【ラジオ放送(恵真さんの声)】

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・ラジオネーム
くりくりパーマ

・リクエスト曲
夜に駆ける

・アーティスト
YOASOBI

・宛先番組
夕方やっぱり764(佐々木恵真さん) 10月29日(木)放送原稿

・コメントメッセージ
エマさん、こんにちは!!毎週木曜日の生放送、楽しみに聴いてます。

先週の日曜日に毎年恒例の全日本大学女子駅伝大会がありましたね。

駅伝コースが、うちのマンションの前の為、毎年、応援しているふりをして、しれーっとテレビに映り込みをしている”くりくりパーマ”です。

『安心してください!映ってますよ!』

さて、僕には兄と弟、それに2人の妹がいますが、本日はの妹の大失態を内緒で投稿したいと思います。

この放送を聞いていないことを願うばかりです。

中学、高校と思春期を駆け抜け、生意気だった妹も”花の女子大生”となり、晴れて成人を迎えました。

成人を迎えれば、堂々と、お酒やタバコ、公営ギャンブルと色々できますが・・・。


あの日、妹は夕方から友達と、今でいう”宅飲み(たくのみ) ”をしているようでした。
 
妹の部屋と僕の部屋は真向かいなので、笑い声や楽しそうな話し声が聞こえていました。

『○○のサークルってさ~』
『○○君ってかっこいいよね~』
『今度みんなでハワイに行こ~』
『そのメイクいいじゃん!』
『そのバック、どこのブランド?』
『あんな男、早く忘れなよ~』

