エベレスト単独・無酸素生中継登山のスケジュールが決まりました!
一昨日は京都での講演にたくさんの皆さんお越しいただき、ありがとうございました。
この所休みなくエベレスト生中継(冒険の共有)に向けてスポンサー回りや講演、そしてトレーニングを続け、エベレストに向けた準備を着々と進めています。
そして、この度日程と登るルートを決めました。
今年僕が登るルートは僕が最も登りたかったルートを登ります。それは中国側のメスナールートです。
このルートは、1980年の8月下旬に超人ラインホルト・メスナーが世界で初めてエベレスト単独・無酸素で登ったルートです。
8月と言ってもヒマラヤは雨期となり大雪です。
通常エベレストに登ろうとする場合、気象条件の良い春が多いですが、メルナー氏はあえて8月という悪天候で登頂率の低い8月を選びました。
しかし、8月は気圧が最も高く、気圧が高いという事はそれだけ酸素が濃いという事です。
メスナー氏はそれを体感で分かっていたんだと思います。本当にすごいです。
それ以降、このルートをソロで登る人はいませんでした。
僕は、ここ最近、ネパール側からの挑戦でしたが、実は最も登りたかったのは中国側のこのルートです。
登山をスタートするベースキャンプが、ネパール側は5300m、中国側は6000mとなります。
ベースキャンプの標高は高くはなりますが、それだけ距離を稼ぐ事ができます。
たまにエベレストは簡単だと言う人もいますが、それは酸素ボンベがある場合であり、無酸素の場合はどの8000m峰よりも難しいと思います。
なぜなら高ければ高い程デスゾーン(死の地帯)にいる時間が長くなるからです。
ネパール側に比べると中国側は比較的短い時間で登れます。
その事もあり、2009年初めてのエベレストの挑戦は中国側から向かいました。
しかし、中国側には政治的な問題もあり、登山期間が短縮され、レギレーションがすぐに変わるリスクも中国側のルートにはあります。それもあって2010年からはネパール側を選んでいました。
しかし今年は、政治的な問題、また許可の問題も上手くいきそうな話もあり、最も僕が行きたかったルートを登ります。
まさに原点回帰のエベレストへの挑戦です。
今年の最大の作戦は、無酸素で登れる体をエベレストに向かう前から作り上げ、比較的短い高所順応だけでアタックを向かえます。
この作戦は、昨年登ったブロードピーク(8047m)でも上手くいきました。
今年の日程は下記になります。
2015年5月10日日本を出発→エベレスト(中国側)7500m地点まで登り、機材のテストと訓練を行います。
一度6月10日帰国をし、その後、順応した体を落とさないため、10日に一回のペースで標高5500mの低気圧低酸素室に入り、トレーニングを行います。
そして、高所に順応した体のままで8月中旬に日本を出発し、9月中旬頃登頂し、その過程を生中継で共有します!
これからも山の訓練とトレーニングを続けながら、徐々に体を作っていきます。
山の先輩が「登れるか登れないかは最後は縁だよ」と言っていました。
今年は良き縁に恵まれますように。
※写真は2009年の中国側のエベレストにて。
この所休みなくエベレスト生中継(冒険の共有)に向けてスポンサー回りや講演、そしてトレーニングを続け、エベレストに向けた準備を着々と進めています。
そして、この度日程と登るルートを決めました。
今年僕が登るルートは僕が最も登りたかったルートを登ります。それは中国側のメスナールートです。
このルートは、1980年の8月下旬に超人ラインホルト・メスナーが世界で初めてエベレスト単独・無酸素で登ったルートです。
8月と言ってもヒマラヤは雨期となり大雪です。
通常エベレストに登ろうとする場合、気象条件の良い春が多いですが、メルナー氏はあえて8月という悪天候で登頂率の低い8月を選びました。
しかし、8月は気圧が最も高く、気圧が高いという事はそれだけ酸素が濃いという事です。
メスナー氏はそれを体感で分かっていたんだと思います。本当にすごいです。
それ以降、このルートをソロで登る人はいませんでした。
僕は、ここ最近、ネパール側からの挑戦でしたが、実は最も登りたかったのは中国側のこのルートです。
登山をスタートするベースキャンプが、ネパール側は5300m、中国側は6000mとなります。
ベースキャンプの標高は高くはなりますが、それだけ距離を稼ぐ事ができます。
たまにエベレストは簡単だと言う人もいますが、それは酸素ボンベがある場合であり、無酸素の場合はどの8000m峰よりも難しいと思います。
なぜなら高ければ高い程デスゾーン(死の地帯)にいる時間が長くなるからです。
ネパール側に比べると中国側は比較的短い時間で登れます。
その事もあり、2009年初めてのエベレストの挑戦は中国側から向かいました。
しかし、中国側には政治的な問題もあり、登山期間が短縮され、レギレーションがすぐに変わるリスクも中国側のルートにはあります。それもあって2010年からはネパール側を選んでいました。
しかし今年は、政治的な問題、また許可の問題も上手くいきそうな話もあり、最も僕が行きたかったルートを登ります。
まさに原点回帰のエベレストへの挑戦です。
今年の最大の作戦は、無酸素で登れる体をエベレストに向かう前から作り上げ、比較的短い高所順応だけでアタックを向かえます。
この作戦は、昨年登ったブロードピーク(8047m)でも上手くいきました。
今年の日程は下記になります。
2015年5月10日日本を出発→エベレスト(中国側)7500m地点まで登り、機材のテストと訓練を行います。
一度6月10日帰国をし、その後、順応した体を落とさないため、10日に一回のペースで標高5500mの低気圧低酸素室に入り、トレーニングを行います。
そして、高所に順応した体のままで8月中旬に日本を出発し、9月中旬頃登頂し、その過程を生中継で共有します!
これからも山の訓練とトレーニングを続けながら、徐々に体を作っていきます。
山の先輩が「登れるか登れないかは最後は縁だよ」と言っていました。
今年は良き縁に恵まれますように。
※写真は2009年の中国側のエベレストにて。