものをどうやって殺すか、という方法がいくつか紹介されてました。

一つ目は、すでに他の病気の治療に使われている薬を使う、というもので
副作用の点で既に何十年も使われてきた薬だから、かなり早いスピードで臨床試験まで進んでるってことでした。


もうひとつは、ウイルスを使うというもので、遺伝子を操作して治療に使うとか。
こちらもすでに臨床段階にすすんでるって。

本当は科学番組なのでもっと詳しく色々言ってたんですが。

興味のある人は、来週再放送があるのでどうぞ
2013年9月21日(土)
[Eテレ]
昼0:30~1:00

乳がんは、転移しやすいガンとして治療が大変(抗がん剤がしんどい)だけど、
その苦しい抗がん剤をやっても100%再発を抑えることができないのですが、
いずれがん幹細胞を抑える薬ができたら、再発も押さえることができて、
本当の意味でガンを根絶できるのかも。

ただ、今臨床試験だからってこの薬をみんなが使えるようになるのはまだもうちょっと先なんだろうな。

何カ月か前に、がん幹細胞とうものが発見されて、そのおかげで倒す相手が見えてきた!というような番組を見たのですが、その時よりも、一歩踏み込んだ番組でした。


以下は、番組をくりなりに理解した内容の覚書

胃がんや乳がんの場合、がん幹細胞は、
タンパク質の一種「CD44」というがん幹細胞マーカー(目印)があることが分かっきた。

CD44は活性酸素(体を老化させる)を取り除くことができるために長生きする。
CD44は長さが長いものと短いものとあって、長いものだけががん幹細胞を安定させる。
乳がんのCD44にも長いのと短いのがあり、長いほうは抗がん剤が効かず、転移にもかかわってる。
  → 長いCD44をマウスに移植すると、肺に転移した。短いほうは転移せず。

がん幹細胞は活性酸素が少ないがゆえに長生きするので、
どうやって長生きしないようにさせるか?
CD44のポンプ(安定させるもの)を抑えればいい。そのための薬として既存の薬が使えることが分かった。
スルファサラジン(潰瘍性大腸炎、関節リウマチの治療薬としてすでに使われてる薬)をつかって臨床試験が今年4月から始まった。

ガン幹細胞マーカーとしてCD44は代表的なもの
 {胃がん、大腸がん、乳がん、白血病}
ただし、大腸がん悪性脳腫瘍のがん幹細胞マーカーには、CD133というのがあって、機能がわかっていない。
機能がわからなくても治療ができる方法として、ヘルペスウイルスをガン幹細胞に感染させて殺す。
ただし正常な細胞も攻撃しないようにウイルスの遺伝子を変更して使う。
このウイルス療法は、東京大学で臨床試験がスタートしてる。