【そうだ京都に行こう】


この、キャッチコピーは、本当にあるキャッチコピーでして、東海旅客鉄道が1990年に実際に使われたキャッチコピーです。


すごく、自然でいいキャッチコピーですね。


まさに、そんな感じで、いけるのが京都の魅力ではないでしょうか。


京都は、とても多くの寺社があり、建物を見るのが好きな人には楽しい所ではないでしょうか。



私は、結構大人になってから、すごく好きになった、寺社があります。

【三十三間堂】なのですが、すごく好きなんですよね。




今年も、行ってきたのですが、行くたびに新しい発見がありとても面白いところです。


もちろん、私は宮大工でもありませんし、正直言うと、どういう構造でできているのか、『よくわからん』という感じですけど。



私のような、理屈人間は、これってどういうこと?

とか理屈で理解しようと思うのですけど、そんなものはないのですよね。これは、芸術の領域だと思っていますから!


そもそも、千年、二千年前に仏教の権力者がここに『仏像を1000体置くためのお堂を作ろう』とか言っちゃって、『33間の柱にの間に1000体の観音様を安置しよう』となり『観音様は人々の前に現れるとき33の姿に変化するのだから33なのだ』という話(コンセプト)と、まったく意味は理解できない!


ちなみに、このお寺の1間は、現在の尺貫法の1820ミリではありません。

自分でiPhoneで計測したところ、3300ミリくらいかな。


なので、仏像を安置するためになおかつ、33の倍数で、モジュールを組んでいるような感じですね!



時代の混乱からの解放か、極楽浄土への往生への執着がこのような建物をつくってしまったのわからないのだが、やはり、文章では表現できない。


結局、これは、作品で建物そのものが表現の仕方なので、見て感じるしかないのだと思う。


理屈という、文章で表現できるのなら、文章でやっているでしょう。

やれないのだから、物つくりで表現する。

そんな、物がたくさん残っているのが、ここ京都の魅力でではないのでしょうか。



普段、私たちは、お金という価値基準にガチガチに縛りつけられていて、

建物の価値イコール金額であるという価値観に縛られすぎてしっまっているのだが、

この、『お金こそが正義』の物差しで見れないところが、寺社のいい所ではないでしょうか。


ありのままを、受け入れるトレーニング



それで、いいと思います。

これらは、芸術作品であり、私たちが普段仕事している、のはお金稼ぎというビジネスであり、ここにきて思うのは、これはやっぱり芸術の話しなのだ。



1000年以上も前の人が、どんな気持ちでこの建物を作り、それをどう見ていたかに思いを馳せるのもいいのではないでしょうか!


あとがき


コロナで人が少ない京都でしたが、いつもの年とは違う不思議な感じでした。





クリタ建築株式会社