土曜日に彼と会い、検診で所見がありクリニックから呼び出しの電話を受けたことを伝えた。
バレンタインということもあり、もともと電話呼び出しがある前からの約束だったから、いつもどおりのデートの最中でどう切り出せばいいか迷いに迷い…
みなとみらいの夜景が見えるお店で夕飯を食べながら、やっとこさ切り出した。
最初は少しギョッとした顔も見せつつも、うんうんと最後まで聞いてくれたのち、彼から出た言葉は
「う~ん。心配ではあるけど、考えてもしょうがないから、とりあえず今は気にしない方がいいと言うか…」
さらに、
「もし何かあっても、ちゃんと治療すればいいし」
この言葉が、どれほどありがたかったことか。
彼はもともと理系の頭というか、あまり心情的なことに気づけない鈍感なタイプで、黙って聞いてくれればいいだけの愚痴や雑談に対しても
「それは、くりまちゃんはこう考えてたからだよね?でも事実はこうだよね?」
みたいに理路整然と返されてしまうので、寂しく感じることも多々あったけれど、そんな彼の正論ぶりに、今回は救われた。
ほんと、そうだよなぁと思う。
「まだわからない」というだけで、今ある事実は変えられないし、気にして考えてよくなるものでもない。
何かあったならあったで、治すしかない。
動揺させてしまうんじゃないか…と心配していた人から、冷静なコメントをもらえたことで、だいぶ気が楽になった。
(両親は非常にハートが弱いので、何か確定するまで言えない。。)
毎日深夜まで仕事が忙しかったデザイナーの頃、若いわりに健康志向の彼から
「仕事にやりがいを感じているのはとてもいいことだけど、不規則な生活で体が心配だ」
と、よく言われていた。
節制して運動して、元気で長生きしよう、が彼の普段からの口癖だった。
だから、昨年秋に私が異動してデザイナーじゃなくなった時は、落ち込む私をよそに喜んでたな。
そんな健康第一な彼にとって、私の今回の件はきっと大きな不安と動揺を与えてしまうだろうと思っていた。
子どもも欲しいから、早く一緒に暮らそうと言ってくれた矢先に、婦人検診での呼び出しだったから…。
けど、病院に呼び出されたことを伝えた後も、彼の様子には特に変化はなかった。
早めの夕飯の後はオービィに寄り道して、伝える前と変わらず普通に楽しそうにしてた。
解散間際に「とりあえず気にしないで、今日はよく寝なよ」と一言付け加えてくれただけだった。
もしこれが逆の立場だったら、私はきっと大騒ぎするだろうな…と、想像がつく。
どこか調子が悪いところはないの?
自覚症状はあるの?
持病は?
家系的にどうなの?
可能性があるとしたらどんな病気が考えられるの?
と、根掘り葉掘り訊ねてしまうと思う。
たぶんそれは彼のためというよりも、自分が安心したいがため。
彼の冷静さに感謝するとともに、心配性な自分のうろたえぶりにも少し冷静になれた気がした。
とりあえず、指定日までのあと二日、なるべく平静な気持ちで乗り切りたいと思います。