頂の先にあるもの(シシャパンマ南西壁登頂まであと26日) | 栗城史多オフィシャルブログ Powered by Ameba

頂の先にあるもの(シシャパンマ南西壁登頂まであと26日)

ナマステ。
頂の先にあるもの。学生の頃から登山を初めて一人で海外遠征に出かけていた、自分が昔から求めていたもの。それは「頂の先に何があるのか」だった。
「頂」を見るのは簡単だが、その頂の先を見て登ることが大切。

それは山ではなく人生の山のことである。

その頂の先が2007年の冒険の共有から見えてきていたが、それがようやく形となって目の前に現れてきた。今、僕はネパールの首都カトマンズにいます。目的はシシャパンマ南西壁の単独・無酸素登頂と頂上からのスキー滑降です。それについては明日から詳しく書きます。
その前にどうしても書きたいことがあったので、それを先に書かせて頂きます。

2011年4月28日。僕は北京のオリッピク会場近くのコンベンションセンターにいた。2度目の海外講演と聞いて胸を踊らせながら向かうはずが、朝から緊張で胸が痛い。中国のGWC主催のGMIC(グローバル・モバイル・インターネット・カンファレンス)で最後に一時間の講演を行う。

テーマは「命の価値と企業家精神について」何て重たいテーマなんだろう。

GMICはアジア最大のモバイルインターネットのイベント、google chinaのCEOやGREEの田中さんなど世界的なインターネット業界のCEOが講演するなか、一番最後に僕が話すことになっている。
今まで色んな会場で講演を行ってきたが、こんなに電飾ピカピカのところで話すのは初めて。

何が一番不安かというと、会場は皆、中国語と英語が当たり前、同時翻訳機があってもつけている人は少ない。当然、最後の講演者も英語がペラペラだろう思われている。話す内容については自信があった。問題は言葉である。

しかも気合いを入れて中国人の友人に翻訳してもらった、プレゼン用のDVD2100枚を持ってきたが、早速空港で没収される。

冒頭いきなり、カミカミのカンペありの中国語と山の映像のギャップに驚いているに違いない。それでも講演が終わると若い人やボラティアの学生さんが集まってきた。
「僕は夢を持ってもすぐに諦めちゃいますが、今日はもう一回頑張ろうと思いました。ありがとうございます。」日本には、まだ行ったことがないのにペラペラの日本語。日本の若者も中国の若者も悩みや夢など皆一緒だった。

取材も受け、「一歩を越える勇気」がいよいよ5月中旬から中国で発売される。中国で新しい風を感じていた。頂についた時に感じる爽やかな風、その風を地上でも感じていた。頂の先にあるもの。

それは成長と絆だと思っている。頂を登り、その先にある沢山の人との出会い。そして、成長していく。
自分だけはなく、沢山の人と繋がりながら。

ナマステ。

写真1 GMICにて中国の若者と
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写真2 足ガクガクしながら話してます。
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写真3 新浪のミニブログと連動した講演でした。ちなみに僕も始めました。
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写真4 会場が超広いです。中国は広いです。
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5月2日の動画