少年よ(秋季エベレスト西稜登頂まであと39日) | 栗城史多オフィシャルブログ Powered by Ameba

少年よ(秋季エベレスト西稜登頂まであと39日)

ナマステ。

ブログ更新しなきゃと思っていたら、
あっという間に日本を出発していました。

ネパールに着くと、ようやく来たなというよりは
帰ってきたという印象が強く、
やはり僕の登山はずっと続いているのだなと感じています。



4度目となる秋季のエベレストがいよいよ始まります。
一人で酸素ボンベを使用しないで登り、
そして世界の頂から世界と繋がるという夢を持ってから
沢山の困難な壁や挫折を経験しまたが、
それでもここまでご縁があるというのはヒマラヤと縁が強いのと、
このプロジェクトが多くに人との夢にもなってきたと
いうことだと思います。

見えない山を登っている全ての人達と繋がり、
一緒に山(それぞれの夢や目標)を越えて行きたい。
その想いが僕のヒマラヤに立たせてくれているのだなと
改めて感じています。

今まで支えてくれて応援者、講演主催者、スポンサー様、
栗城事務所スタッフ、父と母と夢を与えてくれた山々に感謝します。




今年の登山は、今までの登山から更に一線を越えた挑戦となります。
静かに昨年のエベレスト下山後から想いをためていた挑戦。

それは「秋季エベレスト西稜 単独・無酸素共有登山」です。
名前が長いですが、登山隊の多い春ではなく、
雪が多く日照時間が少なくて気圧も気温も低い秋のエベレストを
通常ルートではなく、「西稜」というちょっと難しくて、
真っすぐに延びて行くルートをベースキャンプから
酸素ボンベを使用しないで一人で登り、
最後は頂から世界初となるインターネット生中継を行い、
世界と繋がり、そして眠っている沢山の人の山(夢や目標)を
呼び起こす。という冒険です。

今まで秋季という季節だけでも困難な壁があるのに
更に「西稜」という新たな挑戦が加わったのは、
僕にも説明できません。



なぜ山を登るのかという質問と同じぐらいに難しい答えです。
登頂だけを考えたら、他のルートや登り方で
登るための説明はできるかもしれません。
しかし僕が目指しているのは、
すでに答えが出ている山ではありません。
言葉で説明できない世界は美しく、魅力を感じます。



身体の方は大丈夫かと思っている人も多いと思います。
シシャパンマ南西壁から滑落し、大怪我を負ってから
まだ3ヶ月しか経っていません。
親指の骨折で、最後まで指は曲がらず、朝になると膝も痛みます。
しかし、今が一番登れると思っています。
あの滑落があったからこそ、自分を振り返ることができ、
今は一番落ち着いて山を観て登れる状態です。
ある意味、この登山は「原点回帰」となります。



ただ大きな夢をがむしゃらに登るのではなく、
未知の世界に目を輝かせていた少年のような心で山に向かうことができます。



大人になっても子供のように壁を作らないで楽しんでいく。
そんな登山をしたいと思います。

では、行ってきます。

ナマステ。

今日から毎日更新できるように頑張ります。


写真1 いってきます。




写真2 荷物が708キロになってしまいました。
今年は中継機材に加えて新しい秘密兵器が登場です。お楽しみに。




写真3 今まではニコニコ現金払いでしが、初めてアメリカン・エキスプレス・カードで支払いをしました。海外保険が付いているので、海外に向かう若者には必需品です!アメリカン・エキスプレスさんのネットに、以前取材された
記事があります。是非、読んでみて下さい。




写真4 キャセイパシフィックさんのカウンターにこんなメッセージが!粋な心遣いに感謝です。