【ラジオ放送(恵眞さんの声)】            

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【昼うた大放送アシスタント恵眞さん】

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・ラジオネーム

くりくりパーマ

・リクエスト曲
闘う戦士たちへ愛を込めて

・アーティスト

 サザンオールスターズ


・宛先番組
夕方やっぱり764(佐々木恵眞さん) 3月21日(木)放送原稿

・コメントメッセージ
エマさん。こんにちは!!毎週木曜日の生放送、楽しみに聴いています。

本日も張り切って登場”くりくりパーマ”です!

さて、今回は僕が管理しているマンションの住民の話しをしたいと思います。

そのマンションは約50室あり、様々な人が暮らしています。

例えば・・・。

単身赴任の方、学生の方、学生カップル、夜の商売、企業へ社宅としてのバルク貸し等々。中には会社の事務所として利用されている方もいらっしゃいます。

僕にとってはその方々の家賃が会社の売上となるわけですから・・・。

お客様は神様なのです。三波春夫でございます(笑)

そこで今日は、マンションの住民Aさんの話しをしたいと思います。

Aさんとは・・・。

僕のラジオ投稿「第73回放送、さすらいのペンキ職人の話し」の時に初めて話をしました。

それはこんな話です。

僕とペンキ職人のF村さんがマンションのペンキ塗りをしていると・・・。

●Aさんがこう話しかけてきました。
「おい!そこのペンキ屋!ペンキくせ~ぞ!」

■僕とF村さん
「すいません。ちょっとシンナー臭いですかね?」

●Aさん
「まぁ、とにかくしっかりやってくれよ!」

こんな感じで、とっても態度が悪かったのです。

それから、数カ月・・・。

僕がマンションの共有部の掃除をしていると、Aさんが部屋から出てくるのが見えました。

やばいやばい・・これはまた馬鹿にされるぞ・・さすがに僕も毎回馬鹿にされるのは嫌だからなぁ~、よーし。今度は馬鹿にされないように、少し偉い人なんだぞっていう雰囲気でも出してみるか・・・Aさんって相手を見て態度変えるところがありそうだからなぁ。

そこで・・・。

事務所に戻り上着を羽織ると、ささっとくりくりの髪の毛を撫でつけ・・・。

颯爽と登場してみせたのです。

●僕・・・。
「こんにちは~」

■するとAさんは・・・。
「あ~お疲れ様です!私はこのマンションに25年お世話になっているAというものです!マンションのお偉いさんですか?いつもありがとうございます」

と深々と頭を下げるではありませんか。

この間の態度とは全く違います。

僕のことも、この間のペンキ職人とは別人だと思っているようです。

そこからいろんな話になり、生い立ちからなにから聞くことになりました。

彼は72歳で天涯孤独。

日雇いのバイトで生活しているようです。

友達もいないようで、いろいろ不安もあるというので、これからなにか困ったらいつでも話を聞きますよと言うと、嬉しそうに帰って行ったのでした。

そんなある日。

マンションの水道代が2倍になっているということがわかり、建物の水漏れの調査をすることになりました。

共用部分はもちろんのこと各部屋でもぽたぽた水漏れなどしていないか掲示し、情報を募ったのです。

すると・・

あのAさんが事務所に顔を出したのです。

顔は青ざめ目はうつろです。

何事かと話を聞いてみると・・・。

●Aさん・・・。
「実は結構前からトイレの調子が悪く、ボタボタ水が漏れていたんだけど、言い出せなくて・・。マンションの会社さんに迷惑かけてるから早く言わないとなぁとわかってはいたんだけど相談する人もいなて・・。それで昨日ハローワークの人に相談してみたら、早く管理している会社に連絡した方がいいって言われたんで来たんです」

というではありませんか。

さっそく調査してみると、トイレの水道が壊れ、結構な量の水が垂れ流しになっていたのです。

■僕は・・・。
「Aさん、もっと早く言ってくれたらこんなに水道代かからなかったのに~」

というと・・・。

●Aさんは・・・。
「すみません!すみません!なんでもしますので許してください!!」

と大慌てです。

■僕もびっくりして・・・。
「そんなに謝る話じゃないよ。いったいどうしたんですか?」

と聞いてみると・・・。

最近仕事がなく、このままでは家賃も払えないので生活保護の申請をしようと思っていると言います。

なるほど・・・。

そのうえ水道代まで請求されたらどうしようって慌てたんだな・・と悟った僕は、生活保護の申請とか、なにかできることがあったら手伝いますからいってくださいねと声を掛けました。

●すると、安心したAさんは・・・。

「ありがとうありがとう。でもなにか償いをしたいから、マンションの掃除を手伝いますから!!」

と言って帰っていったのでした。

さて・・それから何日も経ちますが、彼がマンションの掃除を手伝いに出てきてくれたことはまだ一度もありません(笑)

きっと忙しいんでしょうね・・・。

気長に待ってみようと思う僕なのでした。

エマさん、こんな私についてどう思いますか?