などなど、言っているようでした。

すると次に・・・。

『○○ちゃんのお兄さん。めちゃくちゃカッコいいよね~。今度、紹介してよ~。』

と聞こえてきたのです。

『あっ僕のことだ!』と思い、気になって気になって仕方がありません。

僕は盗み聞きしようと思い、部屋にあった紙コップに少し穴を開け、妹の部屋に抜き足、差し足で忍び寄りました。
 
ドアに紙コップをくっつけ、耳を傾け、聞いてみると・・・。

『○○のお兄さんの車の助手席に乗ってドライブしてみたいな~。』

『俳優の○○に似てるよね~』

っと、心を揺さぶられる衝撃的な内容だったのです。

『これはもしかすると、もしかする~!』

僕のことをカッコいいと言った妹の友達をどうしても、一目(ひとめ)確認しようと思いました。

よし。これは、差し入れを持っていき、妹に話しかけながらチラッと見てみるという作戦を企てました。

題して『優しいお兄ちゃんが、妹を気遣い、差し入れと称して、さり気なく、友達確認作業を行うぞ! 大作戦です!』

僕は鳥のハヤブサのように一気に、1階へ舞い降りて、冷蔵庫をあさりましたが、その日に限って、飲み物さえ、入って無かったのです。くっそー。

差し入れ作戦を諦めた僕は『こうなったら、もう何でもいいや。強行突破だ!』と思い・・・。

妹の部屋を『トントントン』とノックして女子留学生に成りすまし、こう言ってみました。

※謎の留学生アマゾネス風のカタコトの日本語で

『同じサークルのエマちゃんよ~。サークルKではございませ~ん。中に入れてちょーだい!』

すると妹は・・・。
 
『うるせ~!変態!あっちいけ!』

とドアを数ミリも開けてもらえませんでした。

『まぁいいや、またチャンスはあるさ』
 
と、あっさり諦めた僕は仲間と遊びに行くことにしました。

ちなみに僕は意外とあっさりタイプなのです。

その夜はエンドーチェーンでボーリング、移動してビリヤードで遊び、夜を駆け抜け、すっかり朝になってました。

その後、最寄りの吉野家で、お腹(なか)を満たし、僕は帰宅しました。

自宅に到着し、僕の部屋がある2階へ上がってみると、廊下にパジャマのズボンや下着が脱ぎ捨てられていたのです。

どうやら、トイレに方に向かって脱ぎ捨てられていたようです。

とても嫌な予感がしました。

僕は恐る恐るトイレのドアをそ~っと開けてみると、まるでサスペンスドラマのように・・・。

妹は便器に座ったまま、真っ青な顔をして、口元から泡を吹き出し、天井を見上げるような状態で、ぐったりしてたのです。

僕はその時、気が動転しながらもこう思いました。

『我が妹よ。どうした?何があった? もしや、事件か?まさか宇宙人の仕業か? 』

『これは、もしかして、もしかすると、もう・・・。』

僕は冷静に、よく観察すると、うっすらと息をしているのが分かったのと同時にお酒の匂いがプンプンしているのです。

しかも、吐いた形跡も残されて・・・。

僕は取り急ぎ、妹を起こそうと思い、肩を揺すりながら大声で・・・。

『おはようございます!もう朝ですよ~!』

『警察です!どうしましたか~?!』

『国税庁です!税務調査に参りました~!』

すると妹は、ほんの一瞬だけ反応し、とってもか細い声で、まるで寝言のように、こう答えたのです。

『税務調査はパパでしょ!』

その後、何度も何度も呼び掛けても、起きる気配すらありませんでした。

そうこうしているうちに、何事かと、母親、兄、弟、もう1人の上の妹もトイレの前に集まってきました。

尚、父親はこの時間でも自宅に戻ってませんでした。

おそらく、あれです。

すると、弟は何を勘違いしたのか、一瞬いなくなり、白い布を持ってきました。

その布を三角に折り曲げて、ニヤニヤしながら、妹の頭にそっとのせたのです。

そして、ポケットから”写るんです”を取り出し、写真を撮り始めました。

※怒った感じで
それを見ていた母親が『縁起でもないことしないで!』と、いつもの卓球のスマッシュの如く、弟の頭を『バチ~ン!!』と見事にひっぱたきました。

その勢いで、よろけた弟は、隣に居た兄に寄りかかり、あの妹が出してしまった例のあれに『べチャッ~』と足がのっかり、二人でスケートのようにすーっと滑って行ってしまいしまた。

今、思えば、あれが”元祖イナバウワー”ではないかと思います。しかもダブルスです。

それを見ていた長女が母親にばれないように小さい声で思わず・・・。

※小声でヒソヒソと

『10点、10点、10点』と澄ました顔で点数を付けてました。

※怒った感じで
すると、母親が『いい加減にしなさい!! もしかすると、急性アルコール中毒かもしれないのよ!! 救急車を呼んだほうがいいんじゃない!!』と叫びました。
すると長女が慌てて電話してます。

『もしもし、駐在さんですか? うちで事件が起こりました。大変な事件です!』

と完全に取り乱して話しているようです。

どうやら駐在さんから『このケースは消防ではないですか?』と言われているようでした。

※小声でヒソヒソと
すると、妹はまた別のところへ電話をし『今週の支払ですが、少し、滞りそうです』と話していました。

今思えば、あの頃の長女は男に騙され、高利貸しに手を出していたことが、その後発覚するのです。

それを見ていた母親が呆れ返って受話器を長女から、ぶん取り、冷静に電話し始めました。

誰もが救急車を要請するため119番に電話をしているのかと思いきや、受話器の向こう側で・・・。

※AI風に
『仙台管区気象台からのお知らせです。今日の天気は晴れのち曇り』と聞こえてきたのです。
この調子では、妹が危ないと察した僕は受話器と知り返し、電話しました。

