【ラジオ放送(恵眞さんの声)】
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夕方やっぱり764(佐々木恵眞さん)10月14日(木)放送原稿
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エマさん。こんにちは!!毎週木曜日の生放送、楽しみに聴いてます。
明日の午前中に大っきな契約があるので、若干ソワソワ気味の”くりくりパーマ”です!
さて、先週のS水君の話しはどうだったでしょうか?
実は放送の当日、S水君に朝電して放送の許可をとっておきましたよ。(笑)
影でコソコソするのが、大嫌いな僕はS水君に堂々と、こんな電話をしたんです。
僕・・・。
『おはようさん!久しぶり!お待たせしました。お待たせしすぎたかもしれません!』
S水君・・・。
『ご無沙汰してます!何年振りですかね〜。元気だったですか?』
僕・・・。
『うっせ〜!元気に決まってるじゃないか〜。こっちはいつも絶好調だよ。ところでさ〜。今日、生放送だから。S水の話し!』
S水君・・・。
『えっ!生放送ってなんですか〜?』
僕・・・。
『まぁいいよ。いいよ。ラジオでS水の面白い話しが流れるのさ。いいだろ〜?バレないようにS水にしてるからさ〜!』
S水君・・・。
『S水って、そのまんまじゃないですか〜!まぁいいですけど・・・。○○ちゃんまた、もっちゃって、面白ろ、おかしくしちゃうんじゃないの〜?』
僕・・・。
『心配いらないよ。バレないようにしてあるから。ところでさ〜。財務本部にいたときS水、小切手無くしたよな〜?何億ってやつだったよな?』
S水君・・・。
『○○ちゃん、あれは小切手じゃないですよ〜。手形です!』
まぁ、こんな感じでバッチリ、S水君の許可もとりましたので、本日は先週のつづきを話したいと思います。
以下、つづきです。
僕達はメガバンクの本店受付の美人OLさんの携帯番号を例の作戦で入手し、早速コンパに誘ってみました。
僕・・・。
『こんにずわ〜。○○建設の○○です。この間はどうもです。早速、コンパしましょうよ〜!今週の金曜日、銀座のコリドー街の○○っていう店に集合ってのはどうですかね〜?こっちは僕も含めて5人行きますので〜。人数調整よろしくおねがいしま〜す!』
美人OL・・・。
『は〜い。わかりました〜。○○さんの知ってる窓口の子みんなで行きますね〜。楽しみにしてま〜す!』
そんな感じで、コンパの約束にこぎ着けたのです。
当然のことながら、S水君も超張り切ってます。
張り切り過ぎて、S水君は鼻血を出すのかと思うくらい張り切りってました。
僕は・・・。
『しかし、張り切ってるね〜!』
なんて、話してると、それを見ていた冨ちゃんが・・・。
『何?張り切ってる?』
と何故か反応してました。
冨ちゃんは不思議と「張り切ってる」という言葉に反応するのです。
ちなみに冨ちゃんとは国際支店の僕の投稿にも出てきた「夢を叶えた男」です。
話しは戻ります。
コンパの当日は本店窓口の綺麗どころが見事に勢ぞろいしました。
その時、僕も含めて全員こう思ったのではないでしょうか。
『これは、なんという幸せ。夢ではなかろうか。こんなことがあっていいのか〜?しかも、なんかいい匂いがするぞ〜。これはもしかしたら、もしかするな!もうしている〜!!』
予想通り、ゼネコンパワー全開のコンパは異常なほど盛り上がりました。
これは、S水君だけのために盛り上げたと言っても過言ではありません。
僕だけは、完全に道化師です。
ほんとです。
無理やり、嫌でも盛り上げるのです。
可愛い子が目の前にいたから「張り切った」わけではないのです。
結果、今回の最大の目的である、S水君は大好きな、高橋さんという受付の美人OLさんと豊島園でデートすることになってしまったので〜す!!
どうやら、2人の会話の中で、高橋さんの自宅が豊島園の近くだったらしく、S水君も学生時代は近所に住んでたという共通点があり、意気投合したようでした。
僕はその時・・・。
『あの、S水君と一番最初に会った時の、なんとも言えない好印象。どう見てもエリートサラリーマンにしかみえないもんな〜。高橋さんはまじめなタイプがお好みか?でも上手いこといけばいいな〜。アホだってことだけは、バレなければいいのにな〜。とにかくS水君、頑張って!』
と思ったことは言うまでもありません。
そして、S水君の人生において、豊島園での初デートが終わり、早速、僕の部屋にきて、報告がありました。
『いや〜。緊張しましたよ。だって〜。手を繋いだんですから。繋いだんですよ〜。かわいい。かわいい〜。たまらないですよ〜!』
僕・・・。
『うっそだろ〜。S水から握ったのか?』
S水君・・・。
『違いますよ〜。高橋さんからです。今の子は積極的なんですかね?色々話しましたけど、どうやら高橋さんのお姉さんも銀行員らしく、ドイツ銀行に勤めるそうですよ。いや〜。かわいい。かわいい。たまらんすわ〜。車はサーブですよ。サーブ!』
『あんまりかわい過ぎて、もう、わけわからんですわ〜。これからどうしましょ。』
僕・・・。
『いいよ〜。いいよ〜。最高だよ。これは恋だよ。恋から愛に変化か〜?たまらんね〜。順調だよ。自然でいいよ。絶対にばれるなよ!』
S水君・・・。
『バレるって何がですか?』
僕・・・。
『あ、間違った。なんでもない。』
と、こんな感じでS水君はデートがあるたびに僕に報告してくれるようになったのです。
S水と高橋さんは順調にデートを重ね、あの8月の夏のコンパから数ヶ月が経ち12月を迎えました。
いよいよ、恋人たちのクリスマスシーズンとなったのです。
街ではあの山下達郎の「クリスマスイブ」が流れてる頃です。
その頃、S水君と僕はこんな話しをしました。
S水君・・・。
『クリスマスイブは、いよいよ東京ディズニーランドに一泊、誘ってみようと思います!正式にプロポーズします!例のものも用意しました。』
僕・・・。
『いよいよか〜。順調だね〜。広島のご両親も喜ぶだろうな〜。しかし、良かったな〜。良かったよ。自分のことの様に嬉しいよ。新婚旅行は伊香保温泉か?仙台の秋保温泉瑞鳳もなかなかいいぜ〜。たしか、サウナは100度だよ。S水君、耐えられる?』
そして、運命の日、僕は会社の寮でS水君の帰宅を今か今かと待ってました。
9時を過ぎたあたりでしょうか。
S水君が僕の部屋にやってきました。
S水君・・・。
『ダメでした・・・。』
S水君は僕の前で安心したのでしょうか。
感情を抑えきれず、ポロポロ涙を流してます。
鼻水をたらして、声を詰まらせて、ただ、だた泣くのです。
僕はとっさに、近くにあった「使い古しのバスタオル」をS水君に手渡すのでした。
来週へつづく
エマさん。こんなS水君についてどう思いますか?