【ラジオ放送(恵眞さんの声)】            

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【昼うた大放送アシスタント恵眞さん】

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・ラジオネーム

くりくりパーマ

・リクエスト曲
家族になろうよ


・アーティスト
福山雅治

・宛先番組

夕方やっぱり764(佐々木恵眞さん) 12月1日(木)放送原稿


・コメントメッセージ
エマさん。こんにちは!!毎週木曜日の生放送、楽しみに聴いています。

ラジオ石巻!夕方やっぱり764!周波数76.4メガヘルツ!


 


今週も張り切って登場「くりくりパーマ」です。

さて、先日家族で夕食を終えリビングでくつろいでいると、さっきまではしゃぎまわっていた中1の次男がうずくまっています。

「どうした?」

と声をかけると・・・。

「おなかが痛いんだ・・」

と顔をしかめています。

おかしいなぁ~。

変なものでも食べたのか?

と思い・・・。

「トイレに行ったら治るんじゃないかぁ~?」

と言うと、何度もトイレにいっては・・・。

「出ない・・・」

と半泣きです。

そこから2時間くらい経ったでしょうか・・・。

とうとう吐き出したのです。

すると、次男は振り絞った声で・・・。

「病院いきたい」

と言ったのです。

これはまじでまずいなと思った僕は、病院を探し始めました。

時間は金曜の夜11時。

一件目の病院では、電話口に出た人から、まずはコロナの確認です。

「家族でコロナの人はいますか?」

「最近県外に行きましたか?」

「学校で学級閉鎖などはありますか?」

など、山のような質問です。

やっと答え終わると、担当につないでくれました。

ところが、そこでまた質問の嵐を受けるのです。

さっき答えたんだけどなぁ~と思いながらも、丁寧に答えていると・・・。

「では、確認して折り返します!」

と切られてしまいました。

お腹をおさえながら、のたうち回る次男を横目に電話を握りしめ折り返しを待っていると、だいぶ待たされたあげく・・・。

「小児科の医師がいないので対応できません」

と断られてしまいました。

そこから次の病院にも断られ、3件目でやっと受け入れてもらえることになりました。

急いで向かうと、ここでもまたコロナチェックです。

すると・・・。

外科医の判断となります。

と言われ盲腸だとわかるまで、なんと4時間以上待たされました。

次男はそのまま入院となり、奥さんは付き添うことになりました。

一安心し、朝方やっと自宅に戻り、泥のように眠ったということは言うまでもありません。

さぁ、そして、この日から中3の長男との二人暮らしが始まりました。

自慢ではありませんが、僕は家事が何にもできません。

掃除も洗濯も、もちろん米を炊くことだってできないのです。

社会人になってから一度だけ、大森君に教わりましたが、すっかり忘れています。

「まぁ、ほこりで死ぬことはないしな。ご飯だってピザとか頼めば何とかなるはずだ。よしウーバーイーツに登録しよう!」

と目を覚ましてリビングに行くと・・・。

「朝ごはん何食べる~?」

と声が聞こえます。

「なんだ?入院したのは夢だったのか?奥さんいるじゃないか!」

と思い台所を除くと、なんとそこにいたのはパンを片手にニヤニヤしている長男だったのです!

野球一筋で家のことなどほとんどしてこなかった長男ですが、これは緊急事態だと悟ったのでしょうか。

突然、家の家事を仕切りだしたのです。

やったぜ!加トちゃん!大成功!!


朝ごはんを作ってくれた後には掃除機をかけ始め、家の中は普段よりきれいなんじゃないかというくらいになっています。

そのあと、おもむろに冷蔵庫を開けたと思ったら・・・。

「パパ、牛乳が残り少ないから買い物に行くよ!」

と言います。

「はい!」

と答えた僕は、ここからは長男の指示に従おう!

と心に決めたのでした。

その夜・・・。

洗濯をし、見たこともないくらいきれ~いに干し、アイロンまでかけ終えた長男が部屋から何やら紙を持ってきて・・・。

「パパ、高校の推薦で書かなきゃいけない書類があるんだ。手伝ってくれる?」

と言います。

見てみると、志望動機などを書くものでした。

さぁ、ここまで長男に頼りっぱなしだった僕。

大黒柱という立ち位置も危なくなってきたぞ!

と思っていた僕は・・・。

「よし!!ここから本領発揮だ!!父親の威厳を取り戻してやる!!」

と張り切って向き合いました。

その用紙には・・・。

「志望の動機」や「高校に入ってからの決意や抱負」「自己PR」などいくつもの質問が書いてあります。

そこで、僕がこれまでサラリーマンとして培ってきたノウハウを、これでもか!!

というくらいレクチャーしてみました。

「まずね〜。世の中は学校も仕事も同じなんだけどさ〜。計画、実行、評価、対策、改善なんだよ〜!野球部だって同じだろ〜!自分はどうなりたいのか、そのためには何が必要なのか、どう対策したのかさ〜素直に書けばいいのさ」

とニヤニヤしながら、わかりやすく教えてあげました。

すると、じっと聞いていた長男が・・・。

「さすが!!パパ!」

とスラスラと書き出したのです。

長男に初めて褒められました!

次の朝も・・・。

「パパ!昨日はありがとうね!」

と言って学校へ向かった長男。

この3日間ですっかり失った威厳を取り戻せた瞬間でした。

長男と2人っきりの生活もなかなかいいもんだな・・・。

などとニヤニヤしていたその時、僕のスマホが・・・。

「プルルル〜!」

と鳴りました。

受けてみると入院中の次男からで・・・。

「パパ~退院するから迎えに来て~~」

とおっきな声が聞こえてきました。

そうです。

1週間は入院すると聞かされていた次男は、驚異の回復力を見せ、わずか3日で退院することになったのです。

今回の出来事で次男もすっかり治り、ほっとしたのはもちろんですが、心も身体もすっかり成長した長男は立派になったな〜と関心した僕なのでした。

エマさん、こんな私についてどう思いますか?