すると受話器の向こうから・・・。

※AI風に
『ピッ、ピッ、ピッ、ポーン。午前7時20分ちょうどをお知らせします』と聞こえてきました。

『あっ、しまった。117を押してしまった!』
慌てて直ぐに掛け直しました。

※アホっぽく
『実はですね。昨日の夕方なんですけど、妹の友達だと思うんですけどね~。どうやら、部屋に閉じこもってですね~。僕のことを妹の友達がかっこいいなんて、聞こえたもんだから、中に入ってみようかと試みたんですがね~。失敗しましてね~。仲間とエンドーチェーンに行ってボーリングしたんですよ~。そしたらガターを3回もくらいましてね~。いや~大変でした。つまんないんで、ビリヤードでビリビリですよ~。で、終わりましてね。腹減ったんで吉野家で並をつゆだくでって、頼んだんですけどね~。で、帰ってきましたらですね~。そしたら、妹が倒れてました。』

すると、『260文字です。こちらの内容での電報となります。よろしいですか?』

今思うと、それだけ、家族はみんな慌てふためいていたのです。

その後、最もこれらの事態を冷静に見ていた兄がしっかりと段取りしてくれてた、ということは言うまでもありません。

数分経過すると・・・・

遠くの方から”ピーポー!ピーポー!ウーーーーー”とサイレンが聞こえてきました。

そのサイレンの音で自宅に近づいて来るのが、わかりました。
急に、静かになったかと思うのと同時に自宅前に救急車が到着しました。
自宅の前で待機していた僕は・・・。

※刑事風に
『ホシは、2階です!』
と言ってみましたが、救急隊員は全く笑いもせず、2階へ上がって行ったのを今でも覚えてます。

僕は一緒に救急隊員と2階へあがり様子を見ていると救急隊員は・・・。

『大丈夫ですか~』
『聞こえますか~』
『脈拍に異常あり!』
『嘔吐あり』
『意識、不明!』
『至急、病院の手配求む』

その後、妹は担架に乗せられ、救急車両に連れていかれました。

その様子を2階から見てみると、早朝にも関わらず、救急車の音で気づいたのか、近所の人が集まり、ものものしい雰囲気となっていました。

僕は外に出て、その一部始終を見ていると、妹を乗せた救急車は、すぐに病院へ向かうのかと思いきや救急隊員は無線を使い、病院の手配をはじめました。

すると、無線機から『○○病院受け入れ不可。○○病院受け入れ不可』と聞こえてきました。

なかなか、妹を運ぶ病院が見つからないのです。

すると『受け入れ先確定しました』と救急隊員が言いました。

その時、僕はほっとしました。

意識朦朧(いしきもうろう)の、あの妹がようやく病院へと搬送される事になったのです。

僕は『よ~し。病院が見つかった。これで妹は大丈夫だ!なんとかなる!』と家族全員、ようやく落ち着きを取り戻したのです。

救急車には家族で1人だけ一緒に乗ってもいいということなり、代表して、母親が乗り込みました。

僕も心配で仕方がないので、車で救急車両について行こうと思い、エンジンをかけ、今か今かと待っていると救急車はサイレンを鳴らし、走り出したのです。

何故かバックで。

すると、救急車はバックのまま自宅の2軒となりの病院の駐車場へ、するりと停車し、妹は病院内へ運ばれて行きました。

こんな事ってあるのでしょうか?

その距離、わずか15メートル。

僕も救急車をバックで追随し、ついて行きました。

その後、妹は病院で処置をして頂き、その日の午後にはすっかり元気になりました。

何もなかったかのような顔をして、病院から、わずか20秒で自宅に戻って来たのでした。

そうです。その通りです。妹は、飲んだことないお酒をガブ飲みしてたのです。

飲んだお酒はスコッチ、ビール、焼酎、日本酒などなど、チャンポンポンだったそうです。

数日が経ち、なぜ、そこまで飲んだ?と問い詰めたところ、妹は大失恋をきっかけに、大量のお酒を飲でいたことが判明するのでした。

妹よ。

男は星の数程いるからね!
酒は飲んでも飲まれるな!
明けない夜はないのだよ!
明るい明日が待ってるさ!

優しい兄より

つづく

エマさん。こんな私についてどう思いますか?