【ラジオ放送(恵真さんの声)】

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・ラジオネーム
くりくりパーマ
 
・リクエスト曲
やってみよう

・アーティスト
WANIMA
 
・宛先番組
夕方やっぱり764(佐々木恵真さん) 9月17日(木)放送原稿
 
・コメントメッセージ

エマさん。こんにちは!!毎週木曜日の生放送、楽しみに聴いてます。

先週から色々ありまして、頭の中も、くりくり回転中の”くりくりパーマ”です。

さて、今週は最近の面白い出来事を、お話しをしたいと思います。

子供の頃から楽しいことが大好きな僕は、大人になった今も、楽しいことを探しながら日々過ごしてます。これは僕のライフワークと言っても過言ではありません。

ある日、たま~に立ち寄る、立ち食いそば屋さんで、店長らしき男性とお客様とのやり取りを目にしました。ネギが苦手な方が、ネギ抜きで、と注文しているのです。

僕は、ふと思いついてしまったのです。

『よ~し、今度、別バージョンを試してみよう。なんか楽しそうな予感がするぞ。これは、もしかして~、もしかすると~、まだ何もしてませ~ん!』

思い立ったら直ぐに実行するタイプの僕は、翌日、そば屋さんに行ってみました。

僕は色んなことを想像してしまい、ニヤニヤしながら入口付近にある、食券機で肉うどんを購入しました。

回転の良い店内はお客さんでいっぱいです。

一か八かの賭けですが、無視されるか、笑ってくれるか、はたまた面白い返事が返ってくるのか、不安と期待の中で一発かましてみました。

僕は、ありったけの笑顔で、店内奥のカウンターに向かい・・・。

『こんちわー!肉うどんを、肉抜きで!』


と、はっきりわかるように注文しました。

すると、居合わせた人達が一斉に僕をガン見してきました。

その光景を見ていた店長が、場をシラケさせまいと思ったのでしょうか。


大声で反応してくれたのです。

店長は調理場に向かって・・・。


『肉うどんの、肉抜き一丁、入りました!』

すると調理場の女性も気を利かして・・・。


『肉うどんの、肉抜きなので、かけうどんですね!かしこまりました~!』

店内に居合わせた人達は、『こいつは肉うどんを注文しておきながら、肉抜きとは何が食べたいんだ?わざわざ高い金をだしてるぞ?だったら、かけうどんを注文すればいいじゃないか!』的な顔で僕に厳しい視線を送っております。

これは、なかりの突き刺さるような熱い視線です。


軽くやけどするのかな?


と思いました。

間もなく、店長が最高の笑顔で・・・。


『お待たせしました!肉うどんの、肉抜きをご注文のお客様~』


と店内に響き渡る声で、呼び出してくれたのです。

またもや、みんなの熱い視線を独り占めです。ちなみに僕はそのようなことは子供の頃から常々実験しているため、恥ずかしさのかけらもなく、むしろ目立つことでワクワクするタイプなのです。いわゆる”どや顔”で店内を見渡してみました。

ざわつく店内を堂々と、両手にどんぶりを抱え、店内のど真ん中で食してみせました。

すると、数名の方が肉が入っているのか、確認にくるのです。

僕は、すかさずこう言うのです。


『安心してください!入ってますよ!!』

結果、とても楽しいひとときを過ごした僕は、次回が楽しみで仕方ありません。

よ~し。次は何を注文しようか?とワクワクがとまりませんでした。


数日後、のれんをくぐると、カウンターの奥の店長が僕を発見し、また来たか?!


とばかりにニヤニヤしてます。

その時、僕はこう思いました。


『この店長、ニヤニヤしてんぞ~。もしかして、もしかすると。』

僕は、ザルそばを選び、店長に向かって、お店のお客さんが聞こえるくらい大きな声で・・・。


『ザルそばの、そば抜きで!』と注文すると・・・。

店長は、予想通り、僕の軽いタッチのボケに、満面の笑顔で乗ってくれました。

『ザルそばの、そば抜き一丁、入りました!』

調理場からは『ザルだけでね!』と聞こえてきます。

すると、店長はどうだとばかり、そばが無いザルだけ出してくれたのです。

まるで即興コントのように始まる光景を、店内に居合わせた人達は不思議そうに見ています。

お笑いでのネタ合わせをしたかのような、絶妙な返しをしてくる店長はタダ者ではありません。彼は一体何者なんだろう?

正に一流のお笑い芸人の素質を兼ね備えた、完璧な”そば職人”です。

僕のいとこの吉本興業所属の漫才師より、よっぽど面白い男です。

更に翌週、調子に乗ってしまった僕は、とうとう禁断の注文をしてしまったのです。


店長を試してみました。


これは、どうしても越えなくてはいけない試練です。

僕はいつものように大きな声で・・・。


『たぬきそばの、そば抜きと、いなり寿司を僕のいなりで!』


と注文すると・・・。


店長は意図も簡単に・・・。


『天かすのみと、いなりに酢飯を詰めるので出してください!』


と言ってきたのです。

僕の想定を超える返し技に、こりゃあ、一本取らたなぁ!という感じであっぱれでした。

正に、あっぱれとは、こういうことを言うのでしょう。

その後、色々試してみました。

例えば・・・。


『ザルそばの、ワサビだけで!!』


すると、当たり前のように、ザルの中央部分に、てんこ盛りのワサビだけが堂々とのっているのです。

他には・・・。


●『卵とじうどんを、とじないで〜!』

●『とろろそばを、とろとろで〜!』

●『おろしそばを、おろさかに〜!』

●『力うどんを、力ずくで!〜』

●『やまかけそばを、迷惑かけないで〜!』

●『なめこそばを、なめらかに〜!』

などなど、試してみました。

店長を含む店員さんたちは、全ての”ボケ注文”に快く対応してくれるのです。

僕は日々の生活の中で巻き起こる、楽しい出来事が、明日への活力になることを、改めて感じました。まったく知らない人と、こうやって意志疎通できるって、とっても素敵だなぁと思いました。

こんな世の中ですが、まだまだ捨てたものではないと思う今日この頃です。

つづく

エマさん。こんな私についてどう思いますか?

もし良ければ、今度一緒に面白い注文でもしてみませんか~?